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2022年4月10日

燗酒屋 (阿佐ヶ谷)

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この店が暮らしの中にある倖せよ。

燗酒が好きだ。寒い季節はもちろん、夏でも、夏らしい酒をいただきつつ燗酒だ。最近は、燗酒推しの店も増えて、燗酒ライフは潤っているが、一番長くお世話になっているのがこの店、燗酒屋だ。今夏は、酒が出せず休業していたため寂しい想いをしたが、やはり呑みに行ける場所がある倖せを改めて思う。

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季節感と手作り、焼き物や揚げ物は、出来るだけ注文が入ってからという料理が好きだ。休業明けの秋には、焼きなすを。それこそ、茄子を焼くところからやってくれるから、とろりとした茄子の美味しさは勿論のこと、皮を焼いて剝いたあの焼き茄子の香りが堪らない。

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秋に入れば、鯖にも脂が乗って来る季節。となれば、〆鯖の季節。好みをいうと生っぽい〆鯖が好みだが、生すぎず、けれども艶っぽく脂もたっぷりあるのが、ここのし〆鯖。口に含んで燗酒を流し込むと、温まった口で溶ける脂と消れる後口。

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寒い時期のお楽しみの一つの茶わん蒸し。こちらも注文してから作るもので、好い出汁をたっぷりと蓄えてふるふる。具もゴロゴロ。香りも好いし、ほどれとろける茶わん蒸しと、合間に現れる海老や魚などの具材たち。宝箱みたいで、掬うたびにニッコリニンマリ。

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そして、冷える季節ならやはり鍋。この時期なら、大抵独りで呑れる小鍋があるというのも、独り呑みに好い酒場。或る日は、組み合わせ鉄板の合鴨と葱の鍋。鴨の脂と葱、そして醤油。酒に合わない訳がない。

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ある冬の日に、「極上」と書いてあった真鰯刺し。好きな青魚の極上だからとお願いしたら、こんなにも見事な美しさ。口にすると脂がのりのりだが、サラリと溶ける佳い脂。

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骨は揚げてもらって、こちらはサクサクポリパリ。そして燗酒。堪らんねぇ。

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少し前に訪ねたときは、平目刺しが素敵だった。一人前ながらいろんな部位を入れてくれる心遣い。一口食べてクー、もう一切れに燗酒をクイッとしてクーッ。

カウンターと小さな小上がりだけの小体な店。だからこその心地よさ。一方で、常連の方だけでなく、初めての方にもどうぞという雰囲気が素敵。今の時期だと、うどの酢味噌和えや山菜の天ぷらがありながら、うどの皮の金平とかありそうというのが真骨頂。次伺えるのも愉しみで仕方ない。

【お店情報】
燗酒屋 阿佐谷北2-3-3 地図

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