2025年3月 7日

ピッキーヌ カオソイとムーヨートート (阿佐ヶ谷)

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久しぶりに晴れ間がのぞいた今日。こんな日は、スパイスの効いたエスニック料理が恋しくなる。それなら、真っ先に思い浮かぶのは「ピッキーヌ」のカオソイだ。

店は10席ほどの小ぢんまりとした空間。混んでいないことを願いながら扉を開けると、客入りは半分ほど。幸い、お気に入りの一人用の席、店の端にある小さなテーブルが空いていた。迷わず腰を下ろし、メニューを開く。

注文するのは決まっている。カオソイだ。ただ、単品にするかセットにするかは迷うところ。考えながら、前回初めて食べたムーヨートートを思い出した。タイの豚ソーセージ(ムーヨー)を揚げたもので、見た目はさつま揚げのよう。ビールと絶対に合いそうで、すっかり気に入ってしまった。となれば、今回もこのセットで決まりだ。

まず運ばれてきたのはムーヨートート。やはり、見た目はさつま揚げそのもの。ひと口かじると、程よい塩気がじんわりと広がる。これは間違いなく酒の肴にぴったり。隣のテーブルに置かれたビールが、ことさら羨ましく思えてくる。

そして、待ちかねたカオソイ。器が目の前に置かれた瞬間、カレーのスパイシーな香りとココナッツミルクの甘い香りが鼻を擽り、食欲を刺激する。先ずは、パリパリの揚げ麺を軽くつまんで、続いてスープを絡めた麺を啜る。そのうちに、揚げ麺がスープを吸ってしんなりと変化していくのも、この料理の楽しみの一つだ。

さらに、パクチーや紫玉ねぎ、豚肉にタイの漬物など、それぞれの具材がきっちりと役割を果たしていて、バランスの良いところに改めて美味さを感じる。これが食べたかったんだ。タイ料理店は数多あれど、の風味豊かなカオソイは、やはり「ピッキーヌ」ならでは。これからも、何度でも足を運ぶことになりそうだ。

【お店情報】
ピッキーヌ 阿佐谷北2-9-5 地図

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2025年2月12日

大地 スンドゥブチゲ (阿佐ヶ谷)

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風が強くて、今日も寒い。こんな日は温かい料理が恋しくなる。気になっていたのは、南阿佐ヶ谷にオープンした「大地」の韓国料理のランチ。大地は、先月、南阿佐ヶ谷駅のすぐ近くにオープンした焼肉料理店で、ランチタイムには、焼肉の定食の他、韓国料理のランチも提供している。先日いただいた牛すじ煮込みが美味しかったから、他のスンドゥブチゲや、ソルロンタンも気になっていたのだ。

階段を上って2階に上がると、どうやら今日の一番客だったらしい。前と同じ角のテーブルに腰を下ろし、スンドゥブチゲをお願いする。こちらのほうが牛すじ煮込みと近そうだから、きっと美味しいだろうと期待して。

しばらくすると、スンドゥブチゲとご飯、カクテキが運ばれてきた。グツグツと煮え立つ真っ赤なスープに玉子の黄身がぷかりと浮かぶ。スプーンを入れてすくい上げると、牛すじ煮込みと同じほろほろの豆腐に、野菜や浅利、烏賊などが入り具沢山。口にすると、見た目のほどの辛さはなく、スープと豆腐がとろりと絡んで、コク味もしっかり。最後にはご飯を入れて、スープを吸わせて最後の一滴まで美味しくいただいた。

1月中はオープン記念価格と聞いていたが、韓国料理のランチは変わらず全品800円。サラダは付かないものの、この値段なら十分すぎる内容。12時を過ぎると、続々と客がやって来てあっという間に満席に。すでに客の心を掴んでいる様子。

【お店情報】
焼肉 大地 成田東5丁目42-10 陵雲閣マンション 2F 地図

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2025年2月 3日

ジョッパルゲ スンドゥブチゲ (荻窪)

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昨日も寒かったが、今日も変わらず冷え込む。こんな日は、韓国の熱々で辛いスープに決まりだ。お気に入りの韓国料理店の一つ「くーたん」は月曜休み。そこで思い出したのが、土日月のみランチ営業している「ジョッパルゲ」。ランチ営業日が限られている上、他の各国料理店よりも少し遠いから、無沙汰気味。せっかくの機械を逃す手はない。

扉を開けると、店内はすでに半分以上の席が埋まっていて、しかもランチメニュー以外のサムギョプサルなどを食べている方が多数。そのおかげで、肉を焼く香ばしい香りが広がっていて、思わずそそられる。

