京橋モルチェ カキドリア (京橋)

外に出ると、日差しはあるものの、顔に当たる風は鋭く冷たい。こんな日は、久しぶりに岩戸で豚汁、あるいは、三州屋で鶏豆腐はどうだろうと思っていたが、歩いているうちに自然と求めたのは、「熱々」が似合うグラタンやドリア。イタリー亭のかきグラタンは先日いただいたが、モルチェのカキドリアは今シーズンまだ食べていない。それなら、向かう先は決まっている。
相変わらず活気に満ちた店内だが、年末が近いせいか、その熱量はいつにも増している。一人客通されることの多いカウンター席を案内されるも一杯で、しばらく待つかと思っていると、店の方が空いている空間を見つけて、椅子をひとつ運んで即席の席を用意してくれた。さりげない気遣いは、さすが老舗。
サラダに続いてドリアが運ばれてくる。「器が大変熱くなっておりますので、お気をつけ下さい。」と台詞も、冷えた体には、その一言さえもご馳走に思える。
色好い焼き目のベージュ色に身を委ねる牡蠣は5つ。スプーンを差し入れ、牡蠣とソースをすくい持ち上げると、立ち上るのは、熱と潮の香りが混じった濃厚なソースの香り。口に含めば、火が入って旨味が凝縮したぷりぷりの牡蠣の身と、ソースに溶け込んだ牡蠣の風味が一体となって、思わず唸る。最後の一口まで熱々というのも冷えた日こそありがたい。
ハンバーグにカレー、オムライスにカキフライ。思い思いの皿に向き合いながら、店内には、にこやかな笑顔が広がっている。外の寒さを忘れさせてくれるこの空気感も含めて、この店はやはり好い。
【お店情報】
京橋モルチェ 京橋2-2-1 京橋エドグランB1F 地図











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