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2024年11月24日

やまぶき亭 キノコのおくずかけうーめん (白石)

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憧れの白石温麺は、想像以上に美味しくて人にやさしい。

秋の旅は、白石から山形を経由して、新潟に向かう旅。旅先を白石と決めたのは、白石温麺が食べたかったからだ。そうめんや半田素麺のような細い麺が好きで、もう長いこと憧れていた。

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白石市内には、白石温麺を食べさせる店が数あって、中には、製麺所直営という店も幾つか。下調べをしている中で一番気になったのが、奥州白石温麺組合直営のやまぶき亭だ。

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明治後期の商屋を改装した高い天井や年がついた木造の柱や梁など、趣のある建物が印象的。客席数も多いが、連休中ということもあって、広い入口で少し待つことになったが、15分もすると、順番がやって来た。

周りを見ると、まだ暖かいからか冷しが人気のようだけれど、温かいのが食べたくて、選んだのは、キノコのおくずかけうーめん。「おくずかけ」とは、白石の郷土料理の一つで、野菜や豆腐、油揚げなどを出汁で煮込み、白石温麺を加えてくず粉でとろみをつけたものだそう。

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しばらくして届いたのは、つやつやとした餡と立派なきのこがたっぷりと入った温麺。椎茸にしめじ、えのきの他、なめこや平茸など種類も豊富で、麺が見えないほど。何度かきのこを引き上げ口にして、箸を入れグッと持ち上げると、ようやっと温麺の登場。

白石温麺の特長の一つはその長さ。9㎝と短くて、箸で上げて餡や汁が飛ばないのがいいし、食べやすいところも好い。それに、こんなに熱々の餡がかかっているのに麺が伸びないし、麺を打つ際に油を使っていないせいか、食べ心地がとても軽やか。

胃痛の父に食べさせるために生まれたのが白石温麺の由来と聞くが、この軽やかさと食べやすさは、食べる人への心遣いを確かに感じるというもの。

すっかり気に入ってしまって、帰宅してからオンラインショップで購入。もちろん、レトルトのおくずかけも。油を使っていないためか賞味期限が長いというのも魅力的。茹でる時間も短いし、至れり尽くせり。憧れからすっかりファンになりました。

【お店情報】
やまぶき亭 宮城県白石市城北町6-13 地図

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