« ムーチョ モダン メキシカーノ ポーチドサーモン (丸の内) | トップページ | よし田 にゅうめん (銀座) »

2019年7月21日

まにわ (阿佐ヶ谷)

R0008355001

大好きで嘗てはしばしば伺っていたまにわ。けれども、人気になりすぎて、ふらりとは立ち寄ることが出来なくなって、足が遠くなっていた。或る寒い日曜日、店の前を通ったら、閉店を知らせる張り紙があって、唖然としたが、阿佐ヶ谷で次の店を探していると知り、一安心。再開を心待ちにしていた次第。

新しい店は、阿佐ヶ谷駅の南側。店は以前同様、カウンター席のみ。飾り立てることなく、けれども殺風景でもなく、温もりを感じる雰囲気。靴を脱いで上がるというところが、唯一大きく変わったところかもしれない。

R0008336001

料理も、以前と変わらず酒肴コースと、それに土鍋ご飯がついたコースの2通り。最近は、ご飯付きのコースを選ばれる方が多いようだが、専ら呑みたいから、酒肴コースをお願いする。先付は、冷やし煮合わせ。焼き茄子にフルーツトマト、焼いた玉蜀黍にオクラなど、夏の野菜が勢揃い。焼いた茄子や玉蜀黍の香ばしさの一方で、ひんやりと冷やした出汁の清々しさが印象的。

R0008338001

続いては、刺身。本鮪、勘八、生湯葉、蛸の盛り合わせ。この日の蛸は、噛むほどに甘さと彼が食べてきただろう魚介の香りがして、とても好み。特長の異なる刺身が揃えてある心遣いも好きだ。この辺りでビールから日本酒へ。酒は、10数種類程。夏酒に定番の酒。

R0008345001

この日の揚げ物は、豚ひき肉のポテトコロッケ。しっとりとしたジャガイモと豚の脂のコク。けれども脂臭さや油っぽさがなく、軽やか。

R0008355002

届いた途端、「うわぁ、これは呑めそうと」思ってしまうのは、仕方がないだろう。膳には、5種類の肴物。鴨のロース焼きにポテトサラダ、生海苔の冷製茶碗蒸し、鳥牛蒡味噌の水茄子、浸し豆、ちりめん山椒等々。

好物の茶碗蒸しなら、滑らかさに生海苔の香り枝豆の瑞々しい青さにニヤリとし、水茄子ならそのジューシーさに加えて、添えられた味噌のそれだけでも呑めると思う豊かな旨味にニッコリ。それにご馳走的な鴨。

R0008363001

その先にも、素晴らしい肴が待っている。鶏つみれときのこ、栃尾油揚の小鍋仕立て。そうそう、以前からそうだった。ここで温かい小鍋を頂くと胃も心も落ち着くのだ。ぽくぽくと旨味を湛えたつみれに豆腐。焼いて風味を引き出した栃尾揚げを少し浮かしてあるところの具合が素敵。

R0008365001

酒肴コースの最後は、自家製のぬか漬け。土鍋ご飯付きのコースなら、ここでご飯と味噌汁付き。なお、今は鮎のご飯で、多ければおにぎりにしてくれる。気軽には来られなくなったが、ゆったりと気持ちよく時間を過ごせる感じは、より増して。いつもふらふらを呑み歩いているが、この時間を過ごすために、予約するのも好いなと思う。

【お店情報】
まにわ 阿佐谷南1-46-9 地図

|

« ムーチョ モダン メキシカーノ ポーチドサーモン (丸の内) | トップページ | よし田 にゅうめん (銀座) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ムーチョ モダン メキシカーノ ポーチドサーモン (丸の内) | トップページ | よし田 にゅうめん (銀座) »