すばる ゆし豆腐そば (阿佐ヶ谷)

もう梅雨明けしたかような夏らしい暑さに、食べたくなるのは夏の麺。すだちそばも頭に浮かんだが、ふと沖縄そばもいいんじゃないかと思いつく。暑い地域の料理だし、コーグーレースをひとふりした味を想像したら、もう気持ちはすっかり沖縄そば。向かうは、青梅街道沿いにある「すばる」だ。
「すばる」は、沖縄生麺協同組合の傘下の沖縄そばの店。麺は沖縄から毎日直送、そして、前を通るたびに鰹出汁の香りが鼻を擽る本格派。
店に入ると、12時前ということもあってか、客はまばら。券売機の前で日替わりメニューと迷ったが、やはりこの店で一番好きなゆし豆腐そばを選ぶ。食券を店の方に手渡して、腰を下ろすと、あとはそばが届くのを待つだけだ。
「お待たせしました~」という声とともにそばが届く。記憶にあるよりも、たっぷりと盛られたゆし豆腐に思わず頬が緩む。まず香り高い出汁を一口。鰹の風味と旨味が広がり、さらに具の豚肉からしみ出したコクが加わって、じんわりと胃に染み渡る。ゆし豆腐はふわふわととろけるようなやわらかさ。出汁とともに口に含むと、とろとろと胃に収まっていく。それに続いて啜り上げる麺の太さとねじれの存在感。気がつけば夢中になっている。
満たされた気持ちで店内を見渡すと、「生ビール」の文字が目に飛び込んできた。そうだよ、今日の大正解は、これに「オリオンビールの生」。と思うが、午後の仕事が頭をよぎり、今日はもうひと踏ん張りと自分に言い聞かせる。
【お店情報】
沖縄そば すばる 成田東4-37-8 地図
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