2025年5月12日

すずらん 穴子フライ定食 (荻窪)

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今日の昼は何にしようかと、すずらんのXで今日のランチメニューを確認すると「穴子フライ」があると知る。穴子は大好物。この機会を逃す手はない。

注文が入ってから揚げてくれるから、待つことしばし。ふと隣を見ると、先に頼んでいた方のところに料理が届いたようで、立派なフライに思わず目が留まる。次は自分の番だろうと思いながら、ついつい厨房をジッと眺めてしまう。

しばらくすると、「お待たせしました~」と自分のところに料理が届く。間近で見ると、やっぱり大きい。なるほど、丸々一本分を二つに割ってあるんだ。齧り付くと、サックリとした衣の下から、眩しい白身が顔を出す。噛むほどに、品のよい甘みや旨味がじんわりと広がり、思わず笑みが零れてしまう。おろしポン酢でさっぱりと、芥子でキリッと引き締めて、レモンを絞ればまた違った美味しさ、楽しみ方もいろいろ。これは幸せ。

ほんのりカレーが香るマカロニサラダに、自家製のぬか漬けもついて、定食としても好き有り様。そして12時を超えると、老若男女問わず、客が続々とやって来る。こういう定食屋が身近にあるというのは実に心強い。

【お店情報】
一膳めし屋 すずらん 荻窪5-11-12 荻窪マンション 1F 地図

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2025年5月 9日

源氏 ぶりあら大根煮 (荻窪)

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和食の気分。そういえば、しばらく源氏に行っていないと思い立ち、店へと向かう。荻窪駅南口を出て、仲通り商店会を南下する途中、店へと続く細い路地の入口に、ランチメニューを知らせる看板が立っている。

生かきフライが目に飛び込んでくるが、他には何があるだろうと目を移していくと、何度かいただいたことのあるすき焼き鍋や人気の海鮮丼、西京焼きなどが並んでいる。そして、「ぶりあら大根煮」の文字を見つけた。あら煮も好きだし、旨味が染みた大根も間違いなく美味いだろう。今日はこれで決まりだ。

そう思って店に入り、席に着くと、念のためスタッフが持ってきてくれた品書きを確認する。確かに「ぶりあら大根煮」があると思っていると、その右側に「+山うど天ぷら」と添えられている。以前はこんなセットではなかったはず。今日来たのは正解だ。

運ばれてきたぶりあら大根は、深い器にこんもりと堆く装われてやって来た。しかも「ぶりあら大根煮」というよりも、「あら煮大根添え」と言いたくなるほど、ぶりが惜しみなく盛られている。一口頬張ると、品の良い味付けだからこそ引き立つぶりの旨味がじんわり広がる。

そして山うどの天ぷらは、かき揚げ仕立て。一口かじると、途端に広がるうどの香り。しかも、うどがたっぷりと使われていて、ボリュームもしっかり。こんなところで出会えるとは思わなかった。

お浸しにサラダ、ご飯に味噌汁、香の物と脇が充実しているところも、源氏の定食の好きなところ。会計をしようと席を立つと、次の客がまた一人。

【お店情報】
日本料理 源氏 荻窪5-23-8 地図

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2025年5月 7日

阿波や壱兆 冷やし担々豆乳そうめん (阿佐ヶ谷)

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阿波や壱兆のInstagramを覗くと、今年も「冷やし担々豆乳そうめん」が始まったという知らせ。定番のメニューは一通りいただいたつもりだが、この「冷やし担々豆乳そうめん」は食べたことがないはずだ。暑い季節には、つい「冷やしすだちそうめん」に惹かれてしまうから。今日はまだ冷たい麺という気分ではないけれど、このメニューは温麺にも出来るという。それならばと足を運ぶことにした。

注文をすませ、しばらくすると厨房からザブザブと麺を洗う音が聞こえてくる。あの艶やかで喉越しのよいあのそうめんを思い出し、自然と期待が高まるというものだ。

カウンター越しに届いたどんぶりには、想像していたとおりの淡い色合いのスープが張られ、立ち上る香りが鼻を擽る。レンゲですくって口に含むと、まろやかでやさしい味わいのスープと、コリコリと食感と風味豊かな挽肉が広がる。豚肉の他、筍や椎茸、ザーサイ、海老、アーモンドなどが織りなす香りや塩気、食感の重なりがとても好い。

