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2024年9月16日

樽 (青森)

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昨年も素晴らしかったが、今年も見事。美味しさ、酒の揃えと居心地と三拍子揃う佳き酒場。

今年の夏も青森へ。一日目の夜に訪ねたのは、昨年感激した樽。人気店でもあるし、お盆直前ということもあってか、早い時間の予約が取れず、2回転目の19時半。この後からも続々と客が来るという繁盛ぶり。

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昨年はカウンター席だったが、今回は店の奥のテーブル席。早速日本酒をお願いすると、お通しと共にやって来た。この日のお通しは、大間の鮪の血合いの煮付けと、昨年も頂いた烏賊の醤油漬け。血合いというが、黒い部分はなく、ぷるぷると脂が乗った美味い鮪。それに、噛みしめるたびに、旨味が溢れる烏賊。永遠に呑めそうな気がしてくる。

ちなみに、日本酒は県外酒も多くあるが、青森の酒が中心。特に、田酒と豊盃の種類はそれぞれ7~8種類ほどが揃う。


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お通しと日本酒を楽しんでいると、予約時にお願いしていた刺身の盛り合わせが運ばれてきた。10種類以上あるだろうか。見入っていると、運んできてくれたお姐さんが、産地はもちろん、のどぐろやクエなんて、青森で揚がるイメージのない魚や海の状況などを教えてくれる。

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もちろん、県の魚である平目や、青森のイメージ通りの帆立(ヒモも分けて乗せてくれているのが素敵)に、お通しでも出た大間の鮪。北海道産のきんきや前沢牛と近隣の恵みまで取り揃えた豊かな盛り合わせ。

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そして、見たらついついお願いしてしまう、貝焼みそ。立派な帆立とわかめ、葱で、火が入るほどに、潮の香りが立ってそそる。帆立自体の甘味も然ることながら、貝殻からも出汁が出ているんじゃないかと思うような旨味に玉子が絡んで、玉子好きならずとも好いツマミ。それにしても、今年の帆立は旨味や甘味の強さが印象的。

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昨年は、焼魚を食べなかったのが心残りだったから、焼魚を幾つか。最近特に好きなしまあじなら、しっとりとして上品な旨味。ハラス部分も、程良い上質な脂で夏酒に似合い。

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鰯の塩焼きもお願いしたが、この立派な胴回り。箸を入れて口にすると、鼻を抜ける香ばしさと美味い脂の香り。皮や旨みののった身はもちろんだが、わたの部分の綺麗なこと。ほろ苦さと香りと旨い脂が複雑に織り成す旨み。

昨年もよく笑ったが、店のお姐さんの話の上手さも手伝って、雰囲気良く、店にいる誰もがご機嫌。昨年同様、大将が握る寿司と、あら汁やしじみ汁で〆ようなんても考えていたけれど、もうすっかりお腹も気持ちも満たされて、大満足。

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佳い肴に佳い酒。それに、大将や女将さん、お姐さんたちの溌溂とした声と活気に、店を、旅を楽しんでほしいという気持ちが堪らない。この楽しさを味わいに、また来年もここに。

【お店情報】
すし居酒屋 樽 青森市新町1-11-13 地図

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