テンポラネオ食堂 日替わり定食 (荻窪)
ずっと気になっていた店がある。荻窪駅の南側、人気の洋菓子店Le Coeur Purの裏手に、ひっそりと看板を上げるテンポラネオ食堂。昼も夜も、拘りの日替わり定食(1,200円)1本のみを提供。興味はあるが、夜の米は液体のため、伺う機会がなかったのだ。テレワークなら行けるじゃないかと、いそいそとやって来た。
まるで普通の民家のようなアプローチ。伸びる石畳を抜けると店が表れる。席はかなり絞って合って、カウンター3席とテーブル2卓。ゆったりと寛げる雰囲気だ。目の前には、「セルフサービスのほうじ茶を飲みながら、ゆっくりとお待ち下さい」という案内。お一人で一汁三菜を拵えるのだから、ゆったりと待たせてもらおう。
今日のメニューは、鶏むね肉のパン粉焼きに、いわし丸干し、ほうれん草のおひたし、10種類程の野菜がたっぷりの味噌汁、土鍋で炊いた雑穀ご飯、自家製のぬか漬けと盛り沢山。中でも印象的だったのが、いわし丸干し。頭からガブッと齧り付くと、身と脂の濃い旨味、香りにグッと来る。味噌汁には、トマトやズッキーニなど、あまり味噌汁になじみのない野菜も入るが、澄んだ出汁の味わいが何とも奥深い。
隅々まで気が配ってあって、透明感のある料理たち。ちょっと居住まいを正したくなるような、それでいて、ぬくもりがあって優しい。これは何度も伺いたくなる。
【お店情報】
テンポラネオ食堂 荻窪5-18-9 杜ビル1F 地図
| 固定リンク
コメント