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2019年9月29日

さとや (青森)

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青森の夜は、ここ数年、さとやだ。青森らしい料理もあれば、地元のご常連の食卓に相応しい定番の居酒屋料理も並ぶところが好いし、日本酒の種類も豊富。伺う度に予約で満席の地元の方にも人気の店。

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お通しから、いつも気が利いているところも好きだ。今回はホタテの刺身。こんなにピカピカ、肉厚でプリプリ。噛みしめるほどにまろやかな甘さが広がる。これは酒だと、早々に日本酒を。

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目の前には、その日入った魚介類がズラリ。となると、先ずはここから始めたくなる。立派な真つぶ貝があってそれと、好物の〆さば。感激したのは、このエッジの立ったつぶの肝。そしてしめ鯖も、艶っぽい好みの〆加減。口に入れると、体温で脂がとろり。

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この時期に来たのならば、必ず頂きたいのが、嶽きみの天ぷら。今でこそ、東京の店でも、夏になると、玉蜀黍の天ぷらを頂くことが出来るが、最初に出会って嵌ったのは、この青森だ。薄い衣の下に透けて見える黄色は、瑞々しく甘い夏の味。

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こちらも青森の夏の味、ミズの水物。好物だが、東京では中々お目にかかれない夏の恵み。昆布と出汁でいただくミズは、シャキシャキとした清涼感も涼やか。

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この辺りで定番料理をと、お初の本まぐろのユッケ。本マグロをこういう風に調理するところが、大間を要する青森らしさだろうか。

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続いて、こちらも定番の鶏の香り焼き。この皮目の色合いと香ばしい香り、パリパリとした食感。一方で、身はむっちりとして、しっかりした旨味があって、噛みしめるたびにニッコリ。

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最後のもう一品とお願いしたのは、キンキンの煮付け。キンキンとは喜知次、キンキのこと。とろとろと柔らかくて、脂はノリノリ。白飯もいいが、これに酒というのも好いもんなんだよ。

酒器には津軽びいどろが使われていたりするところも、心を擽る。年に一度の客にも関わらず、今年のアレはなんて話で盛り上がれるのも、有難く、嬉しいところ。今年もお世話になりました。どうぞ、また来年も。

【お店情報】
浜料理・酒肴 さとや 青森市橋本1-1-6 リーストラクチャー1F 地図

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