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2024年5月 6日

そばの実 そば三昧 (長野・戸隠)

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戸隠の自然の恵みが満ちる蕎麦

ゴールデンウィークの前半は、久しぶりのドライブ旅。金沢と南魚沼を夜の目的地として、その途中のどこかで昼をとろうという行程。東京から金沢へ向かう途中、立ち寄り先に選んだのが戸隠だ。戸隠と言えば、蕎麦処。日本三大そばとも言われる有名なそばだが、これまで食べる機会がなく、この機会にと思った次第。

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目指したのは、そばの実。戸隠の名所・鏡池へ続く道の入り口にある戸隠そばの人気店の一つだ。店を取り囲むのは木々や爽やかな空気。ちょうど桜前線が到着したらしく、店の前にも満開近い桜。

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道すがら他の車はあまり見かけなかったが、開店30分ほど前だというのに、店の駐車場は8割ほど埋まっている。ウェイティングリストに名前を記載して待っていたところ、入口左手に見える蕎麦打ち台の美しさに引き付けられる。これはきっといい店に違いない。

運よく滑り込みで、1巡目で名前が呼ばれる。案内されたのは、大きな小上がり。古民家風で天井の広さと大きくとった窓から入る日差しが明るく心地が好い。蕎麦は、3種類の汁を楽しめるそば三昧をお願いしようと思っていたが、テーブルの品書きを見ると、季節の逸品として山菜の天ぷらを発見。これもいただかなければと追加する。

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先ず運ばれてきたのが、そば。円形のざるに束にしたそばを乗せた、戸隠そばの特徴の「ぼっち盛り」。地元産の蕎麦の実を外皮がついた玄そばごと挽き、戸隠の山々の伏流水を使用した打ち立てのそば。瑞々しい艶とのど越しの良さが魅力。

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3種類の汁は、そば汁ととろろ、鬼胡桃汁。とろろののど越しや海苔の香り、鬼胡桃汁の程良いコク味や風味。とろろや鬼胡桃も信州産という拘り。山葵や大根おろしも添えられていて、どれが好みかいろいろと試してみたり。

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山菜の天ぷらも、これまた素晴らしかった。ちょうど訪ねた日から出し始めた季節の逸品。この日は、行者ニンニクにこごみ、好物のこしあぶら、独活、タラの芽の5種類。届いた途端にその大きさに驚いたが、口にしたときの香りの豊かさや食感の逞しさの見事なこと。

季節の味くらべという前菜盛り合わせのような料理もあって、車の旅でなければと思ったが、この場所だからこその自然の恵み。窓から見える景色もそう。この土地の魅力とそれを活かしていこうという心意気に、またここを訪ねたいと思っている。

【お店情報】
そばの実 長野市戸隠3510-25 地図

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