サイゴン ブンチャーゾー (有楽町)

久しぶりに差す日差しに初夏の気配を感じる。夏になると食べたくなるのが「ブンチャーゾー」だ。素麺のような細く丸い米麺「ブン」に、揚げ春巻をのせた、ベトナムの冷たい麺料理。とりわけ、この料理の魅力を知るきっかけとなった「サイゴン」のブンチャーゾーが大好きで、夏になると必ず思い出す味のひとつだ。
かつて有楽町ビルヂングにあった頃からの人気店だが、東京国際フォーラムに移転した今も、12時を過ぎれば行列ができるほどの盛況ぶり。とはいえ、回転は早く、それほど長く待つことはない印象だ。
料理がすぐに運ばれてくるのも魅力のひとつ。白く艶やかな麺の上には甘辛く焼かれた豚肉が乗り、周りには、揚げ春巻きやなます、野菜がたっぷりと添えられている。皿はこんもりとして、見た目にも食欲をそそるボリューム感。
豚肉の甘辛さや、シャキシャキとした野菜、むっちりと具が詰まった揚げ春巻き、香ばしいナッツの食感、爽やかな香草、そして甘酸っぱいタレなどが絡み合い、食感も風味も賑やかで、一口ごとに異なる楽しさ。気がつけば、いつもあっという間に平らげてしまうのだ。
店内を見渡すと、定番のフォーと春巻のセットを食べている人が多いが、ブンチャーゾーのこんもりと盛られた皿をあちらこちらに見かける。「夏はこれ」と思っている決めている方も多いのだろう。今年の夏も、またお世話になります。
【お店情報】
サイゴン 有楽町国際フォーラム店 丸の内3-5-1 東京国際フォーラム B1F 地図
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