三州屋 アジフライ定食 (銀座)
久しぶりに三州屋。今日の目当てはアジフライ。先週、特大アジフライを頂いて、ちょっとアジフライ熱が再燃したというところ。
三州屋へ続く路地を覗くと、暖簾も紺地から白地に変わっていて、季節の移ろいを感じる。今日の混み具合はどうだろう?と、ついつい及び腰で戸を引くと、意外にも、今日はゆったりとした空気が流れている。
お姐さん方に勧められる席に腰を掛けつつ、すぐにアジフライ(1,050円)をお願いする。この時期、ホワイトボードを確認しなくたって、あることは分かっている。他は何が――と改めて見遣ると、海鮮丼に、金目鯛やらの煮付けや叩きに鳥豆腐のお馴染みのセット。周りを見渡すと、やはり鳥豆腐付きのセットが人気の様子。
ここのアジフライは、尻尾がついて開いたタイプのものではなく、半身で身厚。薄めの衣からうっすらと透けて見える柔肌が愛おしい。歯を立てると、湯気と水蒸気がホコッと立ち上がり、中からしっとりとした白い身が顔を見せる。ギリギリ全体に熱を入れましたというような生やかさで、何とも透明感のある旨味。それを、咀嚼していくと鯵らしい香りが鼻腔に広がって、やっぱりコレが好きだと思う。熱々のなめこの味噌汁も好い。
先輩が後輩を連れて、ここへやって来るところをよく見かけるが、連れてきた方も連れてこられた方も、うれしそうだというのが好い店の証。今日もそんな場面に出会えて、自分が褒められたみたいに嬉しくなる。
【お店情報】
三州屋 銀座店 銀座2-3-4 地図
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