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2018年7月22日

サカナとタナカ iriguchi (荻窪)

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荻窪駅北口の線路と青梅街道の間の飲食店がゴチャっと並ぶ中州のようなところ。小さい間口だが、とても清潔感のある店があって、気になっていた。店の名前は、サカナとタナカ iriguchi。西荻の繁盛店「しんぽ」で働いていた田中さんが開いた店だ。


1階は立ち飲み、2階はテーブル席(があるらしい)。立ち飲みとはいえ、幾つかスツールが備えられていて、それほど混み合っていなければ、座って飲むことができる(それで、空いていそうな頃合いを見計らって伺うわけだが)。料理の種類は、店の大きさからすると、かなり豊富で、呑み心をそそられるものが多いが、先ずはのおすすめは、店名からも分かるように魚料理だ。

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刺身なら、種類の多さに驚く。大抵10数種類揃っていて、しかも白身の魚が並んでいるのがとても好みだ。単品でもいいし、全部を一枚ずつなんて盛り合わせもやってくれるのが嬉しいところ。ある日は、好物のキハタを見つけて、小肌の酢〆を盛り合わせに。

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別の日は、真鯵を単品で。一人ならば「半量にしましょうか」と声をかけてくれるのも有難い。この鯵の刺身も半量。肴にするには十分な量だ。

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岩牡蠣や、つぶ貝、写真のならがみなど、貝がいつもあるというのも、貝好きとしては嬉しいところ。巻貝に爪楊枝を入れて身を取り出すのは、かなり得意だ。ついつい無心で、一人ニヤニヤしてしまうから、他の人に見せられたものではないと思うが止められない。

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貝といえば、先日頂いた、魚介の冷汁やっこが素晴らしかった。冷汁好きとしてはとお願いしたものだったが、複数の魚介の旨味があふれんばかりの美味しい汁。そこに爽やかな胡瓜や茗荷の風味が、蒸し暑い夏にスッと涼やかさを運んでくれる。半量で出してもらったのが惜しいくらい好きな味。

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夏の好物といえば、見つけると、ついつい注文してしまう玉蜀黍のかき揚げ。こちらでも、早々に見つけてお願いしたら、半量でもこんなにも立派な量。薄い衣で、みっちりと玉蜀黍を密着させてあって、一口頬張るごとに、玉蜀黍の甘さと揚げた芳ばしさが口一杯に広がる。それに、所々混ぜ込んである玉蜀黍のヒゲが、食感や味わいのアクセントになって、思わずニンマリ。

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外はカリカリ、中はふんわり。噛むほどに仄甘さがじんわり広がる自家製のさつま揚げや水茄子塩昆布和え、ポテトサラダ等、気軽で旨い肴が並ぶ一方で、

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甘ダイ松笠焼きなんて、立ち飲みでは出て来ないような立派な料理も揃う。こんな料理のバリエーションと美味しさが揃うというのが好きなところ。

 

酒はレモンサワー(旨い)や焼酎の他、日本酒が常時7、8種類ほど。日本酒のラインアップもまた好みだ。まだ、伺い始めて数か月。頂きたい料理もたくさんあるし、秋や冬になったら、どんな季節物に出会えるんだろうと、今から楽しみで仕方がない。

 

【お店情報】

サカナとタナカ iriguchi 上荻1-4-4 地図

 

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