たかさご (宮崎)

先に書いた日曜日の宮崎で、一番気になった店は、ここ「たかさご」だった。自社ビル(と思う)の1階から3階までが自身の店で、老舗の気軽な大衆酒場。日曜定休で、日曜日に前を通った時はシンとしていたが、どう見ても繁盛店の雰囲気がする。

明けて月曜。店の開店は16時ということで店に向かうと、既にカウンターでは飲み始めている人が何組も。1階は、コの字というか、ジグザク状の長いカウンターがどっしりと設えられていて、その中ではキビキビと働く店の方。明るくて実に好い雰囲気。ここはイイぞ。

定番メニューの他に、今日のおすすめ的なメニューもあって、先ずはそこから幾つかを。最初に届いたのは、パリパリピーマン。どんなものかは想像がつくが、気になったのは、「追いピーマン1個100円」と書いてあること。追うほど旨いピーマンって!ピーマンと一緒に届いたのは、肉味噌。齧る度にパリッと瑞々しい音がするフレッシュなピーマンの青さに、仄かに甘い味噌がとても好い。

続いては、塩モツ焼き。 ガツを焼いたもので、食感コリコリ。塩の加減と炙った香りが、これまた堪らないやつで、あゝ、これは焼酎が欲しくなる。

それでお願いしたのは、前日にも一瓶飲んだ宮崎限定の霧島。紙パックで庶民的な感じがまた素敵。このままキープも出来るらしい。それにこのグラス。滞在中の昼に夜にと、毎食目にしたものだ。如何にコレが愛されているかを、改めて認識する。

次は定番メニューから。A3サイズの品書きにズラリとメニューが書かれているが、人気メニューやおすすめは、どうやら赤字で書いてあるよう。それで、やはり食べたくなってお願いしたのは、たまご焼き。上等な出汁巻き玉子ではなく、少し焼き色のついた仄甘いたまご焼きであることが頗る好ましい。

最後にとお願いしたのは、山芋トロロ焼き。博多で山芋鉄板に出会ってから、山芋を摺り下ろして焼いたものは、見かけると堪らなくなるツマミの一つ。これもその類のものだろうとお願いしたら、その通り。お好み焼き育ちの自分には、垂涎もののソースの香りと、ハフハフして頬張ると、ふわふわとろとろの口溶け。胃にもしっかりと収まってくれる好い〆。
日も落ちてくると、店はさらに大盛況。お隣は、大阪からやってきたというご夫婦で、反対側には、一人でニコニコと盃を進めるご常連らしい方。地元の方も観光客にも、分け隔てなく酔わせてくれる大衆酒場らしさがとても好い。近くにあったら、間違いなく通う店。だからこそ、宮崎に来たら、またここへ。
【お店情報】
大衆酒場 たかさご 宮崎氏橘通西3-1-10 地図
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