ぺるしぃ (銀座)
好みを知ってくれている人がいる幸せ。
4月上旬のぺるしぃ。どの季節も好きだが、店のカラーの薄萌黄が春を思わせるからだろうか、春のぺるしぃがとても好きだ。おまかせのコースは、いつものように、3種類のペーストから。定番の焼きなすに、ブロッコリー、香りと風味をそのまま閉じ込めたような蕗の薹。
続いては、ホワイトアスパラガス。皿からほんわりと立ち上る香りがもう堪らない。遠慮なく大きめにカットして頬張ると、感じる瑞々しさとじわじわと広がる甘さ。
それだけでも大満喫なのに、奥に見えるは玉子のオープンサンド。ホワイトアスパラのソースとしての玉子だったんだろうけど、「こういうの好きでしょ?」と、シェフはいたずらっぽく笑う。まさに玉子ダク。玉子感満載。そこに、トーストしたパンのサクサクと軽やかさや芳ばしさが、口で弾ける。ホント、コレ大好きだ。
メインの皿には、ミートローフに豚肉のソテー、それにチーズと春キャベツをたっぷり使ったグラタン。豊かなチーズの香りに春キャベツの甘やかさ。
初めの食材に出会えるのもぺるしぃの愉しいところだが、この日出会ったのは、写真中央のアマドコロ。ウルイに似た食感と、アスパラのような香りと甘さ。そして、引き際のほろ苦さ。山形を始めとする北の方の春らしさ、豊かさを想う。
4皿目の炭水化物は、これまた春らしい桜海老と菜の花のパスタ。見た目は勿論のこと、香りの素敵さ。
フランボワーズのソルベと、こっくりと濃厚なミルクアイス。それに、口に含むとしゅわりととけて、明るい香りが広がるポンカンのムース。
移転後は席数を減らしたから、ゆっくりとシェフと話しが出来るのも楽しいところ。シェフの家に伺っているような気軽さも素敵だ。シェフはますますお元気で、次伺うのが、今から愉しみなのだ。
【お店情報】
Bistroぺるしぃ 銀座1-15-13 VORT銀座 residence
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