2024年9月26日

フジ(FUJI) ポークソテー (丸の内・有楽町)

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久しぶりにフジに来る。東京駅と有楽町を結ぶ新幹線の高架横にある一軒家の喫茶店。この辺りも再開発が進んで、すっかり見通しがよくなったこともあって、その存在感が増した気がする。

店内は、その立地や外観から想像するよりもずっと広く、近隣に勤めるサラリーマンの憩いの場だが、意外に静かでエアポケットに入り込んだような感覚になれるし、食事メニューが豊富で、ランチを目指してくるご常連も多い店。ナポリタンやサンドイッチ、カレーにドリア、ハンバーグ。以前の記憶にはなかった日替わりメニューも。

今日久しぶりに来た理由は、メニューにポークソテーを見つけたこと。生姜焼きもあるというのがポイントで、厚切りの一枚肉のソテーに合えるのではないかと思ってのこと。

店に入ると忙しそう。聞けば、厨房の人数がいつもより少ないそう。少し時間がかかるかもというが、今日のところは問題なし。先にコーヒーを貰って、本を読みながら待っている間も、続々とご常連がやって来る。

しばらくして届いたポークソテーを見て、来てよかったと確信する。1cmはありそうな厚みと大きさもあるポークソテーに、これまたたっぷりと添えられたサラダ。ソテーには、デミグラスソースに生クリームがかけられていて、肉のボリュームに負けない味わいなのはもちろん、ご飯と合うというのが喫茶店的で好い。

すっかり忘れていたが、今では珍しい全席喫煙可。多少煙草に匂いはするが、このポークソテーに惹かれて、また伺ってしまいそうだ。

【お店情報】
フジ 丸の内3-7-2 地図

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2024年8月 1日

よもだそば 山盛りとろろ昆布うどん (有楽町)

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先日から食べたかったのが、とろろ昆布がのったうどん。銀座の佐藤養助に、梅ととろろ昆布のうどんがあるのは知っているが、最近はインバウンドの方も含めて、昼時は長い行列。他にどこかなかったかなぁ…とあれこれ考えてみると、よもだそばにあったことを思い出した。そうそう、山盛りとろろ昆布だ。

これまで伺ったことのあるよもだそばは、銀座店だが、6月に有楽町店が誕生。店の前を通るとそば汁の香りがするし、何より銀座店より広い。それなら、有楽町店へ行こう。

スライド式の扉を開けると、券売機が2台。記憶にある銀座店と比べると、広いこともあってか、券を購入して渡すまでの導線が簡潔でいい。「うどんを」とお願いすると、少しお時間がかかりますというが、順番は前後せずの提供は流石。

丼には、うどんが見えなくなるくらいたっぷりと入るとろろ昆布。線が太めで香りも強く、所々にシャクッという歯応え。そういえば、以前とうどんが変わっている。以前は平打ちのひもかわタイプだったが、やや細めの丸い麺。これに昆布を纏わせて、ずるずるっと頬張れば、出汁に昆布の旨みも合わさって、海の旨みが口いっぱい。この昆布感が欲しかったのだ。

早くて安いのはもちろんだが、有楽町店の居心地の良さは好ましい。そして、とろろ昆布が食べたいときは、ここに来ればいいのか。

【お店情報】
よもだそば 有楽町店 有楽町2-4-1 地図

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2024年5月30日

サイゴン ブンチャーゾー (丸の内・有楽町)

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出社したら、昼はこれと決めていた。サイゴンのブンチャーゾー。ブンチャーゾーは夏の楽しみ。この店で初めて食べて嵌ってしまったベトナムの麺料理。以来、いろいろなお店でいただく機会が増えたが、一番好きなのはこの店の味。

ブンチャーゾーは、素麺のような細く丸い米麺「ブン」に、揚げ春巻を載せた冷たい麺料理。冷たい麺に甘酸っぱいタレがさっぱりとして夏っぽいが、パリパリの皮に、豚挽肉、海老ミンチ、春雨、木耳、椎茸などがみっちりと詰まった揚げ春巻きに、甘辛く厚みのある豚肉までのって、ボリュームとスタミナ満点。

