2025年4月11日

ツバキ亭 本日の日替わり (荻窪)

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今日何を食べたいかと考えて思い浮かんだのは、ツバキ亭のハンバーグステーキ。ハンバーグの美味しさは勿論のこと、ソースが染みた千切りキャベツや白スパ、それにかきたま入りの味噌汁が無性に恋しい。

店に入ると、テーブル席は満席。テーブル席には空席はあるものの、「少しお待ちいただけますか」とメニューを渡されて待つことに。すると、4人用にセットされていたテーブルを2人用に整え直して、すぐに案内してくれた。接客が素晴らしい店だが、この素早い対応はとてもうれしい。

さて注文だ。今日の日替わりは「牛すじの赤ワイントマト煮込み」。ハンバーグを食べるつもりで来たけれど、ソースで千切りキャベツと白スパが食べたいという欲求には、この日替わりもぴったりだ。それに、このメニューを見るのは始めて。ぜひ食べてみたい。

運ばれてきた皿を見たら、想像以上に食べたかったものだった。ゴロッと入る牛すじや新じゃがに、スープはたっぷり。もちろんスープは、千切りキャベツや白スパの下にも。

先ずは、メインの煮込みを口に運ぶと、牛すじはとろりとやわらか。赤ワインの香りやコクにトマトの酸味、セロリの風味が相まって、とても好きな味。

そして、千切りキャベツや白スパも、スープを絡めて。思い描いていたとおりの相性の良さで、おかわりしたいと思うほど。そして、こういう洋食には、やはりご飯と味噌汁がよく合うんだ。

変わらぬ接客も良さも満足度を高めてくれる。美味しくて、手頃で、感じが好い。日常にそっと寄り添う良店。

【お店情報】
洋食 ツバキ亭 上荻1-6-12 2F 地図

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2025年4月10日

しのだ家 ミックスフライ (銀座)

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しのだ家が移転をしたという話を聞いて、久しぶりに訪ねたいと思っていた。かつては昭和通りに面した、ヤマト運輸の裏手にあったが、銀座一丁目の裏路地、ビルの2階へ引っ越したという。職場から少し距離があるが、天気もいいし、散歩を兼ねて。

目印は、ビルの前に貼られたランチメニュー。控えめな案内の左手にあるビルの外階段を上っていくと、そこが入口。スタイリッシュに整えられた、明るく清潔な店内。カウンターが6つ、テーブルが数卓。開店時間ぴったりを狙ったつもりが、既にご常連らしい方が腰かけている。

ランチメニューは2種類。ひとつは、鶏もも肉のマスタード煮。間違いなく好きな味と思うが、もうひとつのミックスフライが「アジフライとイカカツ」と書かれているのを見て、心が決まる。これは見逃せない。

フライは、注文が入ってから揚げてくれる。その間にも、マスタード煮を仕上げたり、ご飯を装ったりと手際良く料理が仕上がっていく。

やがて運ばれてきたプレートには、たっぷりの葉野菜とともに、黄金色のフライが並ぶ。アジフライは厚みがあって、大きさも申し分なし。カリカリサクサクと音を立てて衣を破ると、鰺らしい香りと旨味のある、アジフライらしいアジフライが顔を出す。イカカツは、小さいながらもしっとりとやわらかく、噛むたびに甘味が広がる。

雑穀入りのご飯と味噌汁、そして小鉢2品がセット。今日は、小松菜のお浸しと、きのこと海苔の和え物。センスが光る美味しい定食が人気だったが、その人気は相変わらず。「また明日」と笑顔で会計を済ませて出て行くご常連の姿にも、思わず頷いてしまう。確かに、毎日食べに来たくなる店というのは貴重。今度は久しぶりにならないうちに。

【お店情報】
しのだ家 銀座1-19-10 TNB 2F 地図

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2025年3月31日

旬香亭 小海老のマカロニグラタン (丸の内)

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週末から一転して、冬に逆戻りした今日。こういう日のランチは、温まる料理に限る。確か、宿題にしていたグラタンがあったはず――。そうだ、丸の内の旬香亭だ。以前、ハンバーグとフライのランチをいただいた際、グラタンも気になっていたのを思い出した。

旬香亭に向かうと決めたとき、もう一つ思い出したのがカキフライだ。前回、カキフライが単品でトッピングできるのを見かけたが、冬場には、カキフライのセットもあるという。まだ提供しているだろうか。もし間に合うのであれば、ぜひ食べてみたい。

