2025年5月28日

サイゴン ブンチャーゾー (有楽町)

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久しぶりに差す日差しに初夏の気配を感じる。夏になると食べたくなるのが「ブンチャーゾー」だ。素麺のような細く丸い米麺「ブン」に、揚げ春巻をのせた、ベトナムの冷たい麺料理。とりわけ、この料理の魅力を知るきっかけとなった「サイゴン」のブンチャーゾーが大好きで、夏になると必ず思い出す味のひとつだ。

かつて有楽町ビルヂングにあった頃からの人気店だが、東京国際フォーラムに移転した今も、12時を過ぎれば行列ができるほどの盛況ぶり。とはいえ、回転は早く、それほど長く待つことはない印象だ。

料理がすぐに運ばれてくるのも魅力のひとつ。白く艶やかな麺の上には甘辛く焼かれた豚肉が乗り、周りには、揚げ春巻きやなます、野菜がたっぷりと添えられている。皿はこんもりとして、見た目にも食欲をそそるボリューム感。

豚肉の甘辛さや、シャキシャキとした野菜、むっちりと具が詰まった揚げ春巻き、香ばしいナッツの食感、爽やかな香草、そして甘酸っぱいタレなどが絡み合い、食感も風味も賑やかで、一口ごとに異なる楽しさ。気がつけば、いつもあっという間に平らげてしまうのだ。

店内を見渡すと、定番のフォーと春巻のセットを食べている人が多いが、ブンチャーゾーのこんもりと盛られた皿をあちらこちらに見かける。「夏はこれ」と思っている決めている方も多いのだろう。今年の夏も、またお世話になります。

【お店情報】
サイゴン 有楽町国際フォーラム店 丸の内3-5-1 東京国際フォーラム B1F 地図

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2025年5月15日

サーモンアトリエ・フース C set サーモンステーキ (日比谷)

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鮭や鱒、サーモンなどの魚が好きだ。昨晩も鮭を食べたばかり。ノルウェーサーモンの専門店があると聞いて、ずっと気になっていたのが、「サーモンアトリエ・フース」。日比谷OKUROJIの、新橋寄りのエリアにある小さな店。予約なしで数回訪ねたが、人気もあって入れずじまい。今朝、ふと思い立って予約を試みると、幸いにも席がとれた。

訪ねてみると先客はいなかったが、店内のテーブルにはほとんど「RESERVED」の札が置かれている。やはり今日はタイミングが良かったらしい。

ランチメニューは、いずれもサーモンを使った料理で、クリームパスタ、はらこ飯、サーモンステーキの3種類。中でも一番食べてみたかったのが、サーモンステーキ。厚みのあるサーモンステーキに憧れがあって。

先ずは、セットのサラダとスープが運ばれてくる。サラダにもサーモンが入っていて、その上にはたっぷりとかけられたチーズの香りとコク味と相まって風味豊か。スープは冷製のカリフラワーのスープ。ひんやりとして、やさしい甘さが心地いい。

そして、いよいよメイン料理のサーモンステーキ。この厚みがうれしい。ナイフを入れると、内側はほんのりレアの美しいサーモンピンク。先ずはそのままと口にすると、サーモンの香りや旨味、脂がダイレクトに伝わってくる。特にレアなところは、しっとりとして、とろけるようだ。ハーブを使ったソースを合わせたり、ライムをギュッと絞っても、味の輪郭が際立って好い。パンが温かくて料理に合うというのも好印象。

食事を楽しんでいる間に、予約客が続々と来店し、店内は賑やかに。このサーモンが他にどんな料理になるんだろう。それを確かめにまた来たい。

【お店情報】
salmon atelier Hus(サーモン アトリエ フース) 内幸町1-7-1 日比谷OKUROJI H15 地図

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2025年4月24日

8 base 八戸港浜定食 (日比谷・内幸町)

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一度行ってみたいと思っていた、日比谷OKUROJIにあるサーモン専門店に思い立って足を運んだ。平日でも人気で、予約をしておいたほうがいいという話を聞いていたが、実際に訪ねてみると、空いている席は全て予約席。なるほど噂は本当だった。

そんなことがあったときに訪ねようと思っていたのは、同じ日比谷OKUROJIにある8 base(エイトベース)。八戸圏域の特産品の販売の他、食事が出来るスペースも併設されていて、ランチも提供している。シャモロックを使った親子丼や、せんべい汁、バラ焼きなど、八戸圏域の特徴を活かした料理が並ぶ。

