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2023年5月21日

Capio (鎌倉・長谷)

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Capioの第二章のはじまり。

阿佐ヶ谷から鎌倉に移転したCapioに待ちきれずに早速。江ノ電の長谷駅から、江ノ電沿いを歩いて徒歩5分ほど。御霊神社を正面に見て、左側にある小道の奥の一軒家が、新たなCapioだ。

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店内は、空間を広く取った造り。以前のようなカウンターがないのは少し寂しいが、ゆったりとコース料理を楽しむには好い。そう、今は前菜5皿+パスタのコースが基本で、それにアラカルトを追加できるシステム。新たな自家製チーズから、前菜、パスタやクスクスまで満遍なく味わえるというものだ。

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コースの初っ端から、楽しみにしていた自家製チーズ。モッツァレラのムースには、旨味が強いCoiinaトマト。熟成チーズには、鎌倉の紫大根と組み合わせて。チーズは、牛乳の仕入れ先が近いためか、阿佐ヶ谷時代よりも、ミルク感やフレッシュさがより強くなった印象。

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2品目は、タラッリサラダ。タラッリとは、丸い輪っか状の堅焼きパン。これに、鎌倉産のからし菜や自家製チーズ、オリーブ、トマトなどと合わせて。一皿目もそうだが、鎌倉を始めとして近くで育った野菜が瑞々しく、料理自体がより洗練された感じがする。

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続いてプリックプラックブルスケッタ。肉厚でジューシーなパプリカのオイル漬けも然ることながら、古代小麦を使った自家製パンの焼けた香りも旨さの一つ。

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運ばれてきてこれなんだろう?と思っていると、ビーツのフリットとの説明。サクサクの軽やかな衣の中から、噛んでジュッと甘さ広がる色鮮やかなビーツ。添えられた紫もビーツの葉。甘酸っぱい味付けがCapioらしい。

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メカジキのスフィンチョーネ。スフィンチョーネは、元々パン生地に甘酸っぱいソースを乗せて焼いたものだそうだが、ここでは、メカジキを使ってオーブン焼きに。しっとりと焼きあげたメカジキに、トロトロになった玉ねぎの甘さを活かしたソースや、パン粉のサクサク感が、厚みのあるメカジキにいいアクセント。

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パスタは3種類からの選択。ラビオリのような「カッサテッレ」。側面の編み込み(写真では見難いけれど)が見事で、中にはミルキーなリコッタチーズ。コク味たっぷりな牛肉のソースでいただく贅沢さ。

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シナモンとクローブを効かせ、鰯の旨みをたっぷりと纏ったパオリーナも間違いない美味しさ。コースは、ここまで。

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もう一品行けそうだと、アラカルトから、牛ギアラの煮込み。阿佐ヶ谷にあった頃から、内臓系の煮込みが大好きだが、これも最高。ギアラの甘い脂と白ワインの柔らかな旨味と酸味が美味しい一品。

店のInstagramを見ると、鎌倉の野菜だけでなく、しらすなどを料理に使うなど、鎌倉らしさを加えた料理にアップデートされていて、頼もしい限り。これまでのように、ふらっと気軽には伺えないが、これからも応援しています。次会えるを楽しみに。

【お店情報】
Capio 神奈川県鎌倉市坂ノ下5-2 地図

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