田っくん商店 その2 (阿佐ヶ谷)
田っくん商店が2号店を出すと聞いてから、ずっと愉しみに待っていたオープン。場所は、1号店からそう遠くない、南阿佐ヶ谷駅のほど近く。人気の居酒屋が並ぶ界隈で、わくわくすることこの上ない。
一番の違いは、おでんがあること。しかも、かなり特徴的。おでんといえば、鍋でずっと炊いているイメージがあるが、ここのおでんは、炊きっぱなしではない調理おでん。或る日おすすめとあったのが、だいこんあん肝味噌。出汁が十分に染みた大根に、こっくりとあん肝のコクと香りが染みる味噌。味噌だけでも呑めるツマミとしての秀逸さも魅力的。
出汁を愉しむなら、車麩のおでんがおすすめ。口にすると、ジュワッと出汁が溢れ出して、口いっぱいに旨味がジワリ。そこへ日本酒をチビリ。クーッ、染みる。
あっさりしたところなら、小松菜とほたてのおでん。こちらはお浸しのように、出汁の美味しさと素材の食感や旨味を活かしたもの。他にも、焼き茄子や、面白いところでは、牛モツとニラや、ハチノスとトマトなんてものもあって、興味が尽きない。
もう一つの軸が、自粛時にテイクアウトで販売していた水炊きの鶏白湯を使ったおでん。個人的には、これがとても好きだ。おでんメニューとしては限られているが、おすすめの一つは玉子。玉子好きとしても、この鶏出汁を吸った玉子の美味しさは桁違い。派手さはないが、じんわりと黄身にまで鶏の旨味が染みて、しっとりぷるぷる。じんわり口福。
それに、糸こんにゃくもおすすめだ。こちらも鶏出汁の旨味をたっぷり吸っているが、つるつるぷりぷり。麺料理を食べているみたいな、食感の違いがまた面白い。
そうそう、酒好きとしては、日本酒の出汁割りも始まったのも見逃せない。元から燗酒はあったが、自分でつけるシステムから、燗をつけてくれるように変更。熟成酒がラインアップされることも、うれしい変化だ。
一方で、1号店と同じテイストも盛り沢山。あの前菜の6種盛盛り合わせもあれば、秋に登場する栗の渋皮揚げもあるし、
らしいところでは、八角とその魚卵の南蛮漬け。八角を南蛮漬けにすること自体が面白いし、さらには魚卵入り。ししゃもの玉子に似たプチプチシャクシャクとした食感が面白くて素敵。
それに、椅子席が多いのも2号店の特長。椅子席の予約はInstagramのメッセージか電話で受付中。これからもお世話になります。
【お店情報】
田っくん商店 その✌2 成田東5-42-10凌雲閣マンション106の1 地図
| 固定リンク
コメント