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2019年1月27日

アンドラ・モンラーニュ (南魚沼)

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昨年末も、南魚沼のオーベルジュ・アンドラ・モンターニュ。ちょうど年末寒波がやって来ているときで、例年以上の雪の量。ここに来始めた頃は、スキーの序でだったのに、スキーはすっかりやめてしまって、こちらで呑んで寝る(後は本を読む)生活。

毎年大満足で帰って来るが、年々、少しずつ変わっているところもあって、それも面白いところ。今回は、或る日の夜のコースをご紹介。

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最初は、アミューズとして、妻有ポーク黒ラベルのリエット。妻有(つまり)ポークは、魚沼、妻有地方の銘柄豚。まろやかで脂がやわらかく溶けるのも、この妻有ポークの特長なのだそう。肌理が細やかで口当たりが良く、個性の強いロッゲンブロートとも好相性。

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里芋のテリーヌと聞いて、想像したものとは違うものが出てきた。2種類の里芋を交互に並べて、派手さはないものの、シックで洒落たイメージ。口にしたとき、ふわりと香る茸の香りも素敵。

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この日の地元産のコシヒカリを使った料理は、黒ダイリゾット。黒ダイでとったスープで炊いたリゾットで、身も存分に入ったもの。静かだけれども、一口ごとにじんわりと沁みる豊かな味わい。こういう料理が、アンドラらしい。

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黒ダイのポワレは、パリパリと香ばしく焼かれた皮目と、その下に広がるしっとりと柔らかく仕上げた身。こちらも派手さはないが、香りと食感のコントラストが、食後に美味しい余韻を与えてくれる。

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一方で、フォアグラのムースは、暴力的と云いたくなるような美味しさだった。厚切りトーストに、このフォアグラのムースを乗せて頂くというもので、トーストの熱でムースは蕩けるし、食むとトーストにたっぷりと染み込ませたバターが溢れ出るし、口の中ではムースとバターが交じり合って、旨味の爆弾みたいなものだ。もう圧倒されっぱなし。けれども、嫌味なところが全くないというのが素敵だ。

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興奮冷めやらぬところで、雌仔鴨の胸肉のロティ。鴨の脂は、この時期抗えない美味しさ。添えられた下仁田ねぎも鉄板の旨さ。

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デザートには、紅玉のストゥルーデル。ワインは、料理に合わせて出して頂くマリアージュコースもあるが、最近は、ボトルでおまかせ。こちらを驚かせてやろうと、面白がってワインを選んでくれるところも、とても有難い。

 

食べて呑んで、お腹いっぱいになっても、翌朝目覚めると、不思議とお腹が空いている。それをまた、素晴らしい朝食が出迎えてくれるから堪らない。もうここがない年末なんて、ありえない。

 

【お店情報】

AUBERUGE-ANDRA-MONTAGNE  新潟県南魚沼市宮野下1191-1 地図

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