三州屋 アジフライ定食 (銀座)
次に出社したときには、アジフライか玉子サンドと決めていた。在宅勤務中でも、好きな店、好きな料理はたくさんあるが、アジフライと玉子サンドは、好物だけに、欲求が溜まる。アジフライなら、あの店か、あそこの店、玉子サンドなら…と悩ましいこと、この上ない。ランチの後、銀座界隈を歩いてみたいし、それなら三州屋でアジフライだと足を向ける。
入口は、換気も兼ねて開けっ放し。自分の前にいらっしゃるのは、UberEatsの方だろうか。生もの以外であれば、全品対応可だそうだ。ホワイトボードを見遣ると、アジフライ定食がちゃんとある。復活して感激したアナゴフライも食べたいが、なんてったって、今日はアジフライなのだ。
お茶とお新香に続いて、アジフライが届く。千切りキャベツにフルーツサラダ。そうそうこの景色だよ。アジフライは、3枚に下ろした尻尾がついてないタイプ。そして身厚。これが好きだ。衣から薄っすらと透けて見える皮めも愛おしい。
歯を立てると、湯気と水蒸気がホコッと立ち上がり、中から、しっとりとした鯵が顔を見せる。ギリギリ全体に熱を入れましたというような生やかさ。こんなだっけ?と思うほどに、雑味がなくて、旨いところだけを残しましたという味わい。あゝ、今日はこれを食べに来てよかったなぁ。3切なんてペロリだ。
それに、ズズッとすすると、ほぉーと身体が落ち着くような赤出汁のなめこ汁。香の物の塩気も、この季節ありがたい。満席だった…と残念に思った日も、今となっては懐かしい。壁一面の品書きを見るにつけ、飲みに来ることが出来る日を想う。
そうそう、岩戸の冷汁が今年も始まっていた。先日前を通ったときには見当たらなかったから、今年はないのかと思っていたから一安心。
【お店情報】
三州屋 銀座店 銀座2-3-4 地図
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