2025年6月 6日

呉さんの台湾料理 日替わりランチ (荻窪)

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店主の呉さんが怪我で休業していた「呉さんの台湾料理」が、再開したと聞き、久しぶりに足を運んだ。中華料理と日替わりの中華粥のランチが楽しみで、何度も伺っている店だ。今日のメニューは、店のInstagramによると、「三色鶏丁」と「キャベツとさくら海老の炒め」、そして「ズッキーニの粥」という組み合わせ。

ランチは、日替わりの1種類のみ。後は、ご飯か中華粥のどちらかを選ぶだけ。自分も含め、中華粥を選ぶ人がほとんどだ。

Instagramには「まだ完治していないため、少し時間がかかります」と書かれていたが、なんのその。注文が入ると、すぐにチャーッと中華鍋を振る軽快な音が聞こえてくる。メイン料理はいつも注文ごとに作ってくれるのが、この店の誠実さ。運ばれてきた「三色鶏丁」も湯気と香りが立ちあがって喉が鳴る。

「三色鶏丁」は、鶏肉にピーマンや玉ねぎ、玉蜀黍などを炒めた彩り豊かな料理。具材はどれも艶々で、口に運ぶと、噛むほどにシャキシャキとした歯ごたえと、玉蜀黍の甘みや、ピーマンの青々しい香りが鼻腔に広がる、中華料理らしい美味しさ。

「キャベツとさくら海老の炒め」なら、キャベツの優しい甘さにさくら海老の香ばしさがふわりと重なり、食べ進めるほどに旨味が深まっていく。楽しみにしていた粥は、とろみがありながらも軽やかな口当たりと香りが夏っぽい。

やはり何を食べても美味しい店。どうかご無理なさらず、長く続けてほしいと願っている。

【お店情報】
呉さんの台湾料理 天沼3-1-5 地図

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2025年6月 2日

青松 海鮮と豆腐の土鍋 (阿佐ヶ谷)

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なんとなく中華の口ではあるけれど、具体的に何が食べたいかまでははっきりしない。ピリリと辛い麻婆豆腐や担々麺もいいし、ふんわりとした玉子炒めも大歓迎。いくつかの中華料理店の店先でランチメニューを確認しながら歩いていたところ、青松の前で「海鮮と豆腐の土鍋」の文字の目が留まる。

写真を見る限り、辛そうはなく、塩ベースで海鮮の旨味を活かした味わいに見える。ランチでこういう味に出合えることは少ないし、何より好みの味だ。それなら今日はこれに決めた。

入口はこぢんまりとしているが、奥行きのある店内。たびたびメディアに登場する地元では評判の人気店。続々と客が訪ねるが、料理の提供が早く、回転が良いのも魅力の一つだ。

「土鍋が熱くなっていますので、お気をつけください」という声とともに運ばれてきた料理は、グツグツを沸いて確かに熱々。そして、思い描いていたように、豆腐と海鮮が中心。土鍋に深さがあってボリュームも満点。

火傷しないようにそっと口に運ぶと、とろみのついたスープには海鮮の旨味がたっぷり。食べ進めるうちに、小さいながらも海老や烏賊、ムール貝がゴロゴロと現れて、一口ごとに海鮮が入るほど。そして、最後の一口まで温かさと美味しさが続くいい料理。

ご飯に漬物、かきたまスープ。デザートに杏仁豆腐がセット。一番人気の冷やし中華や冷麺も始まっている。

【お店情報】
青松 阿佐谷北2-13-4 地図

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2025年5月26日

鍋家 豚肉と茄子のピリ辛唐辛子炒め (阿佐ヶ谷)

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食べたいのは中華料理。しかも、少し辛味のある味わいが欲しい。そんなときに思い浮かぶ店はいくつかあるから、ランチメニューを確認しながら何を食べるか決めようと、歩き出す。

玉子料理が美味しい鍋家の前を通る時、今週のランチメニューを確認するのは、もう癖のようなものだ。今週は、先日食べて美味しかった「小柱と玉子の炒めの甘酢あんかけ」。これにも惹かれるが、今日はちょっと辛さがほしいと思っていると、その上に「豚肉と茄子のピリ辛唐辛子炒め」の文字を発見。今日の気分にぴったりだ。迷わず店に入る。

自分に続いて入って来た客も、同じメニューを注文。すると厨房が一気に慌ただしくなって、包丁のリズム、鍋をふるう音、ジュッと炒める音が賑やかになる。

運ばれてきたのは、艶々の茄子と真っ赤な唐辛子が目を引く炒め物。先ず茄子を口にすると、熱々の蒸気がジュッとあふれ出す。火傷しそうでドキッとするが、むしろこの熱量こそがが中華料理らしい美味しさだ。筍や人参も熱々で、片栗粉をまとって味がよく絡む豚肉は、やわらかくてジューシー。唐辛子は沢山入っているが、辛さはほどよく、旨味がしっかりと感じられる大満足の一皿。