そうめんは、つるりとした喉越しと、むっちりとしたコシ。そこに時折辛味が加わって、心地よいアクセント。最後には穴あきのレンゲで具をしっかりすくい取り、綺麗に完食。これまでこの一杯を食べてこなかったのが悔やまれるほどのお気に入り。

さらに、もう一つ気になっている「鯖缶トマトつけ麺」も始まっていて、早々にまた来なくてはと気が急いてくる。

【お店情報】
阿波や壱兆 バイパス店 阿佐谷南3-2-3 ローレルビル 1F 地図

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2025年5月 1日

山形屋海苔店 海苔を愉しむお結び御膳 (京橋)

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GW中の出勤日。界隈は観光地でもあるから、人気店はいつも以上に混雑しそうだ。それならば、事前に予約が出来る店のほうが安心かもしれない。そこで選んだのが、京橋にある「山形屋海苔店 京橋本店」の喫茶コーナーでいただけるランチだ。

ランチメニューは1種類。「海苔を愉しむお結び御前」という名のとおり、おむすびを主役に、海苔を使った吸い物や副菜、焼魚がセットとなった定食。以前いただいたときは、握りたてのおむすびや吸い物の海苔の香りの良さにすっかり魅了された。それ以来、新海苔の時期にまた来てみたいと思っていたが、しばらく休業していて、4月に再開。ようやく再訪が叶った。

12時に予約して訪ねると、その時間帯は予約客で満席。やはり、ここは予約が正解だった。席に着くと、焼魚の種類だけ聞かれる。今日は、紅富士サーモンの塩焼きと銀鱈の西京焼き。前回はサーモンをいただいたから、今日は銀鱈をお願いする。

ほどなくして、焼魚や吸い物、小鉢が揃えられた膳が届く。吸い物はばら干し海苔が使われ、サラダには、海苔ドレッシング。帆立のバター焼きには海苔の佃煮と、海苔が至る所に使われている。出汁が別添で供される吸い物なら、椀に出汁を注ぎ入れると、海苔の香りがふわりと立ち上がり、鼻を擽る。

そして、メインのおむすびは、膳が揃ってから、目の前で一つずつ握ってくれる。一つ目は、有明海産の海苔を巻いたもの。頃合いを見計らって握ってくれる二つ目は、三河湾産の青まぜの焼きのりを使ったおむずび。温かくご飯をやわらかく結んだおむすびは、口に運ぶたびに、思わず笑みが零れる美味しさ。特に二つ目のおむすびの青まぜは、青海苔の豊かな香りと、黒海苔の旨味が一体となり、思わずうっとりする美味しさ。

海苔の素晴らしさは勿論、おかずも見事。銀鱈はしっとりとして品の良い旨味を湛えた身に、西京味噌の甘やかな香りがふわりと重なる。こだわりのおむすびにも負けない美味しさと満足感。やっぱりここは好い。予約をしても、また来たくなる。

【お店情報】
山形屋海苔店 京橋本店 京橋2-6-21 パイロット阪急阪神グリーンビル1F 地図

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2025年4月29日

酒と肴 ててて (荻窪)

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好みの定番料理に、新しい季節料理。ますます好きが増すばかり。

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2025年4月25日

らんふぁ 焼肉定食 (阿佐ヶ谷)

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豚の生姜焼きのような炒め物に、たっぷりの千切りキャベツ。今日食べたいものは、そんな気軽な定食。いくつか思い浮かぶ店があるけれど、そういえば「らんふぁ」には少しご無沙汰かもしれないと気づく。

1階のたい焼きや焼きそばを焼いている横にある、小さな扉を開けて2階に上がると、こぢんまりとした食堂がある。定食は3種類。それに、そば、ラーメン、うどん。品数は多くはないが、昼にサクっと食べたいときにちょうどいい料理が並ぶ。

今日の目当ては焼肉定食。豚肉の甘辛い炒め物で、漂って来る香りだけでもう、ご飯を誘う。タレがやや多めで、添えられた山盛りの千切りキャベツも美味しくいただけるのが嬉しい。豚肉は脂控えめでわらかく、好い食べ心地。

