佐藤養助 海苔とわかめの冷かけ (銀座)
夏のうちに食べに行こうと思っていたものがある。それが、佐藤養助の「冷かけ」。毎年夏恒例のフェアで、冷たいかけうどんの、さっぱりと夏向きに考えられたメニューが並ぶ。以前頂いたすだちおろしや、秋田らしいジュンサイと梅。今年の新メニューとしてどうしても気になったのが、「生のりと生わかめ」の冷かけ。海藻好きだし、特に生のりが気になって仕方ない。
混んでいるだろうかとやって来たが、12時前ということもあってか、まだ空席がある様子。水とおしぼりを頂いて、「お決まりになりましたら、お声掛け下さい」とお店の方に言われるけれど、食べたいものはもう決まっているんだ。間髪入れずに、「冷かけの、海苔とわかめを」とお願いする。
届いたうどんは、想像どおりに、見た目にも涼し気。透き通った出汁と、中央には生のり。その周りには、立派なわかめがぷかぷかと。続いて、マスク越しにも届く生のりの香り。はぁ、これが欲しかったんだ。
先ずはと、出汁と一口。ひんやりと冷えているが旨い出汁。これだけで、暑さから生き返りそう。そしてうどん。啜り上げると、艶やかで滑らかでつるつるの喉越しと、むっちりとしたコシ。生のりと和えて啜れば、磯の香りがさらに豊かに広がるし、わかめと共にいただけば、わかめとうどんの食感のコントラストの鮮やかさ。稲庭うどんの細さや食感と海藻。それに海をイメージさせるところが、冷かけとしてとても好い。
12時を回ることになると、続々と客がやって来て行列が出来る。そして、やはり注文はほぼ冷たいうどん。そうだよなぁ。隣の方は、「ビール飲んじゃおっかな」と言ってご注文。この暑さには、美味しさも格別だろう。うらやましい。
【お店情報】
銀座 佐藤養助 銀座6-4-17 出井本館 地図
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