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2022年1月16日

オーベルジュ・アンドラ・モンターニュ (南魚沼)

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恒例の美味しい年末と、思いがけない久しぶりの出会い。これが旅の面白さ。

年末恒例のアンドラ・モンターニュ。滞在中は大丈夫という予報だった雪が、予想外の大雪で上越線が止まってしまうアクシデント。それでも無事に帰って来ることが出来て一安心。楽しみな料理は、伺うたびにバージョンアップされていて、同じ料理の名前でも、「こうきたか」という驚きがある面白さ。

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アミューズは、リプタウアーとフランダード。リウタウアーは、オーストリアの代表的なオードブルで、チーズにパプリカなどを混ぜたもの。軽くてほんのりとハーブが香って食欲を誘ってくれる好いスターター。フランダードは真鱈。口に含むとじんわりと広がる旨味。

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きっと健牡蠣が出るだろうと思ってきたが、ここで来た!焼いた苺と合わせてサラダ仕立てに。牡蠣のミルキーさと苺の甘い酸味がうまくかみ合った一品。甘い苺ではなく、酸味があることがポイント。春菊や焦がした香りもいいアクセント。

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続いては、魚料理。この日は、沖ボラのムニエル。脂が乗った上質な白身に、白菜の焼き目や、シャキシャキの豆の食感や色彩の美味しいこと。ご馳走だが、ほっとする、身体が落ち着く味わいが好きだ。


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スープは、久しぶりのオーストリア風のかぼちゃのスープ。オーストリアは南瓜の産地で、かぼちゃのスープがよく作られるそう。上にかけられている黒いものは、かぼちゃのシードオイル。この風味がとても好きで、最初に頂いたときの感動を思い出した。

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フォアグラのムースとブリオッシュは、ここ数年の新たな定番だが、今回はこれまた新しい仕立てで運ばれてきた。以前は、もうそのまま食べられる状態だったが、ムースとブリオッシュを別にして、お好みでということだそう。クリームが入ってリッチな味わいのムースに負けない、バターが芳醇なブリオッシュ。くちどけが早くあっと云う間に姿は消えるが、残り香がまた美味しい。いつも何かの漬物が添えられているが、今回は葡萄の漬物。こういう新しい食材との出会いも愉しみの一つ。

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メインの鴨が、これまた素晴らしかった。鴨は好きで食べるが、やわらかさや香り、ジューシーさ。これまでに経験のない鮮やかさで、口にするたびドキドキする。

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ここでおむすび。南魚沼のこしひかりの新米を、やわらかくむすんだもの。そもそもの米の味、やわらかめの炊き加減、それを絶妙にむすぶ力加減、それに海苔の香り。ふっくらとした広がる粘り。おにぎり好きだが、ここのは格別。

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最後はデザートとお茶。上半分は、地元産のシルクスウィート、下は小豆とうずら豆のガトー。じんわりしっとり甘みが広がる大人味。

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朝食は、自家製のヨーグルトに果物、すこぶる元気な野菜サラダ、スープに、玉子料理と自家製のベーコンやハム。素材の力強さに負けそうなほどだが、夜にあれだけ飲んで食べたのに、お腹が空いて目覚めてしまうから、朝もペロリ。

10数年こちらで会うご家族がいたが、ここ2年はインフルエンザやコロナ渦ということで会えてなかった。出会ったころは小さかったお子さんたちもすっかり大きくなって、もう受験などで会えないかもなぁと少し寂しく思っていたら、2年ぶりの再会。まるで遠い親戚だと一方的に思っていたが、同じ様に思って下さっていたと聞いて、感激も一入。今年も会えるといいな。どうぞ、それまでお元気で。

【お店情報】
AUBERUGE-ANDRA-MONTAGNE  新潟県南魚沼市宮野下1191-1 地図

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