行列が出来る人気店で、前回も少し待った。今日は少し急ぎ足で向かったところ行列はない。一人だと告げると、2人用のテーブルがちょうど一卓だけ空いていて、そこへ滑り込み。

テーブルにはカキフライのメニューがあり「間に合った」と思ったのもつかの間、店の方がメニューを回収。どうやら今日の分のカキフライは売り切れてしまったらしい。残念だけれど、それならばマカロニグラタンをお願いしよう。

セットのサラダとポタージュスープが運ばれきたら、もうすぐグラタンが届くという合図。しばらくすると、こんがりと焼けたチーズの芳ばしい香りとともに、待ちわびたグラタンがやってきた。見た目からしてクリーミーなソースにスプーンを入れると、湯気と共に、香りが一層強くなる。ソースは滑らかで濃厚。そのソースが絡んだ海老は小さいながらもぷりぷりで存在感たっぷり。それにもちもちのマカロニの食感も心地いい。気が付けば夢中で食べ進めていた。

こうなると、何を食べても確実に美味しい気がする。カキフライは次のシーズンの楽しみにとっておいて、次はアジフライとポテトコロッケのセットかな。次訪ねるのが、また楽しみだ。

【お店情報】
目白 旬香亭 丸の内店  丸の内3-2-3 二重橋スクエア B1F 地図

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2025年3月11日

カフェクレエル ふっくらハンバーグ (荻窪)

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荻窪駅の北側、寿通りにある喫茶店「カフェクレエル」。洒落た店名だが、創業は昭和43年。現在の場所に移転したのが昭和55年という、地域に根付いた老舗の喫茶店だ。ランチメニューが充実していて、ご近所の方や近隣に勤める方々でいつも賑わう店でもある。そんな店が、店主の健康上の理由で、3月末をもって閉店するという。

月末が近づけば、きっと入れなくなるだろうからと今日訪ねたが、昼休みには少し早い時間でも、すでにかなりの賑わい。12時を回る頃には満席となり、断られる方も出るほどの盛況ぶりだ。

この店では、具沢山のミネストローネをお願いすることが多かったが、初めて訪ねた日に食べたハンバーグを思い出して、今日はもう一度それを味わいたくなった。

目当てのハンバーグは、いわゆる小判状ではなく、四角形に近い個性派。そして、その大きさも厚みも立派でボリュームたっぷり。ナイフを入れると、名前のとおりふっくらとやわらか。肉々しいというよりも、軽やかで滑らかな食感。それに、赤いナポリタンが乗っているところも、何とも言えず心を擽る。

さらに、バターがじんわりと染みたトーストがまた格別だ。表面は香ばしく焼き上げられ、中はふわりと軽やか。そしてバターがじゅわり。セットのサラダはシャキシャキで、懐かしさを覚えるドレッシングの味わいにもキュンとする。食後には、サイフォンで丁寧に入れられた珈琲をゆっくりといただいて。

フライパンでスパゲティを炒める音、コーヒーを入れる様子、店内に流れる穏やかな空気を感じながら、ゆっくりと過ごす時間が好きでした。どうぞお元気で。

【お店情報】
カフェクレエル 天沼3-30-2 地図

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2025年3月 6日

京橋モルチェ カキドリア (京橋)

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牡蠣のシーズンもそろそろ終盤。カキフライに、牡蠣そば、牡蠣ちり、カキグラタン……と食べたいものが次々と浮かんでくる。どこか、見落としている店はないだろうか。そう考えながら思いめぐらせてると、ふと「京橋モルチェ」が閃いた。正統派の洋食が楽しめるこの店では、冬になるとカキフライやカキドリアが登場する。

ここ数年は、仕入れの状況で牡蠣料理がないこともあったため、少々不安を抱えながら店に向かうと、店先のメニューに、しっかりと、「カキフライ」や「カキドリア」が並んでいる。

広々とした店内は、今日も賑やか。仕事の合間のランチという方もいれば、引退後のゆったりとした人生を楽しむ人生の先輩方が、アルコール片手にフライやカレーを召し上がっているのが眩しく羨ましい。そして、店内にはデミグラスソースやカレーの芳ばしい香りが漂い、空腹を一層刺激する。

カキフライと迷ったが、寒さに背中を押されて、今日はカキドリアを。色好い焼き目のベージュ色に身を委ねる牡蠣は5つ。スプーンを入れ、牡蠣とソースをすくい持ち上げると、漂う熱と潮の香りが混じった濃厚なソースの香り。口にすれば、火が入って凝縮したぷりぷりの牡蠣の身と、ソースに溶け込んだ牡蠣の風味の旨いこと。最後の一口まで熱々というのもうれしい。

