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2017年10月22日

和田屋 (阿佐ヶ谷)

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阿佐ヶ谷駅北口駅前。居酒屋がずらりと軒を連ねるスターロード商店会。幾つか定期的に伺っている店があるが、最近、ハマッているのが和田屋。こちらも大好きな鳥久の隣。赤提灯と縄のれんが揺れる大衆割烹。


和田屋といえば、近いところでは、高円寺や西荻窪にも同じ屋号の店があるが、これらは、麻布十番にあった食堂和田屋からののれん分けと聞く。阿佐ヶ谷の和田屋は、昭和54年に店を構え、今はご主人夫婦と息子さんとの家族経営。ほんわかとして、大衆割烹らしい気取りのない料理と味付けが、とても好ましい。

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カウンターの上には、大皿料理が幾つか。切干大根や小松菜の胡麻和え、ぶり大根等々、家庭的な料理が並ぶ。それを2つ程貰ってから、壁一面に貼られている品書きから、次の料理を選ぶのが、自分の流儀。

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或る日、鯛のかま煮をお願いしたら、山!と云わんばかりにたっぷりと。黙々とほじりほじり。間に酒をツーッと。そして、時々ぼんやり。こういう時間が堪らないんだ。

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また別の日のオススメだったのは、小鯵の南蛮漬け。青魚に、南蛮漬けが好物ながら、シャキシャキとした野菜の美味しさったら。

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名物の一つの煮込みなら、プリップリの牛もつに、豆腐や野菜の味噌煮込み。お店の居心地みたいに優しい食後感。

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タマゴスキーな自分の大好物はこれ。ソーセージエッグ。端のほうがチリチリと焼けた白身に、ぷっくりと膨らんだ黄身。これを見ているだけでも、酒が呑めるほどに好きだ。 

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黄身の焼き具合がこれまた素晴らしく、お伴の魚肉ソーセージや添えられたキャベツと、どう愉しもうかと思案するのも、好い時間。

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夏なら冒頭写真の鰯、春なら蛍烏賊と、旬のものがリーズナブルに楽しめるのも魅力の一つ。


早い時間は、近所のリタイアした先輩が、その後はこの界隈にお勤めの方、遅い時間には、近所にお住まいの方が訪れる。気取らず胃袋と気力を満たしてくれる。日常に寄り添う佳き酒場。

 

【お店情報】

和田屋 阿佐谷2-12-22 地図

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