マンマ・ランプレドット

こんな美味いものがあったとは。ぜひ阿佐ヶ谷での出店をお待ちしています!
昨年12月、阿佐ヶ谷駅近くの路地で、小さな看板を見つけた。フィレンツェのソウフルード「ランプレドット」の専門店。「ランプレドット」とは、牛の第4の胃袋・ギアラをハーブや香味野菜でじっくりと煮込んだ料理。これをパンに挟んで屋台で売るスタイルが、地元では人気だそう。ホルモンの煮込み好きとしては見逃せないが、間借り営業のため、中々伺うタイミングが合わない。そんな中、年末休みに滑り込みで訪問。
カラオケバーの間借り営業のため、予約して伺ったが、すでに遠方から訪ねている方もいて、予約で満席。メニューには、ランプレドット以外にも魅力的なツマミメニューが並び、先ずは飲んでから、ランプレドットで締めようと決める。

最初にいただいたのは盛り合わせ。クミン香るキャロットラペに、キノコとパプリカのハーブマリネ、カポナータ。素材の食感やハーブの使い方がとても好きだ。

続いて、白いんげん豆とカーボロネロのクロスティーニ。カーボロネロとは、黒キャベツ。鎌倉に移転したCapioの青菜や黒キャベツ煮を彷彿とさせる、クタクタ感。そこにほっくりとした白いんげん。さらに、それらの旨味が染み出たスープを吸ったパンが、またご馳走。
そして、いよいよ目当てのランプレドット。食べ方は2種類。バラの形のロゼッタパンで挟んだスタイルか、ランプレドットとトスカーナパンを別盛りにして、お酒と共にゆっくりと楽しむスタイル。ツマミ的に食べるのが好みと思っていたけれど、パンのサイズ感と店主の激推しぶりに惹かれて、ロゼッタパンで挟んだスタイルで。

ちょうど目の前で調理するが見られる席で、鍋からランプレドットのぷるぷるとした塊と、臭みのない仕上がりに驚く。そしてロゼッタパンを煮込んだスープにザブンと漬けるなんて最高。美味しさへの妥協のなさに魅了される。イタリアンパセリなどを使った緑のソース「サルサベルデ」や、赤い生唐辛子を使った「ピカンテオイル」などをたっぷりとかけて、やって来た。

この溢れんばかりのランプレドット!もう堪らないと包み紙に滑り込ませてかぶりつく。とろとろ、ぷるぷるのランプレドットに、パンからはスープがジュワッ。サルサベルデやオリーブオイルの仕事ぶりが見事で、モツのイメージを一新させるような優しくて滋味深い味わい。一度知ると、また食べずにはいられなくなる。
POP UPでの阿佐ヶ谷営業は今のところ未定だが、都内各所で出店中。営業場所はお店のInstagramで確認を(@mamma_lampredotto)。阿佐ヶ谷で固定店舗を探しているとのことなので、期待せずにはいられない。
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