三州屋 きんめ煮付け定食 （銀座）

おそらく今年最後の出社日になるし、愛しの岩戸の豚汁で締めくくろうと店へ向かうが、遠目に見ても、行列が出来ているのが分かる。近づいてみると、10数人が並んでいて、待ってもいいが、近くに三州屋があるじゃないかと思い直す。鳥豆腐ときんめの煮付けとか、冬っぽくていいじゃないか。

暖簾をくぐると、かなりの盛況ぶり。前の二人組は２階席へ案内されている。お姐さんに一人と告げると、「カウンターの角の席をどうぞ」と案内された。

今日のメニューはと、ランチメニューが書かれたホワイトボードを探すと、今はなくなっているらしい。代わりに、テーブルやカウンターにメニューが置かれている。ぶりあら煮定食なんかもあるのかと思いながらも、やはり鳥豆腐がついたきんめ煮付けを。

煮付は、大振りの切り身がたっぷりと３切れ。一口大にほぐして口に運べば、身がほろほろと崩れ、旨みと甘辛い汁とが混じって溶ける。ほぐした身を白飯にバウンドさせて出来る煮汁が染みたところも、また旨い。鳥豆腐も、相変わらず具材も旨味もたっぷりのスープ。ご飯と漬物まで揃えば、定食として立派なものだ。

店のあちこちから、ビールやハイボールという声が聞こえてくる。ざわざわとした雰囲気も年末らしく、年の瀬を感じる今日此の頃。

【お店情報】
三州屋 銀座店　銀座2-3-4　地図