以前訪ねたときは、とろ鯖の塩焼きをいただいた。せんべい汁も気になるし、〆さば等の刺身に、鯖の塩焼き等を盛り込んだ「八戸港浜定食」にも惹かれる。結局、好物の鯖を二通りの味で楽しめる浜定食をお願いすることに。

しばらくして運ばれてきたのは、膳の上に所狭しと並ぶ小鉢や皿。メイン料理の鯖の塩焼きと刺身の盛り合わせの他、もやしともずくの和え物に青森の保存食「なんばんみそ」を乗せた冷奴、「鯖よし」という、青森で愛されている漬物「味よし」に鯖を混ぜた一品。これに、ご飯と味噌汁、漬物が添えられている。

まずは刺身からと、盛り合わせに目をやると、そこには艶やかな〆さば、いかそうめん、そして帆立の刺身。どれも期待以上。〆すぎずやわらかで仄かな酸味が残る〆さばに、噛むほどに甘みが広がるいかそうめん。さらに、むっちりとしてみずみずしい甘さの帆立も素晴らしい。思わず、ここで日本酒が欲しくなる。

一方で、鯖の塩焼きは、焼けた香りと凝縮した旨味が、ご飯が呼ぶ。「鯖よし」もご飯に良く合うが、酒泥棒にもなりそうな気もする。

店内では、生姜焼きや親子丼といったメニューも、八戸の食材を使いながら、リーズナブルな値段で提供されていることもあってか、近隣に勤める方で賑わっている。日比谷OKUROJIの店舗は入れ替わりも多いが、「8base」は変わらず続いている数少ない店のひとつ。地域の魅力の他、リーズナブルさも、根強い人気の理由なのだろう。

【お店情報】
八戸都市圏交流プラザ8 base (エイトベース) 内幸町1-7-1 地図

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2025年4月22日

輝咲 さわら塩焼き (有楽町)

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何を食べようかとあれこれと考えたけれど、結局食べたいのは、魚が主役の和定食。そうだ、鰆の焼きたのなんてあれば最高だ。それならあの店があるじゃないか―――そう思って向かったのが「輝咲」。

有楽町のJRの高架沿いにあるビルの6階。エレベーター前に小さな案内板があるだけの、少し分かり難い店だ。それでも焼き魚を目当てに、ひっきりなしに客が集う。今日も店に入ったときはカウンター席にまだ余裕があったが、間もなく続々と客が入り、あっという間に満席に。銀座もそうだが、有楽町から日比谷辺りの人の多さに驚かされる。

鰆の塩焼きをお願いすると、片身鰆から切り出すところから始める。一人前を切り出し、串を打ち、そこからじっくり焼きに入る。その丁寧な仕事ぶりは、長く通っていても変わらない。

焼きあがった鰆は、ふっくらとして艶やか。隅々まで火が入りつつ、身はしっとり柔らかい。口に運ぶと、繊細な旨味がじわりじわりと滲みだしてくる。この旨味を逃したくなくて、口を閉じておきたいと思うほど。そんな余韻の中、ご飯を一口。そして赤出汁を啜る。胃と気持ちが落ち着いていく、幸せのトライアングル。

サラダに豆と野菜の煮物、漬物と副菜も揃っているのも好きなところ。派手ではないが、確かな満足感がある昼餉。

【お店情報】
輝咲 有楽町1-2-9 有楽町小川ビル6F 地図

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2025年1月23日

サイゴン 辛口シーフードビーフンセット (有楽町)

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せっかく出社したのだから食べたいものを食べたい。けれども、午後早くから出張の予定があって、サクッと食べられるところを考える。先ず思い浮かぶのが、大好きな「岩戸」の豚汁だが、他に何か選択肢がないだろうか。美味しくて、提供が早く、早めの時間なら待たずに入ることが出来る店…そうだ、「サイゴン」ならぴったりじゃないか。

「サイゴン」は東京国際フォーラムにある、老舗のベトナム料理店。料理の提供が早くて、人気店だが席数が多いため、早い時間ならスムーズに座ることができる店。

ランチメニューは約30種類ほどと豊富だが、ここ数年のお気に入りは、「鶏もも肉の香り焼き」や「蒸し鶏白髪ネギ」の定食。一方で、店の一番人気はフォーやビーフンなどのベトナム麺。こちらのほうが提供が早く、フォーよりも丸い細麺のビーフンの方が好きだから、「辛口シーフードビーフン」をお願いする。