さて、何を食べようか。この店のユッケジャンも好きだが、豆腐も野菜もたっぷり入るスンドゥブチゲを思い出して、今日はそれだとお願いする。

そう、ここのチゲは、よくある一人用の小ぶりのものより二回りほど大きく、シェアできそうな石鍋で提供される。まさに鍋。だから、具材もスープもぞんぶんに入っているし、取り分け用のレードルが添えられているのも納得のサイズ感。

小皿に装って一口。そうそう、このスープが好きなんだ。しっかりと辛さはあるが、スープ自体に透明感があって心地の良い旨味がじわり。具にたっぷりと入る豆腐と野菜、あさりや烏賊などの海鮮、そして大事な玉子。つるんとした口当たりの豆腐にスープの辛味と細かく刻んだ野菜や海鮮が絡んでクセになる。最後には、ご飯と玉子にスープをかけて、雑炊風にして。ふぅ、やっぱり好きだ。

それにしても、サムギョプサルが美味しそうでうらやましい。近いうちに休日の昼にまた来よう

【お店情報】
韓国食堂 ジョッパルゲ 上荻1-11-9 ナインフラッツ1F 地図

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2025年1月23日

サイゴン 辛口シーフードビーフンセット (有楽町)

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せっかく出社したのだから食べたいものを食べたい。けれども、午後早くから出張の予定があって、サクッと食べられるところを考える。先ず思い浮かぶのが、大好きな「岩戸」の豚汁だが、他に何か選択肢がないだろうか。美味しくて、提供が早く、早めの時間なら待たずに入ることが出来る店…そうだ、「サイゴン」ならぴったりじゃないか。

「サイゴン」は東京国際フォーラムにある、老舗のベトナム料理店。料理の提供が早くて、人気店だが席数が多いため、早い時間ならスムーズに座ることができる店。

ランチメニューは約30種類ほどと豊富だが、ここ数年のお気に入りは、「鶏もも肉の香り焼き」や「蒸し鶏白髪ネギ」の定食。一方で、店の一番人気はフォーやビーフンなどのベトナム麺。こちらのほうが提供が早く、フォーよりも丸い細麺のビーフンの方が好きだから、「辛口シーフードビーフン」をお願いする。

程なくして運ばれてきたビーフンの器は小ぶりだが、海老に烏賊に帆立、あさり入りと具沢山。けれども、存在感のある具材よりも印象的なのは、干し海老のような香りが満載の海鮮スープだ。素麺のように細くて柔らかいビーフンを啜るたびに、ふわりふわりと香りが立つ。それに、辛さとレモンの酸味が爽やかで、レンゲを持つ手が止まらない。

ここへ来たなら、サイドディッシュのセットが好い。一番好きな揚げ春巻と蒸し春巻とのセットは、蒸してトロリととろけるような皮と、挽肉や椎茸の風味が特長の蒸し春巻と、パリパリの皮とむっちりと具が詰まった揚げ春巻の組み合わせ。蒸し春巻は特に久しぶりだが、やはり美味い。

12時近くになると、続々と近隣に勤める方がやって来て、あっtいう間に行列が出来始める。そういえば、ここでバインミーを食べたことがないなぁ…なんて思い出しながら、もう次は何を食べようか、忙しく考え始める。

【お店情報】
サイゴン 有楽町国際フォーラム店 丸の内3-5-1 東京国際フォーラム B1F 地図

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2025年1月22日

大地 牛すじ煮こみ (阿佐ヶ谷)

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先週末、南阿佐ヶ谷駅近くを歩いていると、以前はイタリアンだった店舗が、焼肉店に変わっていることに気がついた。そして昨日、その焼肉店がランチタイムも営業していて、プレオープン記念で、特別価格でランチを提供していることを知る。しかも、焼肉の定食の他、スンドゥブチゲやソルロンタンなど、韓国料理もあるという。これは一度行ってみなくてはと、早速今日訪ねた次第。

店は南阿佐ヶ谷駅近くの吉野家が入るビルの2階。店に入ると、新店らしい綺麗で清潔感ある店内で、焼肉店らしく各テーブルのロースターが備え付けられている。一番客だったようで、店の方に「お好きな席にどうぞ」と案内された。

スンドゥブチゲかソルロンタンの気持ちで来たが、店に来てメニューを見ると「牛すじ煮こみ」が気になってくる。焼肉店だし、肉にはきっと自信があるはず。

注文すると先ずスープとカクテキが運ばれてきた後、メイン料理の牛すじ煮こみが届く。チゲと同じ石鍋でグツグツと煮立って熱々。少し辛味があるのか、やや赤みのあるスープに、牛すじと豆腐がたっぷりと。

