今成漬物店 山家漬 (魚沼市六日町)
年末のアンドラ・モンターニュの一皿、フォアグラのムースとブリオッシュの上に乗っていたわらびの粕漬けがとても印象的で、話を伺ってみると、六日町にある今成漬物店というところのものだと云う。
そして、「この粕漬けも美味しいんですよ」とおすそ分け頂いたのが、糸瓜(錦糸瓜)の粕漬。糸瓜ならではのシャクシャクとした繊維感と、やわらかい酒粕の香り。余りにも素敵で買って帰りたいと思ったが、目の届く範囲でと、六日町の店舗にある店舗と、電話での問い合わせでしか受け付けていないと伺って、何かの機会があったならと記憶に留めた。
翌日、八海山が運営する魚沼の里にあるそば屋長森で飲んで、同じ敷地内にある、ギフトショップつつみや八蔵に寄ったところ、その粕漬けを発見。糸瓜(錦糸瓜)の錦糸漬と、糸瓜に他の野菜も入った山家漬の2種類。こちらの粕漬けは、八海山の酒粕を使っているという縁なのだろう。
買い求めた山家漬は、糸瓜の他、越瓜、胡瓜、茄子、わらびの詰め合わせ。この深みと透明感のある飴色の見事なこと。酒粕自体も寝かせてから用い、木桶で漬け、ゆっくりと時間をかけて熟成させるからこその、角や雑味はなく、深みのある高貴で上質な味わい。食いしん坊でも、バクバクというよりも、ゆっくりと味わいたい。
調べてみると、創業は100年以上前。使う野菜なども顔の分かる地元の生産者からのものばかりを使っているそう。今度はぜひ店舗と蔵を訪ねてみたいものだ。
【お店情報】
今成漬物店 魚沼市六日町1848 地図
| 固定リンク
コメント