かみや 日替わり定食 (荻窪)

今日は節分。実家にいた頃は、節分と云えば、恵方巻の代わりの細巻を恵方を向いて黙って食べ、豆まきをし(伊勢神宮のお膝元で鬼がいないため、掛け声は「福は内」のみ)、鰯の頭を柊に刺した「柊鰯」を門口に刺して、鍵を閉めるというのが習わしだった。そんなもんだから、節分と云えば鰯。だから、今日は旨い鰯の丸干しを出してくれる食堂へ行くつもりだった。
ところが、向かう途中、かみやの前で2種類ある日替わりのメニューを見ると、「かんぱち刺身」と「いわし塩焼き」と書いてある。いわしには、しかも「大」「2本」という文字が添えてある。「大」だよ「大」。これにやられて、スルスルと引き込まれてしまった。
やって来たのは、本当に立派な鰯。長さも然ることながら、胴回りの太いこと。程よく焼けた皮もそそるし、ジリジリふつふつと脂が染み出たところも堪らない。箸を入れて口に放り込むと、身の旨味と脂、それに鰯らしい香りがじわじわと広がる。そこへ白飯。止まらない。
お浸しと玉子焼き、美味しい漬物、ご飯に浅利の味噌汁がセット。ご飯を半ライス(これでも普通の一膳程)にすると750円というのだから、こちらが心配になるくらいだ。
壁には、酒の肴の短冊がズラリ。具が盛り沢山のぬたも好いし、牡蠣バターなどの季節のものも。近く伺いたいなぁ。
【お店情報】
酒処かみや 荻窪5-26-8 小山ビル1F 地図
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