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2024年8月25日

向井酒の店 (伊勢)

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伊勢で生まれ育ったが、大学進学と同時に実家を離れたから、伊勢の酒場を知ったのは、随分と大人になってからのこと。向井酒の店も、話に聞いてずっと憧れていた店だ。伊勢市駅から徒歩圏内だか住宅地の中。昔は立ち飲みを併設した酒屋だったが、戦後に居酒屋にしたと聞く。歴史ある店らしい外観から、いい雰囲気が伝わって来る。

予約をして出向いたのは19時。店は16時からということもあって大盛況。注文を取りに来てくれた女将さんの話し方が、親戚の伯母さんたちと同じ親世代の方言で、どこか懐かしい。

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先ずお願いしたのは、昔からの定番で人気という、いわし酢漬け。楚々とした見た目からしてそそられる。口にすると、いわしの旨味と後から広がるやわらかい酸味と甘味。漬け汁の塩梅の見事さに唸る。

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次に届いたのは、おからのサラダ。おからが好きで、店で見かけるとついつい頼んでしまうが、これはおから料理として一番ではと思うほど。軽やかだが、もう一口、もう一口と箸が止まらない美味しさ。これを食べるために、また訪ねたいくらい。

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小えびの塩焼きなら、届いたときの香りからもう堪らない。熱々のところを頬張ると、塩気の利いたパリパリの殻と身の甘味の美味いこと。そこへ日本酒をグビリ。あゝ幸せだ。

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もう一品と目をつけていた、はもの子の塩漬けを。黄金色の塩辛は、プチプチした食感と品のよい塩味。ジワジワと広がる旨味は、まさに酒泥棒。

料理はもちろん、居心地の良さも抜群で、酒場として聞きしに勝る素晴らしさ。近くなら毎週通うこと間違いなし。

【お店情報】
向井酒の店 三重県伊勢市宮後2-5-26 地図

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