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2024年7月 4日

グロッケンシュピール おろし蕎麦 (荻窪)

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外に出るとびっくりするような暑さ。こういうときは、冷たいそうめんだと思ったけれど、生憎今日は定休日。他に何かなかっただろうか…とあれこれ考えていたら、そういえば!と思い出した店があった。

荻窪南口の仲通り商店街にある、古いビルの2階にある喫茶店。グロッケンシュピールという名前も珍しいし、何より、2階から外に向けて「越前そば」の幟を出している。喫茶店で蕎麦?しかも越前そば?と気になっていた店。

2階に上がってドアを開けると、ママがカウンターの奥からニッコリと迎えてくれる。店内は趣きのある古い家具が並ぶ手狭な店。けれども、大きな窓から日差しが入って、穏やかで心地が好い。そして、カウンターの横には、確かに蕎麦箱がある。蕎麦は、ご主人が朝打っているそうだ。

蕎麦は、おろし蕎麦、ざる蕎麦、とろろ蕎麦の3種類あるが、目当ては、おろし蕎麦(越前そば)。越前そばとの出会いは、福井出身の同僚がきっかけ。何人かで持ち寄りの飲み会をした際に、〆として振舞ってくれたのが最初だ。その時すっかりはまってしまって、何度か自宅でも作ったもの。それで、こんなところに「越前そば」を出す店があるのかと記憶に残っていたのだ。

蕎麦を茹で、大根を下ろしたりして、おろし蕎麦が届く。これこれ、久しぶりだ。たっぷりと鰹節を乗せたそばに、葱と大根おろし、そばつゆがセット。ぶっかけスタイルが一般的で、ママが教えてくれたとおり、ねぎと大根おろしを蕎麦に載せて、汁をかけていただきます。

少し太さのある蕎麦に、澄んだ出汁、鰹節の旨味におろしたての辛味大根のピリピリとした辛味に、福井出身でもないのに、これじゃなきゃなんて思ってしまう。蕎麦湯も出してくれて、残った汁に入れてグビリ。冷えた胃にこの温かさがうれしい。

目立たない小さな店だがファンも多いようで、昼を過ぎると続々と客が来て、ママお一人ではかなり忙しそう。そばが早い時間になくなることもあるそうだ。今度はおろし蕎麦はもちろんのこと、ゆったりとした空気も楽しみに。ちなみに、グロッケンシュピールとは、ドイツ語で鉄琴の一種だそう。

【お店情報】
グロッケンシュピール 荻窪5-21-11 ライフ荻窪202 地図

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