そんな炒め物に合わせるのは、遠慮なく食べられるお櫃ごはん。これがまた、頼もしい存在だ。それに玉子スープと春雨の副菜がセット。短い時間でもお腹と気持ちのエネルギーチャージは完了。さあ午後もがんばりましょう。

【お店情報】
鍋家(KOYA) 阿佐ヶ谷店 阿佐谷南1-16-11 地図

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2025年5月19日

オトノハ 日替わり定食 (阿佐ヶ谷)

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肌寒さもあって、少し辛いものが食べたい気分。ユッケジャンなど韓国のスープ系がまず思い浮かぶが、お気に入りの店は今日が定休日。他に何かないだろうかと考えていたところ、「オトノハ」の日替わりが「鶏と野菜のピリ辛炒め」だと知る。そうそう、今日の気分は、そんなに辛くなくてもいいんだ。それに、副菜が海老ワンタンというのもそそられる。

行列が出来ることもある人気店だが、雨混じりの天気のせいか、店内にはいささか余裕があって、「お好きな席にどうぞ」と案内される。ランチには麻婆豆腐もあって少し悩んだけれど、やっぱり今日は日替わりだ。

厨房から、中華鍋でジャッーと炒める音が聞こえてくると、ほどなく料理が届く。鶏と野菜のピリ辛炒めは、艶々として色も鮮やか。香りの豊かなブロッコリーに、旨味を存分に吸った茄子、飾り切りも美しい人参に椎茸。それに胸肉ながらもしっとりとして、香ばしさと旨味を纏った鶏肉。旨味の中にピリリとした辛味が効いて、想像以上に欲しかった味。

副菜の海老ワンタンは、ぷるぷるの皮の中に、ぷりぷりとした食感と海老の旨味がギュッと。さらに、干し海老風味の豆もやしも添えられていて、副菜の充実ぶりも相変わらず見事。

ピカピカの炊き立てご飯にザーサイ、根菜がたっぷりと入る味噌汁がセットになって、今日はここに来て大正解。美味いものだけが並ぶという幸せ。

【お店情報】
オトノハ 阿佐谷南1-14-12 地図

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2025年4月30日

鍋家 小柱と玉子の炒め(甘酢あんかけ) (阿佐ヶ谷)

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最近、鍋家の週替わりのランチに玉子炒めが登場していないなぁと思っていたところ、昨日、店の前を通った際に今週のメニューを確認したすると、「小柱と玉子の炒め(甘酢あんかけ)」文字が並んでいる。この店の「小柱と玉子炒めの塩あんかけ」は好物の一つだし、しかも「甘酢あんかけ」は初めて見るスタイル。これは食べずにはいられない。

注文すると、まずはお櫃にたっぷり装われたご飯とスープ、春雨の副菜が届いて、ほどなくして主役の一品が届く。ケチャップ風味の甘酢あんかけの「あたま」みたいなものだろうかと想像していたが、そのとおり。この店の玉子炒めらしく、ふんわりこんもり盛られた玉子は健在で、それに、塩あんかけの玉子炒めのときには入ってなかった枝豆が加わり、彩りも鮮やか。

早速とスプーンでたっぷりすくって頬張ると、ふわっとやさしい玉子の食感に、ぷりっとした小柱の旨味。しかも、小柱はごろっと入ってご機嫌な味。塩あんかけよりも、餡の味がご飯にあって、オンザライスにするのもとても好い。それにしても、食べても食べても、まだ玉子があるって幸せだ。

店に入って出るまで10分と少し。美味しい上に提供も早いというのは、短い昼休みにありがたい。壁を見れば、もうすでに冷麺が始まっている。季節は確実に進んでいる。

【お店情報】
鍋家 阿佐ヶ谷店 (KOYA) 阿佐谷南1-16-11 地図

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2025年4月23日

台湾タンパオ 麻辣牛肉麺 (阿佐ヶ谷)

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在宅勤務中のランチとして、気になっている店や料理が幾つかあるが、今日は生憎の天気だから、できれば雨に降られにくい場所が好い。それなら、屋根のあるパールセンター商店街にある「台湾タンパオ」。ここの麻辣牛肉麺なんてどうだろう。

