泰明庵 せりそば (銀座)
先週辺りから、グッと寒い日が増えてきて、そろそろ冬の気配。寒いのは苦手だが、一方で、好物の牡蠣や芹の季節も本格化してくるなぁとウキウキもする。それで今日は、芹を戴こうと、泰明庵にやって来る。
ガラリと引き戸を開けると、手前に相席での空席が確認できるが、客で一杯。どうやら二階も一杯らしく、いつも以上の賑わいぶり。テーブルを見ると、料理が出ている人は半分くらい。少し前に立て続けにやって来たのだろうと推測する。
今日は芹を存分に愉しもうと、せりカレーではなく、せりそばを(1,000円)。やって来ると、まぁ、豊かで広がる香り。相席の方がこの香りが苦手だったら、ちょっと申し訳なくなるくらいに芳醇。丼に目をやると、一面に、しかもたっぷりと芹が乗る。根っこだって、こんもりと。シャクシャクと噛むほどに、口内や鼻腔一杯に広がる香り。そこへ蕎麦をズズッと啜り込めば、温かい出汁の香りも相混ざって、倖せ一杯。
短冊を見れば、牡蠣や白子はまだの様子。寒さが募って、品書きが変わっていく様も、また面白い。
【お店情報】
泰明庵 銀座6-3-14 地図
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