一方で、野菜やなますも入って、暑さに負けないバランス食。ナッツの食感や芳ばしさ、香草の爽やかな香りも手伝って、大皿にたっぷりと装われているのに、いつもあっという間にペロリと平らげてしまうんだ。

伺ったときはまだ余裕があったが、12時を過ぎると引きも切らずに客が来る。有楽町ビルヂングから、東京国際フォーラムに移転したが、もうすっかりと周知された様子。今年の夏もお世話になります。

【お店情報】
サイゴン 有楽町国際フォーラム店 丸の内3-5-1 東京国際フォーラム B1F 地図

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2024年4月10日

輝咲 さわら塩焼 (有楽町)

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食べたいのは和定食。岩戸で豚汁もいいし、三州屋でアジフライもいいなぁ。焼魚ならどこだろう。そうだ、久しぶりに有楽町の輝咲なんてどうだろう。

有楽町のJRの高架沿いにあるビルの6階。ビルのエレベーター前に小さな案内があるだけで、分かり難い店だが、焼き魚を目当てに客が集う店。今日も入ったときはカウンターに余裕もあったが、一人、また一人と客が続く。

ここの焼魚は炭火焼。鯖と黒むつ、さわらの3種類あって、今日は断然さわらの気分。好きなんだ、さわら。注文してから串を打って炭火で焼いてくれるから、少し時間はかかるが、美味しさが分かっているから、待っている時間も楽しみで仕方がない。

届いたさわらは、厚みもたっぷりとした立派な身。箸を入れると、炭火で焼いた香りがふわりとして、噛むほどに、やわらかい身から、じわりじわりと滲み出す繊細な旨み。そこへご飯を一口。そして赤出汁。胃と気持ちが落ち着いていくトライアングル。

脇には、サラダに豆と野菜の煮物、漬物と副菜も揃っているのも好きなところだ。派手ではないが、間違いなく幸せと思う昼餉。

【お店情報】
輝咲 有楽町1-2-9 有楽町小川ビル 6F 地図

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2024年4月 1日

サイゴン 鶏もも肉の香り焼き (丸の内・有楽町)

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有楽町ビルの建て替えのため、店を閉めたサイゴン。国際フォーラムへ移転予定と聞いていたが、先月、移転オープンしたと知って、久しぶりにとやって来る。地下1階の昔レバンテがあった場所。有楽町ビルの店も地下だったが、こちらは日差しがたっぷりと入る造りで、明るさが心地いい。

一方で、テーブルや椅子はそのままだし、店の方も見知った方がいらっしゃって、本当に移転したんだという安心感。メニューも変わらないようで、一番のお気に入り、鶏もも肉の香り焼きをお願いする。

料理の名前のとおり、運ばれてきた途端に、香辛料の好い香りがふわりと漂う。そうそう、この香り。久しぶりだ。それに、皮目の焼き色の素晴らしいこと。スイートチリソースも付いているが、そのままでも美味しい風味と味付け、それにパリパリとした食感のアクセントでご飯も進むが、どうしたって、ビールが欲しくなる。

香り焼きの下には、色鮮やかな青梗菜。サラダ、生姜の効いた椎茸と春雨たっぷりのスープ付がセット。

隣の方も、「メニューも変わらないねぇ」なんて言いながら、人気のフォーと春巻のセットをオーダー。好きな店が日常に戻ってきた。

【お店情報】
サイゴン 有楽町国際フォーラム店 丸の内3-5-1 東京国際フォーラム B1F 地図

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2024年3月18日

はまの屋パーラー 玉子・サンドゥイッチ (日比谷)

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玉子サンドが食べたいけれど、有楽町のはまの屋パーラーは、今は日本橋に移転。歌舞伎座あたりの店は混んでいるし、セントルも行列だし…と悩んでいたら、ふと思い出したのが、帝国ホテルプラザにある、はまの屋パーラー日比谷店。そういえば、帝国ホテルプラザは、建て替えに伴い、3月31日で営業終了。はまの屋パーラーも閉店すると聞いている。

