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2018年9月16日

赤津庄兵衛 (荻窪)

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佳き肴と酒と、好き人と

青梅街道を四面道へ向かう途中、気になる看板を見つけた。デザインされた白い文字で「赤津庄兵衛」と書いてある。数メートル先に同じロゴデザインが施された提灯があって、どうやらそこが店らしい。ガラス戸からちらっと覗くと、カウンターを中心に、気持ちよさそうに寛ぐ客の姿。うん、あのカウンターに座りたい。それがきっかけだ。

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初めて伺ったのは、雨の降る月曜日。こういう日なら余裕があるんじゃないかと思ってのことだが、カウンターはほぼ満席。気の利いたお通しが出てきたところで、あゝなるほど。こりゃ、肴が佳いに違いない。盛夏のある日のお通しは、白バイ貝とオクラの冷たい煮合せ。

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つい先日伺ったときには、走りのあん肝とつるむらさきの和え物。「まだ量が入らなくてお通しとしてご用意しました」なんて聞くと、グッと来るというものだ。あん肝のまったりとした旨味に、つるむらさきの食感と程よい苦みの相性の佳いこと。早いが酎ハイを日本酒に切り替えたくなる。

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本日のおすすめの中には、刺身類が豊富だ。ある日に頂いた松輪の鯵刺しは、透明度が高くてぷりぷり。

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一つのものを存分に頂くのも好いが、盛り合わせも大充実。全部盛りなら、こんなにも豊富な種類が乗る。しかも、活蛸なら梅、カワハギなら肝和え、〆鯖に、鮪なら赤身を漬けで。他にも塩の種類を幾つか出してくれるという凝り様。一切れ毎に、ついつい夢中になってしまうというものだ。

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もちろん、焼いたものも佳い。ある日頂いたのは、太くなってきた鰯。しかも、肝醤油焼きなんて書いてあって、お願いしたら、芳ばしい香りだけ一杯飲めそうなものがやって来た。口にすれば、脂が乗ってただでさえ旨い身に、肝の濃く複雑なうま味が加わって、やっぱり酒をもう一杯。

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定番の料理も幾つか。こちらには、サラダや、和牛赤身の真空ロースなどの肉料理、エスニック、中国料理の転んだ料理も。海老とアボカドのシルクロード和えは、ピータンや2種類のオイルを使った深みのある味わいが特長。

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しゅうまいや水餃子なら、皮から手作り。しゅうまいなら、肉々しい餡がジューシー。肉の旨みも抜群だ。4個付だが、独りだからと数量を調整してくれるのも有難い。

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料理はどれも旨いが、ツボにはまったのは、やはり大好物の玉子と牡蠣の料理たち。一つは、牡蠣のとろとろオムレツ。もう絶対好きなやつと、品書きにあるのを見つけて堪らずお願いしたら、出された料理にまた驚いた。柔らかく火を入れた牡蠣は旨いし、オムレツも本当にとろとろ。優しい餡に山椒が程よいアクセントになって、最後の一口まで旨いやつ。

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もう一つは、つい先日頂いた雲丹と牡蠣の茶碗蒸しだ。遠慮なく載せられた雲丹に目が行きがちだが、出汁の利いたふるふるの茶碗蒸しと、その下からは火が入ってギュッと凝縮した牡蠣がお出まし。大好きな旨いもので、とろとろと喉元から胃が温まっていく幸せよ。

 

この店の何よりの魅力は、店主の人柄の良さだろう。明るく一所懸命な若者は、ついつい応援したくなるというもの。最初伺ったときの帰り際、ご常連の方々に、右から左から、「赤津庄兵衛をよろしく」と声をかけられたことからも、愛され様が分かるだろう。秋が深まって冬へ向かう頃には、また品書きも変わるだろうし、次伺うのが、今から楽しみで仕方がない。

 

【お店情報】

赤津庄兵衛 杉並区天沼3-11-3 モアビル102 地図

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