スプーンですくい口に運ぶと、ビーフシチューのような肉の濃い旨味に、ほろほろとした豆腐が濃厚な肉ととろりと絡み合っていい塩梅。スープが少なく、正しく「煮込み」である点も好ましい。

プレオープン中にもかかわらず、続々と客がやってきて店内はほぼ満席に。スンドゥブやソルロンタンも食べてみたいし、長く続いてくれるといいなと思う。ちなみに、韓国料理のランチは全て、オープン記念価格は800円。1月中はこの価格で提供する予定とのこと。

【お店情報】
焼肉 大地 成田東5丁目42-10 陵雲閣マンション 2F 地図

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2025年1月17日

一億兆 石焼カルビうどん (阿佐ヶ谷)

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昨日より暖かいとはいえ、昨日より暖かいとはいえ、寒いものは寒い。こういう日は温かいものに限る。昨年目指すのは、昨年出合った石焼カルビうどん。青梅街道沿いにある焼肉店「一億兆」で出されている熱々メニューだ。

店はビルの2階で、エレベーターの扉が開くとすぐ店内。今日は扉が開く前から、焼肉らしい肉と脂が焼ける香りがする。店に入ると、やはりご常連さんが、既にご機嫌に焼肉中だ。

目当ての石焼カルビうどんをお願いすると、すぐに、サラダとカクテキが届いて、間もなく石焼カルビうどんが届く。届いたうどんは、グツグツを越えて湯気濛々。これは落ち着くまでしばらく待っておこうと、先にサラダに手を付ける。ドレッシングが3種類あって、好きに選べるのが面白い。

少し落ち着いてきたところで、スプーンと箸を手に取り、熱々のうどんに挑む。真っ赤なスープの表面には香ばしいごま油の香りが漂い、中央には生卵が鎮座。ニラや人参、大根、木耳、筍などの野菜と、韓国の平打ちうどんが絡み合う。そして、焼肉店ならではの、ゴロゴロとしたカルビ肉が贅沢に入っているのがうれしい。

熱くて麺がピロピロとするから、スープの飛び跳ねには注意が必要だが、辛さは見た目ほどではなく、じんわりと染みる美味しさ。もちろん、汗もじんわりと。

食事を終えた頃、ふと隣の席に目をやると、今日もご常連らしき方が、注文とともにキムチの持ち帰りをお願いしている。なるほどこういう使い方もあるのかと知る。この店には、まだまだ知らない魅力がたくさん隠れていそうだ。

【お店情報】
炭火焼肉 一億兆 成田東4-33-15 第5志村ビル 2F 地図

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2025年1月 6日

ピッキーヌ カウソイ (阿佐ヶ谷)

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年末年始は、中華に和食、フレンチと美味しい料理をいただいたせいか、今食べたいのは、カレー味。それならカレーそばなんてどうだろうと近くの蕎麦屋を覗いてみたが、火曜日定休ということもあって、まだ正月休み中。

さて、どうしよう。すっかりカレー口になっているのに…と考えていたら、ふと閃いた。こういうときこそ、カウソイだ。向かうは、阿佐ヶ谷の住宅地の中にある老舗のタイ料理店「ピッキーヌ」。店の自信作の一つがカウソイなのだ。

カウソイは、ココナッツミルクをベースにした濃厚なカレースープ、太麺と揚げ麺を組み合わせたタイ北部の名物料理。ピッキーヌのカウソイは、太麺で、揚げ麺も太くてカリカリサクサクというのが特徴。これに、とろりと粘度のあるスープがよく絡むし、たっぷりと入るのが豚肉というのも、自分の経験的には珍しい気がする。

さらに、パクチーや紫玉ねぎ、タイの漬物など、それぞれの具材がきっちりと役割を果たしていて、一口ごとに新たな味わいが広がる。このバランスの良さに、改めてこのカウソイの美味さを感じるのだ。

小さな店だが続々と客がやって来て、あっという間にほぼ満席。値段も手頃で、何より風味豊かな料理がこの店の真骨頂。今年もきっと、何度も伺うことになりそうだ。

【お店情報】
ピッキーヌ 阿佐谷北2-9-5 地図

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2024年12月24日

あゆむ 参鶏湯・ハーフ (築地)

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築地で13時から所用があって、それなら昼は築地でと考えていた。長生庵で牡蠣のそば、中村家でかきちり、久しぶりに紅蘭でシュウマイという手もあるなと散々考えていたけれど、今朝ふと「あゆむ」のことを思い出した。

