クボタストア (阿佐ヶ谷)

阿佐ヶ谷駅の南口を出て、パールセンターを横切って住宅街の方へ3分ほど。白地に黒文字のスタイリッシュな提灯が灯るのが目に入る。そこが、昨年12月にオープンしたクボタストア。その提灯には、「酒 焼売 肴」と書いてある。
酒と肴は分かるが焼売とは?と思っていると、品書きを見て、その謎はすぐに解けた。店主の奥様のご実家で生産している「みやぶた」を使った料理が店の名物で、特に焼売がウリの様子。みやぶたは、石垣産のブランド三元豚で、都内では唯一、この店が生産者から直送で使用しているそうだ。

それなら、先ずはその焼売だ。旬の蛍烏賊や、青唐辛子を使った焼売もあったが、先ずは普通の焼売を。もちろん蒸し立て。齧り付くと粗挽き豚肉から旨味がジワジワやって来る。焼売として美味いし、まず豚肉が美味い。

それなら別の豚肉料理にも興味が湧いて、別の日に見かけたトンテキを。酒の肴ということで、一人用の量で食べやすいカットしてくれているのがありがたい。甘辛ダレにニンニクもたっぷりだけれど、印象的なのは、豚肉のやわらかさと身の旨味、脂の甘み。日によって、チャーシューエッグや角煮もあるそう。う~ん、それらも食べてみたい。

肴というから、豚肉料理だけではない。品書きを見て、真っ先に気になった鰯のガリ巻きをお願いしたら、見た目からしてもう絶対うまいやつ。頬張ると、鰯の脂にガリの酸味や山葵の爽やかな辛味が絶妙に利いて、酒を呼ぶ好い肴。

一人ならば、一人前用の刺身盛り「ちょこっと盛り」もおすすめだ。ある日は、蛍烏賊に本生鮪、平目や渓流サーモンなど5種類の盛り合わせ。少しずつ色々というのは勿論のこと、刺身のつまが酢飯で、即席の鮨として食べられるという心憎さ。

みやぶたを扱っているということもあってか、オリオンビールや泡盛、沖縄食材を使ったつまみもあって、もずく天をお願いすれば、外はカリッと軽くて、中はもっちりのやみつき食感。これも好き。
日本酒は5~6種類で燗も可。都度抹茶を立ててから入れてくれる生抹茶ハイや、香り豊かな広島レモンサワーもおすすめ。入りやすい雰囲気で、気軽さと程良いこだわりが、居心地の良さを生んでいるように思う。また、提灯につられて癒されに。
【お店情報】
酒 焼売 肴 クボタストア 阿佐谷南1-46-8 エトワールビル1-A 地図
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