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2021年4月18日

薫屋 (阿佐ヶ谷)

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週末は、ここでの昼酒がお愉しみ。

阿佐ヶ谷駅の北口を出て、旧中杉通りをズズズイッと北上。日大二高通りと交わる少し手前。「手打ちそば」の幟と、季節の蕎麦前を知らせる黒板。そのそそる肴と、蕎麦や調味料への拘りに、すっかりと嵌ってしまった。

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お通しから、季節を感じさせるものが多い。つい先日なら、わらびのお浸し。そろそろ食べたいなぁと思っていたから、渡りに船。瑞々しさ、仄かな苦みと粘りが春らしくて、口にうれしい。

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山菜の天ぷらなども、毎年のお愉しみ。山菜は、奥様のご実家で採って来るそう。その土地の今年の気候、例えば、「今年は春が早くって山菜も」なんて話も面白い。タラの芽に蕗の薹、のびるや野芹にこごみ。それぞれに香りや食感が異なるのが醍醐味。

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つくしを食べるのも久しぶりだ。子供の頃は、近くの堤防に摘んでくると、母が佃煮にしてくれたのは遠い記憶。こちらの佃煮は、蕎麦のかえしの味が利いて上等で美味。

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この日は、酒の肴的な料理が沢山あって、ついつい惹かれてしまうのは仕方がない。たらこ昆布煮などもそう。昆布が好きだが、昆布の旨味を吸ったたらこも好い。酒が進んで仕方がない。

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生ほたるいかのてんぷらも、この時期愉しみにしているもの。サクサクの衣の下から生ならではの柔らかさと身のうまみ。そしてジュッと溢れる肝の旨いこと。そこへまた、酒を含んで。はぁ、幸せだ。

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〆は、冬なら牡蠣そば、夏ならとろろ昆布ととろろの冷たい蕎麦「昆とろそば」も好きだが、大抵生粉打ちのせいろ。汁はキリッとしているが、まろやかで本枯の節の薫り佳し。

ランチメニューはなく、昼から旨い肴と酒を呑ませてくれる店。そんなところが好きだと呑みに来るご常連がいる一方で、家族連れも多く、小さい子供たちが「おいしー」と笑う姿を日に何度も拝見する。地元密着型の良き店。

【お店情報】
薫屋 杉並区阿佐谷北3-37-13 地図

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