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2023年12月10日

おつゆ (高円寺)

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上質な出汁が染みた定番おでんに、変わり種まで。ついついリピートしたくなるおでんの新店。

再開発が続く高円寺の高架下。駅近くの飲食ゾーンがすっかり新しく洒落た雰囲気になり、賑わいが戻って来たが、線路沿いの古い小さなビルの2階にも、洒落た店がオープンした。店名は「おつゆ」。おでんがメインの居酒屋だ。

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店に入ると、出汁の香りとL字のカウンター中央に置かれたおでん鍋が迎えてくれる。この視界に入る景色と香りだけで一杯飲めそうだ。先ずは一杯とレモンサワーをお願いすると、お通しは出汁を扱う店らしく、ふるふるの玉子豆腐。おでんの具をモチーフとしてデザインされたグラスもユニーク。

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刺身もおすすめということで聞いてみると、盛り合わせは5点2人からと書いてあるが、一人だったからか、一人前でもお造りしますよとのこと。お言葉に甘えてみると、届いたのは、その日おすすめの6種類の盛り合わせ。さわらの炙りに平目、水蛸など、好みのものが入っているし、山葵だけでなく、薬味やタレが色々添えられていて、楽しさ倍増。

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お願いしていたおでんは、おでん鍋からちょいっと出してくれるのではなく、最後の仕上げをして登場。まず届いたのが、定番で好物の大根と玉子。大根の大きさや見た目の華やかさに目を奪われるが、大根を噛むと、醤油控えめの出汁がじんわりと溢れてうっとり。

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次に届いたのが、新発田麩(しばたふ)。新潟の宮村製麩所が製造する麩だそうで、新発田市の特産にもなっているそう。饅頭型で、出汁を吸って、一個でも汁椀がすっかり埋まってしまうほどの大きさ。口にするとつるつると滑らかで、噛みしめるとむっちりじゅわり。この食感、麩好きを虜にする。

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おでん種といえば、白滝も好物。品書きに、老舗の大原本店の手巻き白滝を使っているとあっては外せない。細いけれども、歯応えやコシの強さが素晴らしい蒟蒻に、出汁がたっぷりと染みて、噛むたびに美味しさ溢れる。そうそう、地酒も8種類あって、随時入れ替わっているのも素敵だし、おでん屋らしく出汁割があるのが魅力的。これがまた、塩梅良くて旨いんだ。

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自分は食べなかったけれども(見せてもらった)、土鍋炊きのホカホカご飯も美味しそう。おでん出汁でお茶漬け的も好いし、玉子かけご飯用にと良い玉子も用意。店の場所の分かりにくさと、入った後の活気と美味しさは見事。目印は、ビルの入口のこの小さな看板。おでんの美味しい時期中に、またと思っている。

【お店情報】
高円寺おつゆ 高円寺南3-58-17 ハウスポート高円寺ビル2階 地図 

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