程なくして運ばれてきたビーフンの器は小ぶりだが、海老に烏賊に帆立、あさり入りと具沢山。けれども、存在感のある具材よりも印象的なのは、干し海老のような香りが満載の海鮮スープだ。素麺のように細くて柔らかいビーフンを啜るたびに、ふわりふわりと香りが立つ。それに、辛さとレモンの酸味が爽やかで、レンゲを持つ手が止まらない。

ここへ来たなら、サイドディッシュのセットが好い。一番好きな揚げ春巻と蒸し春巻とのセットは、蒸してトロリととろけるような皮と、挽肉や椎茸の風味が特長の蒸し春巻と、パリパリの皮とむっちりと具が詰まった揚げ春巻の組み合わせ。蒸し春巻は特に久しぶりだが、やはり美味い。

12時近くになると、続々と近隣に勤める方がやって来て、あっtいう間に行列が出来始める。そういえば、ここでバインミーを食べたことがないなぁ…なんて思い出しながら、もう次は何を食べようか、忙しく考え始める。

【お店情報】
サイゴン 有楽町国際フォーラム店 丸の内3-5-1 東京国際フォーラム B1F 地図

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2024年9月26日

フジ(FUJI) ポークソテー (丸の内・有楽町)

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久しぶりにフジに来る。東京駅と有楽町を結ぶ新幹線の高架横にある一軒家の喫茶店。この辺りも再開発が進んで、すっかり見通しがよくなったこともあって、その存在感が増した気がする。

店内は、その立地や外観から想像するよりもずっと広く、近隣に勤めるサラリーマンの憩いの場だが、意外に静かでエアポケットに入り込んだような感覚になれるし、食事メニューが豊富で、ランチを目指してくるご常連も多い店。ナポリタンやサンドイッチ、カレーにドリア、ハンバーグ。以前の記憶にはなかった日替わりメニューも。

今日久しぶりに来た理由は、メニューにポークソテーを見つけたこと。生姜焼きもあるというのがポイントで、厚切りの一枚肉のソテーに合えるのではないかと思ってのこと。

店に入ると忙しそう。聞けば、厨房の人数がいつもより少ないそう。少し時間がかかるかもというが、今日のところは問題なし。先にコーヒーを貰って、本を読みながら待っている間も、続々とご常連がやって来る。

しばらくして届いたポークソテーを見て、来てよかったと確信する。1cmはありそうな厚みと大きさもあるポークソテーに、これまたたっぷりと添えられたサラダ。ソテーには、デミグラスソースに生クリームがかけられていて、肉のボリュームに負けない味わいなのはもちろん、ご飯と合うというのが喫茶店的で好い。

すっかり忘れていたが、今では珍しい全席喫煙可。多少煙草に匂いはするが、このポークソテーに惹かれて、また伺ってしまいそうだ。

【お店情報】
フジ 丸の内3-7-2 地図

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2024年8月 1日

よもだそば 山盛りとろろ昆布うどん (有楽町)

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先日から食べたかったのが、とろろ昆布がのったうどん。銀座の佐藤養助に、梅ととろろ昆布のうどんがあるのは知っているが、最近はインバウンドの方も含めて、昼時は長い行列。他にどこかなかったかなぁ…とあれこれ考えてみると、よもだそばにあったことを思い出した。そうそう、山盛りとろろ昆布だ。

これまで伺ったことのあるよもだそばは、銀座店だが、6月に有楽町店が誕生。店の前を通るとそば汁の香りがするし、何より銀座店より広い。それなら、有楽町店へ行こう。

スライド式の扉を開けると、券売機が2台。記憶にある銀座店と比べると、広いこともあってか、券を購入して渡すまでの導線が簡潔でいい。「うどんを」とお願いすると、少しお時間がかかりますというが、順番は前後せずの提供は流石。

丼には、うどんが見えなくなるくらいたっぷりと入るとろろ昆布。線が太めで香りも強く、所々にシャクッという歯応え。そういえば、以前とうどんが変わっている。以前は平打ちのひもかわタイプだったが、やや細めの丸い麺。これに昆布を纏わせて、ずるずるっと頬張れば、出汁に昆布の旨みも合わさって、海の旨みが口いっぱい。この昆布感が欲しかったのだ。