人気のハンバーグにカレー、オムライスと思い思いに好きなものを食べながら、にこやかな笑顔が沢山ある店は、やはり好い。

【お店情報】
京橋モルチェ 京橋2-2-1 京橋エドグランB1F 地図

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2025年2月25日

ストラーダ クリーミィドリア (荻窪)

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洋食が食べたい気分。ハンバーグか、シチューか__なんて考えていたところ、ふと「カフェストラーダ」の季節限定メニューが、クリーミィドリアだったことを思い出した。グラタンを始め、ホワイトソースを使ったドリアやホワイトシチューは、ランチで中々お目にかかれない。こんな機会を逃す手はない。

「カフェ」と名は付いてはいるが、ここは老舗洋食店仕込みの洋食の美味い店。熱々で運ばれてくる煮込みハンバーグが定番で人気で。昼時には、ランチ目当ての多くの客で賑わう。訪ねると、2人掛けのテーブルの空席は1つだけで、そこに滑り込み。後からも客が続いた。

注文を済ませると、先ずセットのサラダとスープが運ばれてくる。スープはコンソメベースで、野菜や茸が入った優しい味わい。温かさも加わって、ほっと一息つく。

そして待望のドリアは「お皿ごと焼いていますのでお気をつけて」と言葉と共に運ばれてきた。テーブルに置かれた途端、鼻を擽るホワイトソースとチーズが焼けた香り。堪らずスプーンを入れると、おぉ、中のライスは黄色いのか。烏賊や海老などが入ったシーフードピラフで、これはうれしい驚きだ。最後まで熱々のまま、はふはふと頬張る幸せ。

つい先週までの寒さが嘘のように、今日は春らしい陽気。気温の上下動が激しくなりそうですので、皆様どうぞご自愛ください。

【お店情報】
CAFFE STRADA 荻窪4-21-19 荻窪スカイハイツ 1F 地図

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2025年2月20日

蜂の子 カキフライ (築地)

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早いもので、もう2月も下旬。そろそろカキフライの季節も終盤戦だ。それなら、絶対に食べておきたいのが「蜂の子」のカキフライ。洋食系のカキフライの中でも、特に好きな一つ。今シーズンは、11月に訪ねた切り。寒さが増してさらに大きく美味しくなっただろう牡蠣を目指して。

人気店ゆえ、満席で入れないこともしばしば。けれども、店のある路地に差し掛かると、ちょうどお一人出てきたところ。これなら入れるはずと扉を開けると、窓際の一人用テーブルへと案内してくれた。

注文は決まっているが、一応、日替わりメニューを確認すると、何とカキフライが盛り合わせの一品として含まれている。鶏肉のトマト煮やレンコンフライなども入って、いろいろ楽しめそうだとは思うが、今日はやはり牡蠣を存分に味わいたい。迷わず、カキフライをお願いする。

ほうれん草のポタージュに続いて、待望のカキフライがやって来た。こんもり美しく盛り付けられたフライと、牡蠣殻に入ったタルタルソースは、変わらぬ姿。そしてカキフライは、長さも太さも堂々たるもので、齧り付くのが躊躇われるほどの迫力。

口に運ぶと、軽やかでサクサクの衣と、しっかりと厚みのある牡蠣の身。これらが交じり合って、噛むほどに口いっぱいに広がる香りと旨味。そのままでも好いし、レモンを絞れば爽やかさが加わり、タルタルソースを添えれば、仄かな甘味と玉葱やピクルスなどの食感がアクセント。食べるたびに深まる味わいに、思わず頬が緩む。

念願叶って大満足。他にも食べ納めをしたい牡蠣料理が目白押し。急がなくては。

【お店情報】
築地 蜂の子 築地1-5-8  地図

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2025年1月31日

らせん屋 牡蠣のクリーミーグラタン (阿佐ヶ谷)

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昨日、牡蠣のグラタンにふられたことが、心に残っていた。そういえば、在宅勤務の日ならではの「牡蠣のグラタン」があることを思い出した。それが、阿佐ヶ谷の住宅街に店を構える洋食店『らせん屋』の「牡蠣のクリーミーグラタン」だ。ランチメニューに常にグラタンがあり、季節ごとに具が変わるが、寒い時期には牡蠣のグラタンが登場する。

