たらちゃん 干し鱈のスープ プゴク (東銀座)
人間ドックの検査を終えたら、病院を抜け出して、築地か銀座あたりで昼をとろうと目論む。丁度、昼の営業が始まる頃を狙って予約を入れたが、順調に検査が進み過ぎて、時間がやや早め。築地の店なら開いている店が多いだろうが、こちらは既に混んでそう。それならあそこだと向かったのは、「たらちゃん」という韓国のプゴクの専門店。
プゴクとは、韓国の干し鱈のスープだ。オープンが昨年の12月。もともとプゴクに興味があったし、スープランチにもなるしと、ずっと気になっていたところだったが、職場からだとかなり行きにくい場所にある。しかも、すっかり人気店になってしまって、もう行けないかなぁと思っていたところ。けれども、この店のオープンは、朝の7時。朝と昼の中途半端な時間にも営業しているのだ。
場所は既に確認済み。扉を開けると、明るい声で「こんにちは」と迎えてくれる。提供されているのは、プゴク1本。入口左手にある券売機を見ると、確かに発券ボタンがあるだけ。しかも、キャッシュレスのみというのも今時らしい。
「カウンターにどうぞ~」と案内されて腰を掛けると、目の前が厨房で、炊かれたスープからいい香りが漂って来る。目の前には、葱キムチと白菜キムチ。ご自由にどうぞと進められて、水キムチも運ばれてくる。
そうこうしていると、カシャカシャと玉子を溶く音。これをスープに注いで葱を乗せたら、ご飯、オキアミとともにこちらに届いく。
想像以上にたっぷりの干し鱈と干し豆腐、それにほんわりと絡まる溶き玉子。そして、それらを抱く白濁スープ。思わず、ほぉーっと見惚れてしまう。地味だが妙にそそられる。先ずはスープを一口。おぉ、干し鱈。干し鱈の旨味がじんわり。やさしいけれど、厚みがあって、ついついもう一口、もう一口と手が止まらない。そして、人間ドック明けということもあって、体に滋養が染み渡っていく感じもすごい。
そこへご飯、そしてキムチを頬張って、またスープへ。ハハ、これは止まれない。キムチなども手作りだそう。少し調子が悪い日や、寒い日なんて、これがあればきっと良くなりそう。店の明るい雰囲気も、とても好い。難しいかもしれないけれど、また機会を狙って。それだけ魅力的。
【お店情報】
たらちゃん 銀座3-13-5 鈴木ビル1階 地図
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