蜂の子 カキフライ (築地)

毎年10月の後半になると提供が始まる蜂の子のカキフライ。今シーズンもそろそろ始まった頃だろうと店を訪ねた。店先に置かれているメニューを確認すると、思ったとおりカキフライのl文字。あとは席があるかどうかが問題だが、扉を開けると、昼時の活気に包まれた店内。幸運にも、一人用の席が2つほど空いていた。
注文を済ませると、先ずランチサービスのスープが届く。今日はコーンポタージュ。ひと口含むと、とろりとした温かさが体に染みて、ふわりと広がるとうもろこしの甘い香りが何とも美味い。まろやかでやさしい味わい。
そして、お待ちかねのカキフライが登場。最盛期に比べるとやや小ぶりなものもあるが、それでも半分にしても口に入りきらないくらいの立派な大きさ。頬張れば、軽やかでサクサクの衣の香ばしさと牡蠣の旨味が一体となって、口いっぱいに広がる香りと旨味。やっぱりこれだ。
さらに、牡蠣殻にたっぷりと盛られた自家製のタルタルソースがまた魅力的。自家製ピクルスが食感と程よい酸味がアクセントとなり、たっぷりつけても、重くならないところが好い。そのままでも、レモンを絞っても、何通りも楽しめる。
やっぱりカキフライが大好きだ。今シーズンも、寒さが深まるとともに肥えて味わいが豊かになっていくのが楽しみで仕方がない。
店を出てその足で中村家を訪ねると、すきやき風の肉豆腐の他、かきちりや牛しゃぶ、湯豆腐など、鍋メニューが続々と始まっている。こちらも訪ねなくては。
【お店情報】
築地 蜂の子 築地1-5-8 地図











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