早くて安いのはもちろんだが、有楽町店の居心地の良さは好ましい。そして、とろろ昆布が食べたいときは、ここに来ればいいのか。

【お店情報】
よもだそば 有楽町店 有楽町2-4-1 地図

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2024年5月30日

サイゴン ブンチャーゾー (丸の内・有楽町)

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出社したら、昼はこれと決めていた。サイゴンのブンチャーゾー。ブンチャーゾーは夏の楽しみ。この店で初めて食べて嵌ってしまったベトナムの麺料理。以来、いろいろなお店でいただく機会が増えたが、一番好きなのはこの店の味。

ブンチャーゾーは、素麺のような細く丸い米麺「ブン」に、揚げ春巻を載せた冷たい麺料理。冷たい麺に甘酸っぱいタレがさっぱりとして夏っぽいが、パリパリの皮に、豚挽肉、海老ミンチ、春雨、木耳、椎茸などがみっちりと詰まった揚げ春巻きに、甘辛く厚みのある豚肉までのって、ボリュームとスタミナ満点。

一方で、野菜やなますも入って、暑さに負けないバランス食。ナッツの食感や芳ばしさ、香草の爽やかな香りも手伝って、大皿にたっぷりと装われているのに、いつもあっという間にペロリと平らげてしまうんだ。

伺ったときはまだ余裕があったが、12時を過ぎると引きも切らずに客が来る。有楽町ビルヂングから、東京国際フォーラムに移転したが、もうすっかりと周知された様子。今年の夏もお世話になります。

【お店情報】
サイゴン 有楽町国際フォーラム店 丸の内3-5-1 東京国際フォーラム B1F 地図

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2024年4月10日

輝咲 さわら塩焼 (有楽町)

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食べたいのは和定食。岩戸で豚汁もいいし、三州屋でアジフライもいいなぁ。焼魚ならどこだろう。そうだ、久しぶりに有楽町の輝咲なんてどうだろう。

有楽町のJRの高架沿いにあるビルの6階。ビルのエレベーター前に小さな案内があるだけで、分かり難い店だが、焼き魚を目当てに客が集う店。今日も入ったときはカウンターに余裕もあったが、一人、また一人と客が続く。

ここの焼魚は炭火焼。鯖と黒むつ、さわらの3種類あって、今日は断然さわらの気分。好きなんだ、さわら。注文してから串を打って炭火で焼いてくれるから、少し時間はかかるが、美味しさが分かっているから、待っている時間も楽しみで仕方がない。

届いたさわらは、厚みもたっぷりとした立派な身。箸を入れると、炭火で焼いた香りがふわりとして、噛むほどに、やわらかい身から、じわりじわりと滲み出す繊細な旨み。そこへご飯を一口。そして赤出汁。胃と気持ちが落ち着いていくトライアングル。

脇には、サラダに豆と野菜の煮物、漬物と副菜も揃っているのも好きなところだ。派手ではないが、間違いなく幸せと思う昼餉。

【お店情報】
輝咲 有楽町1-2-9 有楽町小川ビル 6F 地図

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2024年4月 1日

サイゴン 鶏もも肉の香り焼き (丸の内・有楽町)

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有楽町ビルの建て替えのため、店を閉めたサイゴン。国際フォーラムへ移転予定と聞いていたが、先月、移転オープンしたと知って、久しぶりにとやって来る。地下1階の昔レバンテがあった場所。有楽町ビルの店も地下だったが、こちらは日差しがたっぷりと入る造りで、明るさが心地いい。

一方で、テーブルや椅子はそのままだし、店の方も見知った方がいらっしゃって、本当に移転したんだという安心感。メニューも変わらないようで、一番のお気に入り、鶏もも肉の香り焼きをお願いする。

料理の名前のとおり、運ばれてきた途端に、香辛料の好い香りがふわりと漂う。そうそう、この香り。久しぶりだ。それに、皮目の焼き色の素晴らしいこと。スイートチリソースも付いているが、そのままでも美味しい風味と味付け、それにパリパリとした食感のアクセントでご飯も進むが、どうしたって、ビールが欲しくなる。

香り焼きの下には、色鮮やかな青梗菜。サラダ、生姜の効いた椎茸と春雨たっぷりのスープ付がセット。

隣の方も、「メニューも変わらないねぇ」なんて言いながら、人気のフォーと春巻のセットをオーダー。好きな店が日常に戻ってきた。

【お店情報】
サイゴン 有楽町国際フォーラム店 丸の内3-5-1 東京国際フォーラム B1F 地図

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