喫茶ニト 玉子トーストサンド (千駄木)
品の良さとセンスが光る喫茶店と玉子サンド。
ずっと来てみたいと思っていた千駄木にある喫茶ニト。玉子サンドがあるところも気になったし、お店のInstagramから感じる好きなものへの拘りが気になっていた喫茶店。日暮里駅から谷中銀座を抜けて、よみせ通り。落ち着いた瑠璃色と紺青のタイルと鳶色の玄関。クラシックですっかり街に溶け込んでいるのが素敵だ。
店内に入ると、好いコーヒーの香り。店内の壁やテーブルも外と同じタイルと鳶色で纏められて、店の端々にも、店の方のセンスと拘りを感じられる。目に入るもの全てが落ち着いていて、品がいい。
ラムが香るプリンや、土日限定のコーヒーゼリーなども人気だが、目当ては玉子サンド。ペリカンの食パンを使ったトーストサンドで、こちらもおすすめメニューの一つだそうだ。
座った席は、ちょうどカウンター内のキッチンが見える場所。アイスコーヒーなら、一杯ずつ丁寧にハンドドリップして急冷。玉子トーストサンドなら、ペリカンの角食を切り出して、バルミューダのトースターで軽くトースト。調理している様子も、穏やかで素敵だ。
そして、静かに運ばれてきた玉子トーストサンドとアイスコーヒー。こちらの玉子トーストサンドは、玉子サラダを挟んだもの。白身が大きくカットされていて、黄身とのコントラストが印象的。手にすると、表面は少しカサカサして香りが好いし、歯を入れるとカリッからのふんわり食感。続いて玉子の味わいと、ほんのり酸味とからしの辛味。玉子サンドとしての在り方と、パンの美味しさの最高の合致点はここだというときめき。
驚くのは、最初運ばれてきたときは、この見た目ということ。パンと玉子サラダの間に、バターやマヨネーズなどを塗っていないから、玉子が見えるように置くと、パンと具材が離れてしまいやすいからだそう。「良いと思う、必要なものだけ」。この玉子サンドもそうだ。
ニトとは「二兎」。大人が浸るに相応しい。
【お店情報】
喫茶ニト 千駄木3-42-13 地図
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