2025年3月13日

よし田 牡蛎南ばん (銀座)

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今日は随分と春めいてきて、冬の味覚を楽しめるのも、もうすぐ終わりかと思うと少し焦る。特に、好物の芹や牡蠣。もう一度食べておきたいものといえば、芹なら泰明庵のせりそば、牡蠣ならフライもいいが、よし田の牡蛎南ばんも外せない。記憶によれば、せりそばよりも、牡蛎南ばんのほうが早く終わるはずそれなら、向かうはよし田だ。

ビルの前に設置された品書きを見れば、まだ牡蛎南ばんがメニューにあるらしい。安心して店に入ると、焼酎や日本酒をたしなんでいる先輩方がちらほら。さすがよし田という風景。

ここの牡蛎南ばんの魅力は、先ず牡蠣が大きく、むっちりと立派なこと。火が入っているにも関わらず、ぷっくり丸々としてはち切れんばかり。大きさも然ることながら、旨味も見事。齧り付くと、ぷりんと身が弾けて、潮の香りと出汁が染みた牡蠣の身の旨味が口いっぱいに溢れ出る。

もう一つの特長が、関東風と関西風。好みの汁が選べること。最近は関東風が好みで専らこちらを頼む。関東風らしい醤油がきいた汁が牡蠣に染みこんだところが好きなんだ。若芽やとろりと柔らかくなった葱も絶妙な名脇役。

店を出るとジャケットもいらないくらいの温かさ。とはいえ、週末や来週にかけては、また冬に逆戻りするらしい。季節の変わり目、皆さまどうぞご自愛ください。

【お店情報】
そば所 よし田 銀座6-4-12 KNビル 2F 地図

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2025年2月27日

スーペルバッカーナ グリルポーク (銀座)

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久しぶりにガッツリと肉を食べたい気分。出社日ならまず「コクシネル」が思い浮かぶが、他にどこかいい店がなかっただろうか。あれこれ考えていると、ふと「スーペルバッカーナ」を思い出した。以前、肉気分のときに伺っていたシュラスコの店だが、平日のランチタイムには、肉のグリルプレートもある店。店の前まで足を運ぶと、今も平日ランチがあるようで、そのままエレベーターで10階へ。

久しぶりに訪ねたが、大きくとられたガラス窓からの眺めは変わらず開放的で気持ちがいい。それに、思っていたよりも混み合っておらず、ゆっくりと食事ができそうだ。もちろん、グループでシュラスコを楽しんでいる方もいらっしゃるが、こちらは目当ての平日ランチ。チキンにポーク、イチボステーキ、ハンバーグなどが1,000円からという、今どきの銀座では驚きの価格設定。

注文したのは「グリルポーク」(1,000円)。先ずセットのスープとサラダが運ばれてくるが、サラダは「セット」と呼ぶには申し訳ないほどのボリューム。新鮮な野菜がふんだんに盛られ、見た目の華やか。

そして、熱々の鉄板にのってグリルポークが登場。ソースをかけると、ジュッと弾ける音とともに、脂とソースが跳ねる熱々ぶり。それにしても想像以上のボリューム感。メニューには180gとあったが、実際にはそれ以上ありそうな盛りのよさ。焼いた香ばしさと程よく脂がのった豚肉の旨味が、肉欲求を満たしてくれる。

シュラスコには、サラダやスープ、パスタやドリア、カレー、デザートなどのビュッフェがつくが、平日ランチでも、+800円で追加可能。食べ応えがあるビュッフェで、時間が許すようであればおすすめ。ただ、仕事途中のランチなら、ボリューム的にもグリルランチだけで十分な満足感。こうなると、他のグリルメニューも気になって来る。

【お店情報】
スーペル バッカーナ 銀座2-5-19 PUZZLE銀座 10F 地図

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2025年2月14日

岩戸 豚汁定食 (銀座)

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今晩は夕方からパーティーの予定が入っていて、時間も押し気味だから、サクッと手早く食べられるものがいい。思いついたのは、セントル・ザ・ベーカリーのオムレツサンドと、岩戸の豚汁定食。どちらもサッと食べられるものだが、人気店ゆえに行列が出来がち。とりあえず、今日の様子を見てから決めようと、向かうは銀座一丁目。

先ず、セントル・ザ・ベーカリーの前を通ると、ちょうど先客が一人入っていくところ。様子を窺うと、待っているのはその方のみ。今日はそれほど混んでいないようだ。次に50mほど先にある岩戸に目絵を向けると、こちらも行列はなく、お一人が暖簾を潜るところ。もしかしてと入れるかもと、続いて暖簾を潜ると、カウンター席ひとつ空席があり、テーブルにも余裕がある様子。「お一人?食券を買ってこちらにどうぞ~」と声をかけられ、店内へ。