あの大好きな玉子・サンドゥイッチは、有楽町店の閉店で食べ納めたつもりだったが、これも何かのきっかけと、日比谷店を訪ねることに。

4階まで上がって来ると、明るいながらもレトロ調で落ち着いた店が見える。また昼前。ベアロ素材の椅子も座り心地がよくて、とてもゆったりとした雰囲気。そして壁には、ウォーホールやバンクシーなど、自分でも誰の作品か分かるくらいのアートがずらり。こんな素敵な空間になっているなんて知らなかった。

落ち着いたところで、サンドゥイッチだ。メニューは有楽町店と同じ。悩んだけれど、やはり玉子・サンドゥイッチの半分だけトーストだ。

届いたサンドゥイッチは記憶にあるそのもの。違うのは、皿とトーストが記憶にあるものよりも、少ししっかり焼かれているくらいだろうか。まずは、そのトーストしたものを手に取って一口。カサカサとした手触りと芳ばしい香り。それに柔らかい玉子が交じり合う愉しさ。そして、トーストしていない方は、持った指が沈み込むような柔らかいパンと、焼き立ての玉子の温かさ。そして口にして、パンと玉子が一体となって溶け合う様は、やっぱり好きだ。

そして、コーヒーの最後の一口を飲んでも、口に残るサンドゥイッチの幸せな余韻に浸りながら、店を後にする。もっと早く、日比谷店にも来ておきたかった。

【お店情報】
はまの屋パーラー 日比谷店 内幸町1-1-1 帝国プラザ東京4F 地図

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2023年8月 7日

アテニヨル 鰯の炭火焼き定食 (日比谷)

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日比谷OKUROJIの最も新橋寄りにあるアテニヨル。昼からアテを肴に飲める店という印象だったが、ある日見かけたランチメニューがとても気になって、一度ランチに来てみようと思っていたところ。

ところが、店前でランチメニューを確認してみると、変わったようで、目当ての料理はなくなってしまったらしい。けれども、ここまで来たんだしと入ってみることに。

ランチメニューは、干物や肉の炭火焼きが中心。豚肉や骨付き鶏の炭火焼きが先ず目に留まるが、隅々まで見てみると、目立たぬところに、鰯の炭火焼きを発見。やっぱり好きなんだよ、鰯が。

カウンターが囲む中心部分には焼き台があって、そこで注文が入るごとに焼いてくれるらしい。自分の鰯の他、鯖にあの厚い塊は豚肉だろうか。まだかな、もうそろそろかなと思いながら見ている時間も、また楽しい。

ご飯と汁物の準備がされて、自分のところへ運ばれてきた。鰯は3本。炭火焼きの香りが食欲をそそる。一本摘まんでかぶりつくと、芳ばしい香りとともに、脂がジュワリと溢れ出す。そこにすかさずご飯を放り込むと、旨味と旨味が掛け算されて口いっぱいに広がる幸せ。

そこに汁物をと啜ると、熱っ旨っ。これ具沢山の豚汁じゃないか。汁物としか書いてなかったが、豚の旨味や脂がたっぷりと染み出て、頗る好み。これを目指して、ここへ来るかもというくらい。

厚切りの豚肉も気になるし、また来なくては。次はメニューが変わってしまう前に。

【お店情報】
酒肴日和 アテニヨル 日比谷OKUROJI 内幸町-1-7-1 地図

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2023年8月 2日

はまの屋パーラー たまご・サンドゥイッチ (有楽町)

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はまの屋パーラーへ来る。本当は、三州屋でアジフライでもと思っていたが、迫ってきたビルの建て替えのことを考えると、行けるうちに行っておいたほうがいいんじゃないかと考えて。

夏休み期間中でもあるし、混んでいるかもと思って来たが、店に入ると空席になったばかりの席が見える。「席をつくりますので、少しお待ちください」と、すぐに片づけてくれる店員さん。お礼を言って程なく、席に案内してくれた。

