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2018年5月13日

一番餃子屋 (那覇・安里)

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これだから、旅はやめられない。

何故だかとても沖縄に行きたくなって、2月の中旬、飛行機でひとっ跳び。行きたい理由の一つは、おでん東大。詳細は次とするが、元々繁盛店だったのに、もう容易く伺える店ではなくなっていて、そんな折に出会ったのが、一番餃子屋だ。

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国際通りの端から、少し足を伸ばした栄町市場。前に来たときは、夜になると暗がりだったけれども、最近は、小さな酒場が軒を連ね灯が点り、夜な夜な賑やからしい。一番餃子屋は、その中でも、最も賑やかの店だった。沖縄にしては寒い日にも関わらず、店の外のテーブルまで賑やか。この空気感に身を任せたいと思った。

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餃子屋とあるが、飲兵衛的に惹かれたのは一品料理。それもかなり層が厚い。先ずはと頂いたミミガーと胡瓜漬けの気前のいい盛りにまず驚いて、

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続いて届いたあさりネギ漬けのたっぷりと入った浅利の量に、またびっくり。色味的には両方とも似ているが、味わいは全く別もの。調味料やスパイス使いが絶妙で、これは好いと呑み心に火がつく。

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調子にのってお願いした鴨の足は、麻辣風味で刺激的。手羽先や頭、舌やハツなんかもあって、魅惑的。

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して店名ともなっている餃子。焼き餃子と水餃子、スープ餃子にバラ餃子があるが、先ずは焼きをお願いしてみれば、この見事な焼き色と、ぷっくりとしたポーションのそそること。一口に頬張ると、香ばしさと皮のもっちり感。その後にはジュッと溢れるスープ。水餃子も気になるが、一人前10個というのは、梯子するには少々気が引ける。

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結局、次の店の予定があるからと引き上げたが、やっぱり食べていないものが気になって、ついつい翌日にまた伺ってしまった。味をしめた一品料理からは、この日は酔鶏。これまた昨日のミミガー同様に、瑞々しい胡瓜がたんと添えられているが、紹興酒で漬け蒸した鶏肉の風味の豊かさに破顔する。

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それに、宿題だった水餃子。皮のもっちり感はそのままに、ツルツルからのもっちり。そして溢れるスープは小籠包のよう。ニラやニンニクが控えめだからこそ、広がる味わい。

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二日目に伺ったときには、覚えてくれていたのか、奥で寡黙に鍋を振っているお父さんが、「これ美味しいよ」やら、帰り際には「また来てね!」とニコニコと手を振ってくれた。あゝ、近くに住んでいたら、絶対週一で通うのに。


店内で交わされる言葉は、日本語と英語に中国語。客も地元の方から、国内外問わず旅行者と幅広く、空気感が堪らない。次は早くても1年は先かなぁ――。愉しくも、残念で口惜しい。でも沖縄に来たら、絶対また伺います。

 

【お店情報】

一番餃子屋 沖縄県那覇市字安里388-5 地図

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