2分と待たずに定食が届く。大きい器にたっぷり装われた豚汁に、いつもより景気よく盛られている気がするまぐろ漬け、ご飯とがり昆布がセット。先ずは豚汁を手に取る。ずっしりと重く、中には豚肉がふんだんに入る。豚の脂も溶け出して、熱々な上に旨味もたっぷりで体に染みわたる。大振りの大根や里芋にも味がしっかりと染みて、ほくほくじゅわり。

まぐろの漬けはタレだくで、タレだくで、ご飯にたっぷりと載せて頬張る幸せよ。

券売機が導入されて、女将さんの出番は減るかと思いきや、店内のあちこちから相変わらず元気な声が聞こえてくる。帰り際には「まいど」を笑顔で見送って下さって一安心。銀座桜通りに桜が咲くころ、また訪れたい。

【お店情報】
岩戸 銀座店 銀座1-5-1 地図

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2025年1月30日

銀座スイス カニクリームコロッケ (銀座)

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暖まるものが食べたい。そう思い浮かんだのは、グラタンと茶碗蒸し。この時期のグラタンといえば、たまに登場する「イタリー亭」のカキグラタンだが、今シーズンはまだ食べていない。それなら、イタリー亭でメニューを確認して、メニューになければ、茶碗蒸しを目指して「酒の穴」へ向かおうと決めた。

まず訪ねたイタリー亭には、残念ながらカキグラタンの文字はなし。次に向かった「酒の穴」では、オープン直前ということもあってか、椅子が足りなくなるほどの行列。さて、どうしたものか。そこで思いついたのが、「銀座スイス」のカニクリームコロッケ。グラタンと同じホワイトソースつながり。コクのあるまったりとしたソースに包まれたい気分だ。

店内に入ると、すでに8割ほど席が埋まる盛況ぶり。食べたいものは決まっているが、メニューを開いてみると、大好きだったオムレツが入りの盛り合わせが見当たらない。あの見目麗しいオムレツはもうないのか…と落胆したが、トッピングの欄を見ると、プレーンオムレツを見つけ、少しホッとする。

カニクリームコロッケは、トマトソースを従えて、美しいきつね色の小判型。見るからにサクサクの衣にナイフを入れると、中からカニクリームがとろりと溢れ出す。口に運べば、上質で上品なクリームのコク味とともに、広がるカニの風味。そのままでも美味しいが、トマトソースのフレッシュな酸味と旨味が合わさると、一層美味しさが引き立つ。

ランチセットのあさりとベーコンのポタージュや、付け合わせのサラダのドレッシング、洋食店らしいマカロニサラダなどの変わらぬ味わいの安心感。

ちなみに、この時期の楽しみの一つのカキフライは、セットがなくなり、2個から1個単位でのオーダーに変更されている。

【お店情報】
銀座スイス 銀座3-4-4 2F 地図

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2025年1月14日

オーバカナル オニオングラタンスープとサラダのセット (銀座)

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慌ただしい中バタバタと出社。本来ならばゆっくりランチを考えたいところだが、今日はその余裕がない。寒さも厳しいし何か温まるものをと考えていると、ふと閃いたのが、「オーバカナル」のオニオングラタンスープだ。

オニオングラタンスープはスープ単品と、スープは少し小さくなるがサラダを組み合わせたセットの2種類がある。スープを存分に堪能したい気持ちもあったが、この店のサラダは、いつも気の利いた素敵なサラダということもあって、セットを選ぶ。

ほどなくして届いたのは、スープカップの縁から溢れ出たチーズやスープの焦げがそそる一品。それに、サラダは葉野菜がふんだんに盛られているだけでなく、キャロットラペにラタトィユが色を添える。ドレッシングも酸味も心地よく、やっぱりセットでお願いして正解。

そして、主役のオニオングラタンスープ。見事な焼き色に敬意を表して、スプーンをそっと端から差し入れる。すくい上げると、ぽってりと蕩けたチーズが糸を引き、その下からはすっかりと飴色に染まったバゲットが躍り出る。冷まそうと軽く息を吹きかけると、先ほどのチーズの香りに、玉ねぎの甘味と僅かな苦みが溶け合いふわりと香る。口にすれば、スープをたっぷり吸い込んだバゲットからジュッと旨味が溢れ出て、熱さとともに旨味と玉葱の香ばしさ、ほろ苦さがじんわりと広がって行く。

