恵 きざみうどん (荻窪)

今朝からこれがどうしてもこれが食べたかった。手打ちうどん「恵」のきざみうどん。やわらかいうどんで育った自分に、新しい美味しさを教えてくれた店だ。特に、このきざみうどんが大好きで、時々どうしようもなく食べたくなり、切り盛りするお母さんと息子さんが織りなす絶妙の雰囲気も好きだ。
移転して少し広くなったが、カウンター4席と奥に2~3席と、手狭さは相変わらず。伺ったタイミングは運良く空いていて、カウンターの端の席に腰を下ろして、目当ての温かいきざみうどんを注文する。
落ち着いたところで壁に貼られた品書きを見ると、以前来たときより種類が増えている。新しい店舗にも慣れて、少しずつ手を広げているのだろう。
「お待たせしました」と運ばれてきたのは、まさに食べたかったあの姿。熱々で、醤油の主張が控えめな出汁に、刻んだ油揚げとくたくたの葱。そこにむっちりとした手打ちうどん。
先ずは出汁をひと口。熱々の出汁が広がると同時に、やわらかくなった葱の甘みや風味がじんわりと押し寄せる。続いて、葱と油揚げをつまんで口に運ぶと、くったりとした葱の甘味と風味、それを吸った油揚げの絶妙なトライアングルが堪らない。
主役のうどんは太めの手打ち麺。むっちりとした弾力とコシがあり、噛んでいると小麦が広がってところと、出汁との相性がとても好み。
会計の際、お母さんが「これから葱が美味しくなってくるわね」とにっこり。そうだそうだ。熱々の出汁に甘さを増した葱は、寒い時期には格別。近いうちに、またこの一杯を。
【お店情報】
手打ちうどん 恵 天沼2-3-7 さかいビル 1F 地図
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