豊年屋 カレー南蛮そば (阿佐ヶ谷)

朝からどうにもカレー口。午後一に打ち合わせを控えているため、サクッと「豊年屋」でカレー南蛮そばにしようと外に出る。昨日までの寒さが嘘のような暖かな陽気。カレー南蛮といえば、粘度のあるカレーで温まるものだけれど、カレー南蛮そばの記憶が離れず、そのまま足を店へ向けた。
杉並区役所のほぼ目の前。店の傍を通ると出汁の良い香りがする、地元に根差した街の店。12時には少し早い時間帯だったためか、店内は少々のんびりムード。時代が付いた店内も落ち着いていて、ゆったりとして居心地がいい。
そうこうしているうちに、カレー南蛮が届く。粘度のあるカレーの表面に、小さな泡がポコリと浮かぶ。箸を入れて蕎麦を持ち上げると、立ち上がる湯気とともに、カレーの香りが鼻腔をくすぐる。ズズッと啜り上げると、カレーの香りと共に出汁や醤油の香り。それに葱の甘さがやわらかく広がる。スパイスの刺激は穏やかで、むしろそれが感じ好い。
特筆すべきは、立派な豚肉。しっかりと厚みと脂のついた豚肉が5~6枚入って食べ応えも十分で滋養も満点。
カレー南蛮の温かさだけでなく、街に愛される蕎麦屋の雰囲気に気持ちまでも温まる。周りの声に耳を傾けると、今日は不思議とカレー南蛮やカレー丼が人気らしい。なんだかこの空間に親しみがわいてくる。
【お店情報】
豊年屋 成田東4-37-10 地図
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