組み合わせはシンプルだが、その味わいはこんなにも芳醇で濃密。寒いのは苦手だが、寒いからこその美味いものがあるから、寒い冬も悪くない。

【お店情報】
オーバカナル 銀座 銀座6-3-2 ギャラリーセンタービル 1F 地図

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2025年1月 9日

朔月 もち豚蒸篭蒸し (銀座)

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寒い日に恋しくなるものの一つは湯気だ。湯気ならば、せいろ蒸しや温かい汁物が真っ先に思い浮かぶ。それなら、ピッタリのランチを思い出した。インズに入る「いちにぃさん」で、大きな豚汁付きのせいろ蒸しだ。だが、店の近くに着いてみると、店先に見えるは人だかり。これは入れそうにないと、回れ右。

さて、他に湯気の料理ってないものか。最初に思い浮かんだのは「岩戸」の豚汁だが、せいろ蒸しなら「朔月」にもあるではないか。朔月は鉄板焼きの店で、ランチタイムは、お好み焼きや、ビーフステーキ、ハンバーグ、しょうが焼きなど多彩なメニューが楽しめる店。この店のトンテキも好きだが、もち豚蒸篭蒸しもお気に入りの一品だ。

せいろ蒸しは、大きな蒸籠にぎっしりと豚肉が敷き詰められていて、その下には、葱や水菜、えのきやしめじなどがふんだんな野菜が控える。野菜を箸でひっぱり出すたびに、湯気がふわりと上がる。この景色は、今日のような寒い日には格別だ。

豚肉に野菜をたっぷりと巻き込んで、一口に頬張る。蒸してあるとはいえ、豚肉はしっかりと旨味があり、さっぱりとしたおろしだれや爽やかな柚子胡椒との相性がいい。それに、ご飯のお供として付いてくる梅干しや柴漬けを、一緒に巻いてみるのもオツなもの。

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小鉢が毎回違うというのも、楽しみの一つだ。今日は、平目の昆布巻きにいくらが添えられた、正月のような華やかな一品が出てきた。これを酒なしで味わうというのは…と心の中で思いつつも、その味は申し分なし。ご常連の方々がひっきりなしに訪れ、あちらこちらで挨拶が交わされている。このような年始ならではの温かな雰囲気もまた、良いもので。

【お店情報】
朔月 銀座3-3-14 銀座グランディアⅡ 9F 地図

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2024年12月18日

よし田 牡蛎南ばん (銀座)

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昨晩から今日出社したら何を食べようかと悩んでいた。カキフライも食べたいし、グラタンやオニオングラタンスープもこの季節にぴったり。オムレツもいいし、年末の挨拶も兼ねてお気に入りのビストロに行くことも考えた。結局決めたのは、「よし田」の「牡蛎南ばん」だ。

店に着くと、12時前にもかかわらず、席はかなり埋まっている。しかも、ビールや蕎麦湯割り、鍋を楽しむ方々が半分近くを占めていて、これぞよし田という風景だ。

こちらの牡蛎南ばんの特長の一つは、立派な牡蛎にある。火が入っているにも関わらず、ぷっくり丸々としてはち切れんばかり。大きさも然ることながら、旨味も立派。齧り付くと、ぷりんと身が弾けて、潮の香りと出汁が染みた牡蛎の身の旨味が口いっぱいに溢れ出る。

もう一つの特長が、関東風と関西風の汁が選べること。最近は関東風が好みで専らこちら。関東風らしい醤油が利いた汁が牡蛎に染みこんだところが好きなんだ。若芽やとろりと柔らかくなった葱も絶妙な名脇役。

12時を過ぎると、近くにお勤めらしい方々が続々とやって来て、店内は好き賑わい。年末も近い。

【お店情報】
そば所 よし田 銀座6-4-12 KNビル 2F 地図

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2024年12月12日

悟空 広島産カキのオイスターソース炒め (銀座)

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今週出社をしたら、絶対にこれを食べにくると決めていた。それが、「悟空」のカキのオイスターソース炒め。悟空のカキといえば、先日もいただいたチリソース炒めだが、オイスターソースは今回が初めて。しかも以前から食べてみたいと思っていたメニューだから、絶対逃したくない。

ランチタイムは行列が出来ていることも多いが、今日は幸運にも店頭に並ぶ人なし。店の扉を開けて1人と告げると、「相席でよろしければ」とのこと。もちろん全く問題なしだ。珍しいこともあるものだと思っていたら、その次の方は満席で断られている。滑り込みセーフだったらしい。

注文して待っている間に周囲を見渡すと、名物メニューの炒飯が、今日は特によく出ている。隣の8人グループは全員炒飯を注文。漏れ聞こえてくる話によれば、大盛(1kg)を召し上がっている方もいらっしゃって、「あれがそうか…」と目を丸くする。

