蜂の子 カキフライ (築地)

早いもので、もう2月も下旬。そろそろカキフライの季節も終盤戦だ。それなら、絶対に食べておきたいのが「蜂の子」のカキフライ。洋食系のカキフライの中でも、特に好きな一つ。今シーズンは、11月に訪ねた切り。寒さが増してさらに大きく美味しくなっただろう牡蠣を目指して。
人気店ゆえ、満席で入れないこともしばしば。けれども、店のある路地に差し掛かると、ちょうどお一人出てきたところ。これなら入れるはずと扉を開けると、窓際の一人用テーブルへと案内してくれた。
注文は決まっているが、一応、日替わりメニューを確認すると、何とカキフライが盛り合わせの一品として含まれている。鶏肉のトマト煮やレンコンフライなども入って、いろいろ楽しめそうだとは思うが、今日はやはり牡蠣を存分に味わいたい。迷わず、カキフライをお願いする。
ほうれん草のポタージュに続いて、待望のカキフライがやって来た。こんもり美しく盛り付けられたフライと、牡蠣殻に入ったタルタルソースは、変わらぬ姿。そしてカキフライは、長さも太さも堂々たるもので、齧り付くのが躊躇われるほどの迫力。
口に運ぶと、軽やかでサクサクの衣と、しっかりと厚みのある牡蠣の身。これらが交じり合って、噛むほどに口いっぱいに広がる香りと旨味。そのままでも好いし、レモンを絞れば爽やかさが加わり、タルタルソースを添えれば、仄かな甘味と玉葱やピクルスなどの食感がアクセント。食べるたびに深まる味わいに、思わず頬が緩む。
念願叶って大満足。他にも食べ納めをしたい牡蠣料理が目白押し。急がなくては。
【お店情報】
築地 蜂の子 築地1-5-8 地図
| 固定リンク
コメント