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2024年7月 7日

オーベルジュ アンドラ モンターニュ (南魚沼)

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GWの旅の最終目的地は、毎年年末に伺っているアンドラモンターニュ。夏に訪ねたこともあるがこの時期は初めて。出迎えてくれたのは、山里に訪れる遅い春。

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ディナータイムになると、テーブルにその日の手書きのメニューが置かれているのが常。席に着くと、いつもそれを確認するのが最初の楽しみなのだが、先ず感じたのは違和感。あれ?品数多くない?もう余白がないくらいにみっちりと。いつもより3~4皿多い感じ。

スタートは、生の黒鯛を瀬戸内藻塩とオイルで。綺麗な身に品のよい旨味。メニューを見ると、後の調理されたものが出てくるようで、益々楽しみになるというもの。

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続いては、天然ぶりのエスカベーシュ、オオイタドリ添え。脂が乗った鰤に酸味を利かせて軽やかに仕立てる美味しさ。初のオオイタドリは、北海道や雪深い地域で採れる山菜の一つだそうで、酸味があるというが、丁寧な処理と酸味を利かせた料理にはとても似合い。

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真鯛のテリーヌは、真子や腹子も入って豊かなで贅沢な味わい。一方で、添えられたソースに野菜や香味野菜の爽やかさがあって、ワインの良き友。

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カナッペには、こちらでよくいただく越後妻有地域で育てられる我妻ポークのリエットに、蕗の薹の香りを乗せて。味わいが綺麗だからこそ鮮やかに乗る香り。

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ここでパスタは、コゴミのリングイネ。コゴミの形はほぼ見えないけれど、口の広がるのはコゴミの香りと自家製ベーコンのコク味。後がなければ、もっと食べたいくらい。

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続く魚料理は、最初に出していただいた黒鯛のムニエル。ここでも映える緑は、モミジガサ。東北では「しどけ」と呼ばれている山菜だそうで、山菜らしい春の香りと歯触りに、色味の若い青味の美しさ。

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定番のフォアグラメニューは、新たなスタイルとしてバナナ包みが定番となった様子。フォアグラの甘さと、くちどけの同調感の見事さ。この味わいと滑らかさがブリオッシュに合うし、添えられた山菜の塩漬けがいい塩梅。

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そして、鴨のロティ。やわらかくて、噛むほどにギュッと肉汁が溢れる美味い一品だが、添えられている独活のショコラ煮も独創的。

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そして、2皿目の肉料理は、エゾ鹿のハギス。ハギスといえば、一般的には、羊の内臓や、オート麦、たまねぎ、ハーブを刻み、羊の胃袋に詰めて作る料理だが、それをエゾ鹿で。臭みもなく、エゾ鹿の旨味とコクが美味い。

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そして、毎度お楽しみの絶品おむすび。米自体の美味しさに、やわらかくほどけるような握り方がとても好み。

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食後のデザートは、始めのほうに出てきたオオイタドリを使ったクーヘンに、庭で採れたヨモギのガトーと2種類。

久しくないくらいに食べて呑んで、お腹いっぱいになってが、翌朝目覚めると、不思議とお腹が空いている。それをまた、素晴らしい朝食が出迎えてくれるから堪らない。また次訪ねる日を楽しみにして。

【お店情報】
AUBERUGE-ANDRA-MONTAGNE  新潟県南魚沼市宮野下1191-1 地図

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