そうこうしているうちに、スープや副菜、ザーサイが届いて、いよいよメインの料理が運ばれてきた。なるほど、こんな感じか。チリソース同様に軽く衣をつけて揚げられ牡蠣と、青梗菜や椎茸、人参、葱などの野菜がたっぷり。オイスターソースが全体に絡んで、牡蠣ならカリカリの後からエキスがジュワリの間違いないやつ。それに存在感抜群の椎茸。思わずご飯がとまらない。

チリソースも美味しいが、オイスターソースも違った魅力があってまた食べたい味。とりあえず、悟空で牡蠣を見つけたら必ずや。久しぶりに玉子炒めも食べたいけれど。

【お店情報】
中国名菜処 悟空 銀座1-15-7 マックビル1F 地図

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2024年12月 3日

かきしゃぶ屋 牡蠣お膳 (東銀座)

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東銀座界隈で13:30過ぎたところ。この時間なら銀座にも築地にも足を伸ばせそうだし、ラストオーダー14:00の店でであればなんとか間に合いそう。けれども、閉店間際に押しかけるのも気が引ける。できれば通し営業の店や、もう少し遅くまで開いているところを探したい。

そういえば、かきしゃぶ屋はどうだろう。確か通し営業だったはずだ。歌舞伎座の向かいのビルの地下にある牡蠣と穴子が自慢の店。以前の店舗には何度か伺ったことがあるが、移転後のこちらの店舗は初めてだ。

ランチタイムを過ぎた時間帯にもかかわらず、カウンター席にもテーブル席にも先客がちらほら。近くで働いている方ではなく、観劇などのついでに立ち寄ったという感じの方々というのが銀座らしい。一人と告げると、カウンター席を案内される。

メニューを見ると、定食は昼夜通しである様子。牡蠣や穴子を使った料理がほとんど。穴子も好きだが、今日は牡蠣をいろんな料理で楽しめる牡蠣お膳をお願いする。

しばらくすると、厨房から牡蠣を揚げる音が聞こえてくる。そのタイミングで先ず運ばれてきたのは、牡蠣ご飯とお吸い物。そうそう、前の店でもいただいた記憶がある。炊いてぷっくりとして味がギュッと凝縮した牡蠣と、そのエキスが染み込んだご飯の美味いこと。ところどころに現れるおこげがまた堪らない。

続いて、蒸し牡蠣にカキフライ、牡蠣のオカダ揚げ。煮物の傍からには牡蠣の時雨煮と、本当にさまざまな牡蠣料理がずらりと並ぶ。やわらかく火が入った瑞々しい牡蠣もあれば、生姜や醤油が効いた時雨煮。オカダ揚げはこの店の名物の一つで、牡蠣を竜田揚げ風にサックリと揚げてあって、カラッとした香ばしさと牡蠣の風味の乙な味。カキフライも、小ぶりながらジューシーで軽やか。

後からも絶えず客がやって来て、中には一人で鍋を楽しむ方も(うらやましい)。職場からは遠いが、また機会を狙って。

【お店情報】
かきしゃぶ屋 銀座4-13-15 成和銀座ビル B1F 地図

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2024年11月28日

悟空 広島産カキのチリソース定食 (銀座)

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今週出社したら、これを食べると決めていた。悟空で、今シーズン初のカキのチリソースがランチメニューに入っているから。行列が出来ていても今日は待つと意気込んで行ったら、並んでいたのは4組ほど。けれども5分もかかることなく案内された。

席に座ると、先ず、たっぷりのザーサイと副菜の蒟蒻と人参の煮物、スープが運ばれてきて、しばらくすると、カキのチリソースが届く。

そうそう、これこれ。赤いソースと、こんもりして見えるところが牡蠣。そのうちの一つ摘まみ上げてパクリ。粉を塗し油通しをして、チリソースと併せているのだろう。薄い衣が牡蠣の風味を閉じ込めた上に、ソースが絡んで更に旨くなる。頬張って噛みしめると、ジュッと旨みや牡蠣のエキスが弾けて広がって、ズルいなぁと思うほどに上手い料理。

それにソース。これがとにかくご飯に合う。牡蠣をワンバウンドさせたご飯もうまいが、たっぷりのソースをご飯にかけても、これまたうまい。大盛りのご飯があっという間になくなってしまうんだ。

隣の方もその向かいの方も、カキのチリソース。やっぱりこの登場を待っている方が多いんだな。今シーズンは、あと何回食べられるだろう。楽しみだ。

【お店情報】
中国名菜処 悟空 銀座1-15-7 マックビル1F 地図

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