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2023年6月 4日

望月 (長崎・福江)

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福江での予定を考えると、昼にお店に伺える機会は1回のみ。どうしようかとかなり悩んだが、夜は居酒屋で魚を中心に呑むことを考えると、やはりもう一つの名物、五島牛を食べたい。それなら望月。

望月は、和風レストランと名乗っているが、五島牛を始めとした肉料理を扱う店。牛肉や豚肉、チキンのカツや、野菜炒めなどの定食もあるが、ステーキやビーフシチューを求めて来る客も多く、洋食系のメニューがズラリ。

予約をして開店の11時ぴったりに訪ねると、すでに何組かがいらっしゃったことにも驚いたが、デミグラスソースのいい香りが店一杯に漂っていて、もう堪らない。お腹がグーと鳴りそうだ。

食べるものは、もう決めてきた。五島牛のビーフシチュー。ステーキも気になったが、やっぱり煮込み料理が好きなもので。厚みのある肉を嚙みしめたい。

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ワインを貰ってご機嫌で待っていると、セットのサラダが届く。すると、店の方がテーブルの備え付けのドレッシングに手を掛けて、瓶をよーく振ってかけてくれる。オリジナルだそうで、すりおろした野菜と心地いい酸味。京橋のレストランサカキのドレッシングを思い出す。

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待っている間、ステーキが通り過ぎるたびに、今度は肉が焼ける香りが漂って、やっぱり焼いた肉もいいなぁなんて思い始める。けれどもシチューも好いのですよ。届いたシチュー、少し深さのある鉄板で熱々。湯気が立ち上ると同時に、あのデミグラスソースの香りが立ち上る。あゝ、やっぱり食べたいのはこれ。大振りの五島牛が申し分なく入っているところもワクワクする。口にすると、ほろりとほどけるような柔らかさ。一週間かけて作るソースを混じり合って、旨味やコク味は深いけれども、後味の軽やかさが印象的。そしてご飯に合うところも好い。

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食後には、コーヒーかコーヒーゼリーをセルフでどうぞ、というのでコーヒーゼリーを。コーヒーゼリーには幼少時代の思い出があって、好きなんだ。甘さがなくすっきりとした大人感が期待どおりで好い。

先客で居たお隣の青年は、勝手知ったる様子からすると、おそらく久しぶりに帰省した方だろう。勝手な想像だけれど、彼の定番で好物らしいかつ丼を頬張る姿も微笑ましいし、山盛りの若鳥のから揚げで盛り上がるご家族も素敵。個人的には、グラタンなんかも気になって来る。店をリニューアルして、店が次世代へ続きそうな感じも頼もしい。この場所で、この美味しさをと願いたくなる。

【お店情報】
和風レストラン 望月 五島市福江町5-12 地図

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