昨年9月にオープンした飲茶と薬膳スープの店で、先日訪ねたときは点心と蒸しスープをいただいた。他にも麺類や薬膳粥など、他にも気になるメニューが沢山あって、次に訪ねる機会を伺っていたところだった。

今日は、よく見かけるご常連の姿はなく、先客はなし。カウンター席の端に腰を下ろす。食べたいものは決まっているが、一応メニューを手に取ると、「ランチも始めたんです」と、新しいランチメニューを手渡してくれる。内容は「蒸しよだれ鶏」や「ルーローハン」など全4種類。どれも気になるが、今日はやはり麻辣牛肉麺。

お願いすると、店主から「辛いの大丈夫?」と心配そうに尋ねられる。「大丈夫ですよ」と笑って答え、料理を作ってもらう。

しばらくして運ばれてきた丼には、麺が見えないほど野菜と牛肉がたっぷり。特に牛肉は大ぶりの塊がゴロゴロと入ってボリューム満点。見た目からして間違いなく旨そうだ。

先ず、どのくらい辛いんだろうと、スープを一口飲んでみる。唐辛子の辛さや花椒の痺れる刺激はあるが、過剰ではなく、旨味のあるバランスの取れたスープ。麺は平打ちのねじれ麺で、スープがよく絡み、もちもちとした食感も美味い。

ご機嫌で食べ進めていると、店主が「大丈夫?」と再び声をかけてくれる。「とても美味しいです」とにっこり答えると、ほっとした顔になり「辛いって言われるんです」という。なるほど、それであの質問だったのかと納得。

最後まで美味しくいただいて、会計の時にも「美味しかった、また食べに来ます」を伝えると、店主もうれしそうな顔に。よかった、この味は、また食べたいから。

【お店情報】
台湾タンパオ 阿佐ヶ谷店 阿佐谷南1-48-10 高橋ビル 地図

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2025年4月 4日

呉さんの台湾料理 日替わりランチ (荻窪)

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久しぶりに呉さんの台湾料理の中華粥が食べたいなぁと、Instagramを覗いてみると、今日の日替わりのメニューに、豚バラ肉と大根の煮込みとある。初めて見るメニューだし、好きな料理だし、絶対に旨そうだし。これは逃す手はない。

ランチは日替わり1種類のみ。聞かれるのは、中華粥かライスか。自分もそうだが、中華粥を選ぶ人がほとんど。しかも中華粥も日替わりというのが素敵だ。今日は鮭の粥。ますます楽しみになる。

料理があっという間に届くのもありがたいところ。運ばれてきた途端、八角の香りがふわりと漂う。それに、艶やかで味が染み込んだ豚バラと大根。しかも、豚バラは角煮のような分厚い塊肉だ。あゝ、これは喉が鳴る。

先ず、豚バラに箸を入れると、ほろっとほどける柔らかさ。噛み締めるほどに広がる肉の旨みと、とろける脂身。添えられた大根にもこっくりと味が染みて、きっと誰もが好きな味。

中華粥は、鮭だけでなくセロリも入って、鮭の旨味とセロリの風味のバランスが見事。口に運ぶたび、旨味と香りが広がり、じんわりと体が温まる。副菜には、キャベツとさくら海老の炒め物。春らしい色合いとさくら海老の芳ばしい香りの良さにうっとりする。

営業日が少なく、中々タイミングが合わないが、ぜひ夜にまた伺いたい。

【お店情報】
呉さんの台湾料理 天沼3-1-5 地図

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2025年4月 1日

台湾タンパオ 薬膳スープセット (阿佐ヶ谷)

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今日寒いと聞いていたから、ここでランチを食べて温まろうと思っていた。阿佐谷パールセンターの中に、昨年9月にオープンした飲茶と薬膳スープの店。テイクアウトと簡単なイートインの店だと思っていたが、メニューがどんどん増え、薬膳鍋なども始まり、俄然興味が沸いてきたところだ。

店内はカジュアルで、一人でも気軽に入りやすい雰囲気。カウンター席に座り、メニューを開くと、点心や薬膳鍋のほか、おつまみなどもありメニューが豊富。食べてみたいと思っているものはいくつかあるから、いろいろと食べられるセットメニューを選ぶのがいいだろう。セットメニューは4種類あり、選んだのは、本日の蒸籠と手羽中薬膳スープ、お茶がセットになった「薬膳スープセット」だ。

