4328 (清水屋) (高円寺)
飲食店が立ち並ぶ高円寺の高架下を、阿佐ヶ谷方面へ少し。「4328」と書かれた提灯が揺れている。気になったきっかけは、店頭に出ていた看板。「漬物居酒屋」それに、「うずらキムチ」。漬物好きだし、うずら玉子のキムチって、何それ?!である。
吉祥寺ハモニカ横丁にある昭和20年から続く漬物店「清水屋」の4代目が始めた漬物Barの高円寺店(3号店)だそうだ。なるほど、だから「4328」か。
L字のカウンターと小上がりに4卓ほど。カウンターが空いている時を見計らって、お伺い。ドリンクは全品500円。まずは、緑茶ハイに、この日のお通しの牛蒡の金平。
名物は、3種類の漬物の盛り合わせ「清水屋セット」と、気になっていた「うずらキムチ」だそう。見た目は白いままの普通のうずら玉子であっさり。水キムチをベースに作っているそうだ。辛くはないが、しっかりと味が染みて箸が止まらなくなるというやつだ。
ぬか漬けも、浅いもの、普通のもの、深漬けと3種類。深漬けはいつもあるわけではないそうだが、漬かり具合で選択肢があるというのは、専門店ならでは。他には、柴漬け、べったら漬け、つぼ漬け、味噌漬け、いぶりがっこ、旬の漬物等々、数回伺っただけでは食べきれない豊富なラインアップ。
漬物単体だけではなく、漬物を使った料理も。例えば、「ぶつたく」。鮪のぶつとつぼ漬けを、わさび醤油で。食感のコントラストが面白い。
感激したのは、漬物入りという出汁巻き玉子。食べてみれば、紫蘇の実の漬物入りで、柔らかい玉子の間から、プチッと弾ける食感と塩気が素敵。そこにはやはり日本酒。奥の松や南部美人、春鹿など6種類。
あさりの酒蒸しやポテトサラダ等、漬物を使わない定番料理も幾つか。写真は、お隣さんからお裾分けで頂いたのは、もつ煮。臭みもなく上々。
ここが目当てでも、0次会にも、2,3次会にも使えそうな使い勝手の良さも魅力。ここの漬物を目当てに訪ねる若いお客さんも多く、もう廃業したが、母の実家が作る胡瓜の糠漬けが夏休みのおやつだった自分は、うれしく思う。
【お店情報】
漬物居酒屋4328 3号店 高円寺南68-1 高円寺ストリート 地図
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