三州屋 アジフライ定食 (銀座)

出社する予定が出来ると、どこで何を食べようかをずっと考える。いつもの店に顔を出したいし、好物も食べたい。一方で、今年はほとんど食べられなかった、夏ならではのメニューも食べておきたい。悩みに悩んで決めたのが、三州屋の穴子フライだ。この春、10年ぶりくらいに復活した大好物。それに、カキフライが始まると、メニューから消えるかもなぁと思ってのこと。
手指消毒をして、店内に入る。相席がなくなった景色も、もうすっかり見慣れてしまった。気を取り直して、ホワイトボードを見ると、なんと穴子フライの文字が消えている。隣を見ると、今日の品切れに「アナゴフライ」。あゝ、タイミングの悪いこと。
そうなると、カツオの叩きなんかも気になって来るし、金目の煮付けだって旨い。でも今日はやっぱり今日はフライと、お願いするはアジフライ。
さぁ、アジフライがやって来る。千切りキャベツにフルーツサラダ。そうそうこの景色だよ。アジフライは、3枚に下ろした尻尾がついてないタイプ。そして身厚。これが好きだ。衣から薄っすらと透けて見える皮めも愛おしい。
歯を立てると、湯気と水蒸気がホコッと立ち上がり、中から、しっとりとした鯵が顔を見せる。ギリギリ全体に熱を入れましたというような生やかさ。雑味がなく、本当に美味しいところだけという味わい。穴子フライが食べられなかったことも忘れそうだ。
それに、ズズッとすすると、ほぉーと身体が落ち着くような赤出汁のなめこ汁。熱々の汁が、喉から胃にとろ~りと落ちていくこの感じが好きだ。
帰り足で、一丁目店の前を通りかがれば、「カキフライ10月~」という貼り紙。早いもので、後半月で、大好きな季節がやって来る。
【お店情報】
三州屋 銀座店 銀座2-3-4 地図
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