店は、気さくな店主が一人で切り盛り。知り合いらしい客と、現地の言葉で会話をしていて、こぢんまりとした店内は、まるで異国に迷い込んだような感覚になる。

そうこうしていると、蒸籠と薬膳スープが運ばれてきた。蒸籠には点心が6種類。定番の小籠湯包の他、牛肉や蟹の小籠湯包、海老焼売に肉焼売、夜市まん。特に気に入ったのが小籠湯包。スープがたっぷり入っているがが、ブシュッと溢れ出るほどではなく、いい塩梅。味わいも重すぎず、ついついいくらでも食べられそうだ。薬膳スープも、飲むたびにじんわりと体が温まる。今日はこれを選んで正解だ。

調べてみると、神戸発祥のチェーン店らしいが、手作り感あふれるメニューなどを見ると、個々の店舗に裁量があるのかもしれない。ランチなら、麺類や薬膳粥も食べてみたいし、休日に点心や鍋を食べにも来てみたい。これから通うのが楽しみになりそうだ。

【お店情報】
台湾タンパオ 阿佐ヶ谷店 阿佐谷南1-48-10 高橋ビル 地図

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2025年3月24日

野方餃子 荻窪別館 麻婆豆腐定食 (荻窪)

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今日食べたいのは、花椒が効いたシビ辛な味わい。そうなると、思い浮かぶのは荻窪にある「野方餃子荻窪別館」。本店が野方にある餃子の人気店の一つ。焼き餃子はもちろん、名物の麻辣担々水餃子も美味いし、荻窪別館限定の麻婆豆腐が、これまた好みの味なのだ。

ぷっくりした水餃子に、麻辣ソースの山椒の刺激が効いた一皿も捨てがたいが、今日の気分は麻婆豆腐。こちらも花椒が効いた、痺れる辛さが魅力の一品。餃子付きのセットもあるが、ここは欲求に忠実に、の麻婆豆腐定食をお願いする。

ほどなくして運ばれてきた麻婆豆腐は、花椒の香りをまとい食欲を誘う。もし足りなければと卓上の粉末の花椒を案内してくれるが、そのままでも十分に芳しい。豆腐は大胆にカットされているが、口当たりは滑らか。ゴロゴロと入った挽肉の旨味と豆豉が濃厚なコクを生み出し、そこに花椒の刺激がピリリ。やっぱりこの麻婆豆腐は好みのど真ん中。

以前から人気の高さは窺えたが、今日はカウンターの残り一席に滑り込み。その後も続々と客がやって来て、すっかり町に根付いた様子。ランチメニューも充実し、麻婆麺やもつ煮が新たに登場。もつ煮と餃子の定食なんて、間違いなくビールが欲しくなる組み合わせ。やはり夜か休日に訪ねるべきか。

【お店情報】
野方餃子 荻窪別館 上荻1-18-3 第2亀屋酒販ビル 地図

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2025年3月 5日

オトノハ 日替わり定食 (阿佐ヶ谷)

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しばらく訪ねていないと、そろそろ行きたいなと思う店の一つが「オトノハ」。杉並区役所のすぐそばにある、地元で人気の中国料理店だ。出来立て熱々の料理が美味しいのはもちろんのこと、店の雰囲気も温かくて心地よい。

普段は混み合うことが多いが、雨の日は比較的入りやすい。今日みたいな寒い小雨の日なら入れるだとうかと心配しながらやってくると、席に少し余裕があって、「お好きなお席にどうぞ~」と声をかけてくれた。

さて、ここの料理が食べたくて来たものの、何を注文するかは決まっていない。定番の麻婆豆腐や五目あんかけ焼麺も捨てがたいし、日替わりは「豚肉と芽キャベツとスティックブロッコリーの甘辛味噌炒め」。麻婆豆腐のコクや香り、焼麺のパリパリ感ととろ~り餡。日替わりは初めて目にするのメニュー。これは悩む。

結局選んだのは、日替わり。回鍋肉のようななコク味のある甘辛味噌味も魅力的だし、何より春らしい食材に惹かれた。運ばれてきた料理から真っ先に立ち上るのは、味噌汁に入った三つ葉の爽やかな香り。続いて、メイン料理の甘辛味噌炒めの濃厚な香ばしさ。程よく脂ののったの豚肉やとろりと柔らかい茄子も美味しいし、やはり芽キャベツやスティックブロッコリーの歯ごたえと仄かな青味が、甘辛い味噌にとても合う。

副菜は水餃子。皮から手作りで、餡がたっぷりと詰まってむっちりとした食感。それに、ごまだれが水餃子にも添えらえれた野菜にもよく合う。

店に入ったときは余裕があったものの、12時を過ぎると外で待つ人の姿が。会計をして外に出ると、「いっぱいですか?」と声を掛けられる。「今ちょうど席が空きましたから、もうすぐ入れますよ」と伝え、店を後にする。

【お店情報】
オトノハ 阿佐谷南1-14-12 地図

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