山形屋海苔店 海苔を愉しむお結び御膳 (京橋)

GW中の出勤日。界隈は観光地でもあるから、人気店はいつも以上に混雑しそうだ。それならば、事前に予約が出来る店のほうが安心かもしれない。そこで選んだのが、京橋にある「山形屋海苔店 京橋本店」の喫茶コーナーでいただけるランチだ。
ランチメニューは1種類。「海苔を愉しむお結び御前」という名のとおり、おむすびを主役に、海苔を使った吸い物や副菜、焼魚がセットとなった定食。以前いただいたときは、握りたてのおむすびや吸い物の海苔の香りの良さにすっかり魅了された。それ以来、新海苔の時期にまた来てみたいと思っていたが、しばらく休業していて、4月に再開。ようやく再訪が叶った。
12時に予約して訪ねると、その時間帯は予約客で満席。やはり、ここは予約が正解だった。席に着くと、焼魚の種類だけ聞かれる。今日は、紅富士サーモンの塩焼きと銀鱈の西京焼き。前回はサーモンをいただいたから、今日は銀鱈をお願いする。
ほどなくして、焼魚や吸い物、小鉢が揃えられた膳が届く。吸い物はばら干し海苔が使われ、サラダには、海苔ドレッシング。帆立のバター焼きには海苔の佃煮と、海苔が至る所に使われている。出汁が別添で供される吸い物なら、椀に出汁を注ぎ入れると、海苔の香りがふわりと立ち上がり、鼻を擽る。
そして、メインのおむすびは、膳が揃ってから、目の前で一つずつ握ってくれる。一つ目は、有明海産の海苔を巻いたもの。頃合いを見計らって握ってくれる二つ目は、三河湾産の青まぜの焼きのりを使ったおむずび。温かくご飯をやわらかく結んだおむすびは、口に運ぶたびに、思わず笑みが零れる美味しさ。特に二つ目のおむすびの青まぜは、青海苔の豊かな香りと、黒海苔の旨味が一体となり、思わずうっとりする美味しさ。
海苔の素晴らしさは勿論、おかずも見事。銀鱈はしっとりとして品の良い旨味を湛えた身に、西京味噌の甘やかな香りがふわりと重なる。こだわりのおむすびにも負けない美味しさと満足感。やっぱりここは好い。予約をしても、また来たくなる。
【お店情報】
山形屋海苔店 京橋本店 京橋2-6-21 パイロット阪急阪神グリーンビル1F 地図
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