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2018年9月 9日

はすや (弘前)

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地元の方に愛されている繁盛店は、旅の者にも頼もしい。


今年の青森への旅は、例年の7月ではなく、ねぶたも終わった8月。いつも弘前に入って、青森に移動するのは、大好きなしまやに伺うためだ。けれども、今年は、店先に女将さんが入院されていてしばらく休業という張り紙。女将さんやご常連さんにお会いできないのは残念だが、早く良くなってくれることを祈りながら、別の店へと足を向ける。それが、はすやだ。

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この店を知ったのは、弘前出身のSUGARの店主から伺ったのがきっかけ。好きな店の人が好きなものは間違いないと、行きたいお店リストに入れてあったところ。開店という18時に行ってみると、既に地元のご常連らしい方々が盛り上がっている。この雰囲気。これは好い。

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先ずはとビールを貰って、届いたお通しは、葛切りを使ったサラダ。ツルツルもっちもちの口当たりとさっぱりとしたタレが、とても夏向き。次からの料理がとても愉しみになる。

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先ず届いたのは、三升漬冷奴。三升漬とは、青唐辛子、麹、醤油をそれぞれ一升ずつの分量で漬けこんだ東北辺りの郷土料理。普通の冷奴もあったが、貰うんならばこちらでしょう。海苔や葱、鰹節の下に三升漬が敷いてあって、ピリリとした辛味とまろやかな塩味と旨み。あゝ、これは酒を呼ぶ。

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続いては、この日のオススメの食材として書かれていた真つぶ貝を刺身で。身の旨さは然ることながら、肝の調理の仕方が素晴らしく魅力的。切り出したそのままではなく、叩いてあって、身と一緒に食べても、そのまま食べてもと広がる魅力。

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こちらもオススメから鮪の漬けをお願いしたら、この見事な艶やかさ。赤身の旨みにしっとりと漬けダレの風味がのったそれは、口内でとろりと溶けるよう。

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実は、ここで一番気になっていたのは、定番メニューの中にある「さばねぎ」。どう考えても、鯖と葱。好きな食材ばかりだから、絶対好きに違いないとお願いしてみたら、こんな感じでやって来た。塩鯖を焼いて解したものに葱を敢えて、大根の千切りや海苔を添えたもの。普通にある食材で、より美味しく仕立ててくれるという居酒屋料理の真骨頂を見せられたようで、この頃には、もうすっかり引き込まれていた。

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完全に盛り上がってしまって、馬すじ煮込みやらお願いする頃には、奥にある座敷まで余すところなく満席という盛況ぶり。

 

お酒は田酒や陸奥八仙などの青森のものの他、他の地域のものまで揃っていて、こちらもゴキゲン。近くにあったら通っていること間違いなし。旅の止まり木としても、また最適。次の青森への旅でも伺うに違いない。

 

【お店情報】

はすや 弘前市上瓦ケ町1-1 地図

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