よし田 牡蛎南ばん (銀座)

今日は随分と春めいてきて、冬の味覚を楽しめるのも、もうすぐ終わりかと思うと少し焦る。特に、好物の芹や牡蠣。もう一度食べておきたいものといえば、芹なら泰明庵のせりそば、牡蠣ならフライもいいが、よし田の牡蛎南ばんも外せない。記憶によれば、せりそばよりも、牡蛎南ばんのほうが早く終わるはずそれなら、向かうはよし田だ。
ビルの前に設置された品書きを見れば、まだ牡蛎南ばんがメニューにあるらしい。安心して店に入ると、焼酎や日本酒をたしなんでいる先輩方がちらほら。さすがよし田という風景。
ここの牡蛎南ばんの魅力は、先ず牡蠣が大きく、むっちりと立派なこと。火が入っているにも関わらず、ぷっくり丸々としてはち切れんばかり。大きさも然ることながら、旨味も見事。齧り付くと、ぷりんと身が弾けて、潮の香りと出汁が染みた牡蠣の身の旨味が口いっぱいに溢れ出る。
もう一つの特長が、関東風と関西風。好みの汁が選べること。最近は関東風が好みで専らこちらを頼む。関東風らしい醤油がきいた汁が牡蠣に染みこんだところが好きなんだ。若芽やとろりと柔らかくなった葱も絶妙な名脇役。
店を出るとジャケットもいらないくらいの温かさ。とはいえ、週末や来週にかけては、また冬に逆戻りするらしい。季節の変わり目、皆さまどうぞご自愛ください。
【お店情報】
そば所 よし田 銀座6-4-12 KNビル 2F 地図
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