扉を開ける前から店の活気が伝わってきて、開けてみると案の定、多くの人で賑わっていた。一人だと告げると、カウンター席へ案内してくれた。ほっと一安心。

まず最初に、サラダが届く。セットというには立派で、野菜は瑞々しく、量もたっぷり。ドレッシングも2種類から選べるのが嬉しい。

そしてお待ちかねのグラタンが運ばれてくる。目にも、牡蠣がしっかりと見え、その存在感が食欲をそそる。フォークを入れると、ふわりと立ち上る湯気と香りに、思わず笑顔がこぼれる。少し冷ましてから一口頬張ると、牡蠣の風味をたっぷりと抱いたクリームソース、それをまるでクリームのように纏ったマカロニまでが、ご馳走に感じられる。仕上げの粗挽き黒胡椒が、大人の香りと味わいを加えて、絶妙な仕上がりだ。

食後にはコーヒーを頂き、大満足。次回は、アルコールを楽しみながら、ゆっくりと味わいに来たい。

【お店情報】
西洋食堂 らせん屋 阿佐ヶ谷店 阿佐谷北2-5-10 地図

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2025年1月30日

銀座スイス カニクリームコロッケ (銀座)

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暖まるものが食べたい。そう思い浮かんだのは、グラタンと茶碗蒸し。この時期のグラタンといえば、たまに登場する「イタリー亭」のカキグラタンだが、今シーズンはまだ食べていない。それなら、イタリー亭でメニューを確認して、メニューになければ、茶碗蒸しを目指して「酒の穴」へ向かおうと決めた。

まず訪ねたイタリー亭には、残念ながらカキグラタンの文字はなし。次に向かった「酒の穴」では、オープン直前ということもあってか、椅子が足りなくなるほどの行列。さて、どうしたものか。そこで思いついたのが、「銀座スイス」のカニクリームコロッケ。グラタンと同じホワイトソースつながり。コクのあるまったりとしたソースに包まれたい気分だ。

店内に入ると、すでに8割ほど席が埋まる盛況ぶり。食べたいものは決まっているが、メニューを開いてみると、大好きだったオムレツが入りの盛り合わせが見当たらない。あの見目麗しいオムレツはもうないのか…と落胆したが、トッピングの欄を見ると、プレーンオムレツを見つけ、少しホッとする。

カニクリームコロッケは、トマトソースを従えて、美しいきつね色の小判型。見るからにサクサクの衣にナイフを入れると、中からカニクリームがとろりと溢れ出す。口に運べば、上質で上品なクリームのコク味とともに、広がるカニの風味。そのままでも美味しいが、トマトソースのフレッシュな酸味と旨味が合わさると、一層美味しさが引き立つ。

ランチセットのあさりとベーコンのポタージュや、付け合わせのサラダのドレッシング、洋食店らしいマカロニサラダなどの変わらぬ味わいの安心感。

ちなみに、この時期の楽しみの一つのカキフライは、セットがなくなり、2個から1個単位でのオーダーに変更されている。

【お店情報】
銀座スイス 銀座3-4-4 2F 地図

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2025年1月16日

ハーマーズグリル カキフライ (阿佐ヶ谷)

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ハーマーズグリルの今週の週替わりがカキフライと聞き、絶対に食べに行こうと思っていた。

ハーマーズグリルは、阿佐ヶ谷駅の南口からから西へと延びる川端振興会に位置する、人気の肉バル。ランチメニューも、ハンバーグにステーキといった肉料理が充実していて、週替わりも多くは肉推し。けれども、夜には魚のカルパッチョなどもあるし、何を食べても美味い店。そんな店ならカキフライも美味いに違いない。

自分の次にやって来た方もカキフライを注文していて、厨房からはフライを揚げる軽快なパチパチとフライいう音が聞こえてきて、それだけで食欲がそそられる。続いて、ご飯の仄かに甘い香りなどが漂ってきて、待望の定食が運ばれてきた。

「タルタルソースをたっぷりとつけてどうぞ」と案内されて登場したカキフライは、キツネ色の粗めの衣を纏ったものが4つ。箸で持ち上げると、衣はサクサクと軽やか。ひと口頬張れば、牡蠣の旨味と香りがふわりと広がる。そして、この牡蠣の旨味と衣の油が混じっていくところが、カキフライの醍醐味。酸味のあるタルタルソースが、これまたよく合う。

副菜などにも抜かりがない。シャキシャキのサラダに野菜のマリネ、柔らかく仕上げられた鶏ハム。ライスとスープ、デザートとして蜜柑もついた充実のセット。いつも口福になれるし、接客も気持ち良さもバツグン。やっぱり何を食べても美味い店。

【お店情報】
Meat Kitchen HARMER's GRILL 阿佐谷南3-37-5エレガント阿佐ヶ谷 201 地図

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