聖路加国際病院の近くにある「あゆむ」。「もんじゃ&参鶏湯」という組み合わせも不思議だし、もんじゃは「フレンチもんじゃ」というのも謎。それに反する凛とした佇まい。奇をてらっているのではなく、伺ったのは15年ほど前のことだが、美しく美味しい参鶏湯だった記憶がある。

ランチのオープン時間の11:30に訪ねると、すでに2階は団体客がいるようで、賑やかな声が聞こえてくる。カウンターに腰をかけると、すぐご常連らしい方がやってきて、予約をした豚チゲを手慣れた様子で召し上がっている。

自分は懐かしの参鶏湯のハーフサイズをふたたび。先ずサラダと白菜キムチが運ばれてきて、5分ほどで参鶏湯が届く。半透明の綺麗なスープに鶏肉、葱、クコの実や松の身が入り、見た目からして繊細で美しい。先ずはスープをと一口飲むと、旨味がありながら後味がすっきりとしてまろやか。ずっと飲んでいたいくらいの旨味とやさしさが絶妙なスープ。鶏肉はスプーンで簡単にほぐれるほどに柔らかで、丁寧な下処理が窺える綺麗な味わい。

そういえば、昨晩久しぶりに夜遅くまで飲んでいたことを思い出して、この参鶏湯こそ、今一番欲していた料理じゃないかと思い至る。食べ進むほどに体の隅々にまで滋養が染みわたるような食後感。場所柄、頻繁に来ることは難しいが、今朝この店を思い出した自分を褒めたい。

【お店情報】
フレンチもんじゃ&参鶏湯 あゆむ 築地7-14-3 地図

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2024年12月20日

くーたん スン豆腐チゲ (荻窪)

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今朝はとても寒くて、こんな日は辛くて熱いスープが一番だ。韓国料理店に行くのも今年最後かもしれないし、今日営業している店で食べたい味を思い浮かべたら、くーたんでスン豆腐チゲだと決めた。

決めたのはいいが、満席で入れないことも多い地元の人気店。暖簾をくぐると、ほとんどの席は埋まっているが4人掛けのテーブルに空席がある。「後で相席になってもよろしければ」と迎え入れてくれた。

サラダにキムチ、韓国のり、ご飯に続いて、ぐつぐつに沸き立つチゲが届く。湯気と赤く沸いたスープの見た目と香りがそそる。先ずはとスープを一口飲むと、熱くて辛さもあるが、コクのある海鮮系の旨味が広がる。そうそう、これこれ。この濃厚な味わい。具にも浅利や、食感ある烏賊など海鮮がたっぷりと入って、飲むというよりも食べるに近い旨味の密度。

最後にはご飯を入れて、残しておいた玉子でおじや風にして。器は小さめだが、美味しさは量を超える満足感。温まっただけでなく口福だ。

【お店情報】
くーたん 荻窪5-29-11 プラザいなば1F 地図

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2024年11月15日

ピッキーヌ カオソイとムーヨートート (阿佐ヶ谷)

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今食べたいのは、ピッキーヌのカオソイ。あのカレー味がどうしても食べたいんだ。

混んでなければいいなぁと扉を開けると、半分ほどの客入り。お気に入りの、小さいけれど店の端にある一人用の席が空いているのを見つけて、腰を下ろす。カオソイは決まっているけれど、単品にしようか、セットにするか。メニューを見ながら考えよう。

メニューを見ると、セットでよく頼んでいた揚げ春巻きがなくなっている。代わりにあるのが、ムーヨートート。タイのソーセージを揚げたものと書いてある。気になるじゃないか。

先ず、届いたのがムーヨートート。見た目は完全にさつま揚げ。豚のすり身を揚げてるから、見た目が似るのも当然か。食べてみるとほんのり塩気があって、絶対に酒に合うやつ。隣の方のテーブルにあるビールが恨めしい。

そして、大好きなカオソイ。手元に届くと、カレーのスパイシーさとココナッツミルクの甘い香りが鼻を擽り食欲を誘う。先ずは、揚げ麺のパリパリとしたところをつまんで、次にツルツルと麺を啜る。そのうちに、揚げ麺がカレーを吸って、しんなりしてくるのもお楽しみ。

それに、パクチーや紫玉ねぎ、豚肉にタイの漬物など、それぞれの具材がきっちりと役割を果たしていて、バランスの良いところに改めて美味さを感じる。これが食べたかったんだ。タイ料理店は数多あれど、この風味豊かな料理は、この店ならでは。これからもお世話になります。

【お店情報】
ピッキーヌ 阿佐谷北2-9-5 地図

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