有薫酒蔵 だご汁定食 (銀座)
先の慶楽もそうだが、年末が近づいてきて、閉店する店の話を耳にすることが多い。ここ、銀座 有薫酒蔵もそうだ。建物の老朽化に伴う閉店だそうで、営業は28日まで、ランチは21日で終了するという。
階段を下りて、いつものように女将さんに注文をしてプラスチックのプレートを貰う。「だご汁を」と云うと、「今日は寒いですもんね」とニッコリと返してくれるのはいつもの通り。「移転されないのですか?」と聞いてみたが、来年以降の予定は未定で、一旦店を閉めることにしたと云う。
さて、だご汁。こんなにも大きかったかと思うほどに、大きくそして重い。小麦粉を練った平たい団子も大きいし、人参、里芋、ごぼうの大振り。薩摩芋なんておでんの大根くらいの丸々としたもの。ハフハフズズズッと食べ進めると、自然と体がポカポカとする。
左手には、おにぎり。少々小振りのおにぎりは、一つはゆかり。一つは塩。海苔が巻いてあって、手にすると海苔を通してほんのりと伝わる温みが、実家のおにぎりに似て、好きだった。それに、所狭しと並んだ鶏肉と大根の煮物や玉子焼き、ひじきに漬物。デザート、それに一杯のお猪口。これ程健康的(お猪口の中身はさて置き)で充実したランチは、そうないと思う。
おにぎり定食やにゅうめんにも、思い出いっぱい。この雰囲気がなくなってしまうというのも、寂しいものだ。店内に貼られた挨拶文には、「またお目にかかれることを」という一言。そんな日を待っています。
【お店情報】
有薫酒蔵 銀座2-2-18 西欧ビルB1 地図
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コメント
えっ ここも閉店なんですか
なんか悲しい
だご汁 おきゅうと だぶ 薩摩汁
いろんな九州料理が思い浮かびまする
投稿: ぶひ | 2018年12月 6日 19:45
●ぶひさん
そうなんですよ。ここのところ、寂しい年末です。
投稿: のむのむ | 2018年12月 6日 22:23