3種類の小鉢が付いてくるところも好きなところ。今日は、玉子焼きに、肉団子と酢の物。家庭的でほんのり甘い玉子焼きは大好物だし、手作りで噛むとホロッと崩れるやわらかい肉団子も、お弁当に入っていたらうれしいヤツ。

特別ではないが、だからこそ落ち着く心地いい食堂。早い時間にはご近所の先輩方が、12時を過ぎると区役所など近隣にお勤めの方が続々とやってくる。ごちそうさま。また来ます。

【お店情報】
らんふぁ 阿佐谷南1-13-14 地図

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2025年4月24日

8 base 八戸港浜定食 (日比谷・内幸町)

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一度行ってみたいと思っていた、日比谷OKUROJIにあるサーモン専門店に思い立って足を運んだ。平日でも人気で、予約をしておいたほうがいいという話を聞いていたが、実際に訪ねてみると、空いている席は全て予約席。なるほど噂は本当だった。

そんなことがあったときに訪ねようと思っていたのは、同じ日比谷OKUROJIにある8 base(エイトベース)。八戸圏域の特産品の販売の他、食事が出来るスペースも併設されていて、ランチも提供している。シャモロックを使った親子丼や、せんべい汁、バラ焼きなど、八戸圏域の特徴を活かした料理が並ぶ。

以前訪ねたときは、とろ鯖の塩焼きをいただいた。せんべい汁も気になるし、〆さば等の刺身に、鯖の塩焼き等を盛り込んだ「八戸港浜定食」にも惹かれる。結局、好物の鯖を二通りの味で楽しめる浜定食をお願いすることに。

しばらくして運ばれてきたのは、膳の上に所狭しと並ぶ小鉢や皿。メイン料理の鯖の塩焼きと刺身の盛り合わせの他、もやしともずくの和え物に青森の保存食「なんばんみそ」を乗せた冷奴、「鯖よし」という、青森で愛されている漬物「味よし」に鯖を混ぜた一品。これに、ご飯と味噌汁、漬物が添えられている。

まずは刺身からと、盛り合わせに目をやると、そこには艶やかな〆さば、いかそうめん、そして帆立の刺身。どれも期待以上。〆すぎずやわらかで仄かな酸味が残る〆さばに、噛むほどに甘みが広がるいかそうめん。さらに、むっちりとしてみずみずしい甘さの帆立も素晴らしい。思わず、ここで日本酒が欲しくなる。

一方で、鯖の塩焼きは、焼けた香りと凝縮した旨味が、ご飯が呼ぶ。「鯖よし」もご飯に良く合うが、酒泥棒にもなりそうな気もする。

店内では、生姜焼きや親子丼といったメニューも、八戸の食材を使いながら、リーズナブルな値段で提供されていることもあってか、近隣に勤める方で賑わっている。日比谷OKUROJIの店舗は入れ替わりも多いが、「8base」は変わらず続いている数少ない店のひとつ。地域の魅力の他、リーズナブルさも、根強い人気の理由なのだろう。

【お店情報】
八戸都市圏交流プラザ8 base (エイトベース) 内幸町1-7-1 地図

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2025年4月22日

輝咲 さわら塩焼き (有楽町)

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何を食べようかとあれこれと考えたけれど、結局食べたいのは、魚が主役の和定食。そうだ、鰆の焼きたのなんてあれば最高だ。それならあの店があるじゃないか―――そう思って向かったのが「輝咲」。

有楽町のJRの高架沿いにあるビルの6階。エレベーター前に小さな案内板があるだけの、少し分かり難い店だ。それでも焼き魚を目当てに、ひっきりなしに客が集う。今日も店に入ったときはカウンター席にまだ余裕があったが、間もなく続々と客が入り、あっという間に満席に。銀座もそうだが、有楽町から日比谷辺りの人の多さに驚かされる。

鰆の塩焼きをお願いすると、片身鰆から切り出すところから始める。一人前を切り出し、串を打ち、そこからじっくり焼きに入る。その丁寧な仕事ぶりは、長く通っていても変わらない。