食べるものは決まっている。たまご・サンドゥイッチの半分だけトーストだ。今日は手前がそのまま、奥がトーストしたもの。さて、どちらから食べようか。先ず手前のそのままのほうを手にとる。指が沈むパンの柔らかさと、パンを通しても感じる焼き立ての玉子の温かさ。そう、これが好きなんだ。

次はトーストを手に取って頬張ると、こちらは、カサカサと香ばしいパンとやわらかい玉子のコントラストが好い。最近はそのままの方が好みだったが、今日はトーストかなぁ。トーストした感じがとても好み。

この店の雰囲気を味わうのも、もしかすると最後かもしれないなぁ…なんて思うと、いろんなことを思い出す。友人たちと来たこと。一時閉店して再開したときのこと。後、忙しいときほど、よくここに逃げ込んだこと。日比谷にも店があるからサンドゥイッチは食べられるけれども、この雰囲気に浸りに、また来れるといいのだけれど。

【お店情報】
はまの屋パーラー 有楽町店 有楽町1-12-1 新有楽町ビル B1F 地図

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2023年7月25日

サイゴン ブンチャーゾー (有楽町)

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行きたい店、食べたいものは色々あるけれども、夏といえば、サイゴンもブンチャーゾーは外せない。サイゴンで初めて食べて、嵌ってしまったブンチャーゾー。以来、いろいろなお店でいただく機会が増えたが、一番好きなのはここの味。

一方で、サイゴンが入る有楽町ビルヂングは、今年建て替えを迎える。ここで食べるブンチャーゾーは今年で終わりかもと考えると、今行っておかなくてはと思った次第。

ブンチャーゾーは、素麺のような細く丸い米麺「ブン」に、揚げ春巻を載せた冷たい麺。冷たい麺に甘酸っぱいタレがさっぱりとして夏っぽいが、みっちりと詰まった肉々しい揚げ春巻きに、甘辛く厚みのある豚肉までのって、ボリュームとスタミナ満点。

一方で、野菜やなますも入って、暑さに負けないバランス食。ナッツの食感や芳ばしさ、香草の香りも愉しく、大皿にたっぷりと装われているのに、あっという間にペロリと平らげてしまうんだ。

隣の5人組の方々も、やっぱりねと言いながら4人がブンチャーゾー。やっぱり夏はこれですよねと、勝手に仲間意識を覚えたりする。

会計をして店を出ると、マーブルの前には長い行列。壁の張り紙には、10/13までの営業とある。隣の新有楽町ビルヂングとともに、この辺りには思い出が幾つも。あと僅かの間に思い残しのないように。

【お店情報】
サイゴン 有楽町店 有楽町1-10-1 B1 地図

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2023年5月16日

輝咲 さわら塩焼き (有楽町)

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食べたいものがありすぎるし、行きたい店も多すぎて、これというのが決まらない。アジフライ?それともトンテキ?焼き肉もいいかも、なんて思っていたが、結局落ち着いたのが、焼魚。焼魚といえば、久しぶりに有楽町の輝咲なんてどうだろう。

有楽町のJRの高架沿いにあるビルの6階。ビルのエレベーター前に小さな案内があるだけで、分かり難い店だが、焼き魚を目当てに客が集う店。今日も店に入ったときはカウンター席に余裕があったが、続々と客が来てあっという間に満席に。銀座もそうだが、有楽町から日比谷辺りも、人の多さにびっくりする。

さて、焼魚だ。炭火で焼く魚は、鯖と鰆の塩焼と、黒むつ柚香焼きの3種類。鯖かなぁと思ってきたが、さわら塩焼に落ち着いた。

届いたさわらは、隅々までふっくらしっとりした立派な身。口にするとじわりじわりと滲み出す繊細な旨み。それを逃したくなくて、口を開けるのが勿体ないと思うほど。それでも旨みを目一杯楽しんだところへ、ご飯を一口。そして赤出汁。胃と気持ちが落ち着いていくトライアングル。

脇には、サラダに豆と野菜の煮物、漬物と副菜も揃っているのも好きなところだ。派手ではないが、間違いなく幸せと思う昼餉。

【お店情報】
輝咲 有楽町1-2-9 有楽町小川ビル6F 地図 

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