焼きあがった鰆は、ふっくらとして艶やか。隅々まで火が入りつつ、身はしっとり柔らかい。口に運ぶと、繊細な旨味がじわりじわりと滲みだしてくる。この旨味を逃したくなくて、口を閉じておきたいと思うほど。そんな余韻の中、ご飯を一口。そして赤出汁を啜る。胃と気持ちが落ち着いていく、幸せのトライアングル。

サラダに豆と野菜の煮物、漬物と副菜も揃っているのも好きなところ。派手ではないが、確かな満足感がある昼餉。

【お店情報】
輝咲 有楽町1-2-9 有楽町小川ビル6F 地図

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2025年4月21日

瓜坊 納豆オムレツ定食 (荻窪)

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間が開くと、自然と足が向いてしまう店がある。瓜坊も、そんな一軒だ。日替わりのメイン料理に、小鉢が3つ、ご飯、味噌汁、漬物で一揃え。和洋にこだわらず、その時々で内容は変わるが、何を食べても体が落ち着く感じがする健康的な定食だ。

店へ向かう途中、並びにある「源氏」の日替わりに「生かきフライ」の文字を見つけて、一瞬心が揺れるが、今日求めているのはあの定食だと思い直して足を進める。

今日のメニューは、ガパオ炒めやエビグラタンなどが並ぶ。グラタンにも惹かれるが、今日は随分暖かい。それなら何度食べても美味しい「納豆オムレツ」だ。

注文を伝えると、カシャカシャと玉子を混ぜる音が聞こえてくる。その瞬間からワクワクは止まらない。続いてジューッと焼き音が聞こえてきたら、あっという間に目の前に。この愛しい黄色、堪らない。

箸では少し取りづらいから、スプーンでそっとすくって口に運ぶ。玉子と納豆というシンプルな組み合わせなのに、鰹節やマヨネーズが加わることで、そこはかとない粉物感。オムレツもいろいろあるが、これはまさに「ご飯のおかずとしてのオムレツ」。もちろん、味噌汁との相性も抜群だ。

副菜には、蕪の炒め物や、若芽と貝割菜の和え物、南瓜のマリネ。控えめながら、じんわり美味しいおかずたち。それに出汁のきいた大好きな味噌汁。一杯ずつ仕上げてくれる透明感のある美味しさが大好きだ。ここに来ると、胃が、心がほっとする。

【お店情報】
瓜坊 荻窪5-23-6 地図

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2025年4月16日

銀座菊正 お楽しみ定食 (銀座)

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鰹が食べたくて、三州屋に向かったけれど、まだ12時前だというのに、すでに店の外にまで行列が出来ていて、回れ右。さて、こうなったらどうしよう。近くの「朔月」は、トンテキやハンバーグといったリーズナブルなランチメニューは、3月で終了したそうだし、他にどこかあっただろうか。そんなとき思い出したのが「銀座菊正」。松屋銀座の裏手にある和食店だ。

ここは、玉子焼きや西京焼きが名物。それに、旬の食材を使った日替わり「お楽しみ定食」も評判がいい。今日のお楽しみ定食は「あじのたたき」とある。鰹は逃したけれど、鰺もまた好物。最高じゃないか。

半地下のフロアの扉を開けると、しばらくお見掛けしなかった大女将が迎えてくれる。「奥へどうぞ」と柔らかな声。幾分ゆったりとされたけれど、相変わらずチャーミング。お元気そうで何よりだ。

そんな気持ちで席につくと、ほどなくして定食が届く。あじのたたきは想像以上にたっぷりと。刻んだ葱や生姜などの薬味が絡んだところに、醤油をチョンとつけて口に運ぶ。むっちりと弾力のある身を噛むたびに、鯵の旨みがジワリジワリ。そこへすかさずご飯を一口。鰺の旨味がご飯と馴染んで、美味い美味い。

副菜には、ほっくりとした肉じゃがと菜っ葉の漬物、味噌汁もじんわり旨い。小さい焼き菓子までついてくるという満足度の高さ。最近では、玉子焼き「1/2サイズ」だけではなく、「1/4サイズ」を追加というオプションが増えたよう。しかも+200円。次に来た時悩みそうだ。

【お店情報】
銀座菊正 銀座3-8-17 地図

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